from ハワイ – 6 - Driving Miss Aloha2 ドライブのススメ。

(2009.08.17)
今度のハワイはワイキキを脱出、バスにもサヨナラして自分でドライブしてみましょう。ハワイは日本の免許証だけで運転できます。

「ハワイなら私でも運転出来るかな」。 ワイキキから一歩外に出たら、免許を持っていない人でもそんなふうに思うに違いありません。 渋滞しているダウンタウンやフリーウェイをぬければ、ハワイの道はわかりやすくてドライブしやすいのです。高速も少ないし道も少ない、人もメローだからモタモタしていても多少なら待ってくれます。 走り続けたら行き着く先には海が見えてくる 島ですから、迷ってもたかが知れています。ナビゲーターだって普及して来ました。

ハワイのレンタカー会社は国際免許が無くても日本の運転免許証だけで車を貸してくれるところがほとんどです。こんなに簡単に車を貸してくれて運転出来るところって世界中探してもそんなにたくさんは無いと思います。

レンタカーを借りてドライブしてみましょう。ワイキキの喧噪を抜けて少し遠出すれば、お天気はいいし心地よい風は吹いているしで言う事なしの休日が満開で楽しめるはずです。

最初の一歩、まずはレンタカーの予約です。大手レンタカー会社は日本語のサイトも充実していて予約は日本語でも簡単に出来ます。保険の内容や事故の対処など日本語で事前に頭に入れておくことをお薦めします。またエアラインと提携して走行距離のマイレージ加算がある会社もあるので必ずチェックしてみましょう。日数による割引、各種キャンペーンや特別料金も忘れずに調べてみること、探せばかなりいろんな割引がみつかるはずです。

ネイバーアイランドなら運転はなお簡単。信号が少なく道も簡単なマウイはお薦めです。写真はカフルイ空港のレンタカーカウンター。
ウィンドウの角に貼られたバーコードはレンタカーの証し。これのお陰で返却も早く間違いも随分少なくなりました。
ナンバープレートウォッチングも楽しいものです。これはベトナム戦争に従軍した退役軍人さんのナンバープレート。みなさんリスペクトしましょうという意味です。
ハワイ州のナンバープレートは普通アルファベット3文字と数字3文字の組み合わせ。特注は$25〜プラスで出来るそうです。こんな楽しいプレートなら道も譲っちゃう。

レンタカー会社にはいくつかの種類があります。バジェットやアラモ、ハーツといったメジャー系の他に、中古車を使ったチープ系やフェラーリやバイクのハーレーなど「夢の車」を貸すラグジュアリー系など、個性的な会社がいろいろあります。

大手は支店も多く空港にもデスクがあり、そこでピックアップやリターン出来るので便利です。車もピカピカの新車、 外観も奇麗でメジャーな傷やバンパーステッカーなど一切ありません。

それに比べるとチープな中古車レンタカーにはウェブサイトこそあれ、多くが空港にはカウンターを持たずインダストリアル地区にオフィスを構えています。使っている車も中古車なので少々見劣りします。傷やバンパーステッカーをそのままにして使っていることも多いので一見してレンタカーとは気づきにくい車もあります。もとが中古車ですから燃費は悪いしクーラーはきかないという車も多いのですが、安かろう、悪かろうと納得出来て、更に滞在中に故障があっても対処出来る余裕と度胸と知識のある人、長期滞在する人にはお薦めです。 

3番目のスーパーカー系は事務所がワイキキなど観光地の真ん中にあるのが特徴です。車を見せて、そそるのが作戦。ピッカピカのフェラーリやハーレー、どこの国の人でも一度は乗ってみたいと思うはず。もちろん普通の車に比べるとレンタル料金もお高いのですが、一生に一度の思い出になるなら悪くないかもしれません。

空いている時のワイキキはこんな風になります。こういうときこそ勇気を出してレンタカーデビューしてみましょう。
ワイキキからチャイナタウンまでは車なら15分。週末は空いているけどマーケットは縮小しているので注意して。
例の有名な木がある公園だって車ならすぐ。ダウンタウンで中華総菜を買ってこの公園でランチ。ツアーじゃないから好きな所で自由に時間をつぶせます。
ノースショアーの西端。ハレイワとは反対にディリングハム飛行場をこしてまっすぐ。オアフ島にもこんな静かなところがあるのです。

ドライブする限りは交通ルールも知っておいて欲しいものです。注意して欲しい事をいくつか挙げてみました、ご参考にどうぞ。

左側通行を除けば、こちらの交通ルールで大きな違いは信号のある交差点で赤でも安全であれば右折が可能なこと。合理的でいいアイデアだけど歩行者が少ないからできるわけで、歩行者が多い交差点など出来ないところもあります。これをしてはいけない交差点は右折レーン路肩か信号の下に看板があります。

赤い逆三角形の標識“Yield”は「注意して進め」。日本ではあまり馴染みがないルールですが、こちらでは結構見かけます。合流する側が注意するのが基本です。一時停止ではないので安全な状況であれば進行していいのですが、完全に停止して後続車におかまをほられる事故があります。

信号の無い交差点があるときは、交差点内のそれぞれの一時停止ラインに先着した順番に進むことになっています。四方から4台の車がその交差点に停まったら、停止した車の順に発進出来るのです。またどちらか一方の道には停止線が無い場合、そちらの道の車が優先になります。日本人は「ゆずらない精神」で、お互い牽制し合ってると勘違いして順番を守らず先に出し抜いて発進する人が多いのが恥ずかしいばかりです。優先順位を守る、ちゃんと並んで待つ,このふたつは日本人が忘れがちで重要なマナーです。

スクールバスを見たら要注意。乗り降りする子供たちは鉄壁の法律で守られていて,、乗降中は追い越し禁止、 双方の車線の車とも停止しなければなりません。スクールバスを見たらどこかで曲がってくれる事を祈りつつ,諦めてついて行くのが一番です。

右折する時に歩道に人がいる場合は、十分な距離をあけて右折する事。ホノルルでは横断歩道上で歩行者を巻き込む事故が多いので、特に取り締まりが厳しくなっています。日本の様に歩行者との距離ギリギリに曲がろうとした日本人ドライバーがたまたま後にいたパトカーに止められていたのを見た事があります。何を隠そう、その歩行者は私、カピオラニブルーバードでの出来事です。

ハワイでも運転中の携帯電話の使用が禁止されました。携帯を使用する際は路肩に停車して、エンジンを切ってから使用するように。まだ出来たばかりのルールですから知らない人も一杯いますが、実際違反で検挙され始めています。

渋滞やラッシュアワーを除くと、ハワイの人の運転は優しいです。 急がない、せかさない、せかされない生活を送っている人達の余裕のようなものを感じてしまいます。パーキングで上手く停められない車を待ってくれたり、自転車やジョギングする人を大きくよけたり。パーキングを取り合ってクラクションを鳴らし合うのが日常茶飯のロスアンジェルスでは考えられないことです。ここではクラクションは知り合いにの車を見た時に使います。前の車をせかすのに使うような人は旅行者か最近移り住んで来た「よそ者」です。

ところがハワイの人はとてもレイジー(Lazy=怠ける)でもあります。右折、左折の指示器を出すのを怠る人がとても多く、つけっぱなしで点滅させたままドライブしている人もたくさんいます。電話している人、飲食している人、雑誌をを読んでる人、車の中で何かしている人がとても多いのです。

やっぱり運転は気をつけないといつ何があるかわかりません。どこの国でも同じことです。気をつけてそしていつもと違う目線でハワイを楽しんで下さい。