マッキー&マッハのトラベルトリッパー クイーンズランド州ケアンズ編 – 2 - “世界の車窓から”でおなじみ『キュランダ観光鉄道』にゆられて。

(2010.07.05)

いよいよ世界遺産ツアーの開始です。まずはケアンズからキュランダまでの熱帯雨林の森を駆け抜ける歴史的鉄道『キュランダ観光鉄道』に乗車。ちなみにこの鉄道、皆さんご存知の「世界の車窓から」のオープニングを10年近く飾っていたんです!

その歴史は19世紀後半のゴールドラッシュまで遡る。当時はブルドーザーなどの近代工作機は何一つなく、最高の土木工学と労働者の不屈の精神により建設されたという。歴史や当時の様子、苦難の結晶はぜひ現地で体験して欲しいので、ここではちょっとしたアドバイスを。

始発駅のケアンズは市内の主要ホテルから歩いて行ける距離ですが、ここはぜひ2駅目の「フレッシュウォーター駅」まで車で行くことをお勧めします。市内から車で約20分。フレッシュウォーター駅でゆっくり朝食を取り併設されている歴史博物館を見学して列車に乗り込むと開拓時代に思いを寄せながら1時間45分の旅がより楽しくなるのではないでしょうか? ケアンズ駅8:30分発、フレッシュウォーター駅下車、急いで朝食&見学して再び9:50発に飛び乗ることは可能だけれど、ちょっと急ぎ足になってしまうかな? そうそう乗る車両はある程度後ろの方が旅情をそそります! 何故か? 写真をごらんあれ。

フレッシュウォーター駅の朝食です。ビュッフェタイプは、団体客での予約が必要です。一番手前にあるのは、オーストラリアの伝統的なパン「ダンパー」
古い客車を利用したカフェ。
こちらも要予約。馬の毛を使用したクッション椅子は固すぎず柔らか過ぎず、座り心地最高です。
団体客以外のお客さんは、こんな感じでオーダーします。売っているものは、ビュッフェの内容と同じです。
ケアンズ駅から列車が到着です。みんな、鉄男、鉄子になりカメラを向ける光景が!! 朝日をバックに素敵でした。
室内には、鉄道工事をしている写真が飾られています。昔はこんなだったなだな~と見比べながら、景色を見るのも楽しかったです。
最初は見渡す限りのサトウキビ畑、列車の先に見える山に向かって走って行きます。
最初のカーブで先頭車両が見えます。もう少し後ろの車両からだともっと奇麗なカーブを描いて登って行くのが見えますよ。ここからだんだん登って行きます。
これは、ジョンロブの記念碑。昔ダイナマイトでも崩れなかった大岩から、当時の工事がどれだけ大変だったかを物語るという意味でつけられたようです。
グイっと曲がった先にはストーニークリーク滝。ここでは列車の真横を滝が流れ落ちて行くのが見れます。その先に橋があり、橋脚は昔木造。凄い。
そしてハイライトのバロン・フォールズ駅。ここで15分程停車して展望台で滝を眺められます。左端に小さく見える列車、見えますか?とにかく断崖絶壁大パノラマ!! 雨期には水量がもっと多い。 
キュランダ到着!! 緑に囲まれたプラットホーム。汽車にはアボリジニーペインティングの蛇、これはアボリジニーのドリームタイムの話の中に出てくるブタ・ジ(カーペット・スネーク)。
駅にはちょっとしたカフェ、お土産屋さんがあります。鉄道のロゴや列車のイラスト入ったグッズがいろいろあり。鉄道のマークが入ったホーローのマグカップ、かわいかったです。私の一押し!
動画:車窓
奇麗なカーブをゆっくり、がんがん登って行きます。クネクネ曲がりくねった線路を走る列車、ぐいっと曲がったなぁと思うとそこには滝。

ブタ・ジのお話

アボリジニーのドリームタイムの話の中に出てくる蛇『ブタ・ジ』。海に住んでいたブタ・ジが高原へ取引に出かけたある日、バロン滝の近くで三人の貪欲な鳥男たちに襲われてしまい、ブタ・ジを切り刻んで付近の土地にまき散らした。まき散らされた場所は重要な道標となり、フレッシュウォーターやレッドブラフなど、キュランダ観光鉄道で通る道のりになった。まさに、アボリジニーにとって神聖な場所を通ってきた訳です。鉄道の地図を見ると、なんとなくブタ・ジの身体のラインと似てるような?! 
とことこゆっくり登って行く2時間弱の列車の旅、見所たくさん、あっという間にキュランダ村に到着。
キュランダ村には何があるのかな?

時刻表

キュランダ行き 1日2便 
ケアンズ発 8:30、9:30、
フレッシュウォーター発 8:50、9:50 
キュランダ駅着10:15、11:15

 
料金

大人片道$45
子供片道$23
ゴールドクラスアップグレード一人$45

クイーンズランド州政府観光局
http://www.queensland.jp/

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