from プーケット - 9 - ノスタルジックな気分に浸り、新発想とニューハーフダンスに驚いた夜。―シャロン寺院縁日―

(2010.03.09)

2010年おめでと~★と、お祝いしたばかりだと思ったら、あっという間に2月も終わってしまいました。正月といえば、華僑の方々が多いプーケットでは早朝から深夜まで爆竹が鳴り響き旧正月をセレブレイトしていたおかげで不眠気味のあたしです。連想ゲームはここまでしておいて、これといったイベントが少ないプーケットですが、子供からおばあちゃんまで年に1度行われる大イベントと言ったら「シャロン寺院」の縁日。縁日といって情報の上では人口の90%以上が仏教徒の仏教大国。お寺の寄付集めの為に行われる縁日です。島由紀夫の小説に登場する「暁の寺」のモデルにもなった「ワットアルン」や、タイマッサージの本家「ワットポー」などバンコクには世界に名高い有名なお寺(かなり昔ですが、タイ政府観光局のCMで長瀬智也くんがワットアルンのCMで吠えて(?)いましたよね~。)がたくさんあるります。

プーケットの有名寺といえば、「ワットシャロン」。見た感じは何の変哲もない地味なお寺ですが「願い事が叶う。」とタイ人には言わずと知れたパワースポット。で毎日タイ全土から参拝客がやってくるお寺です。あ、ちなみにみなさん、「宝くじが当たりますように♥」とかそんな不純なお願い事ばかりされているようですが……。(これが、実際本当にあたるらしい。)更には、嘘かホントかバイク事故でけがをした男性が病院へは一度も行かず、お寺に通い続けて奇跡的な回復を遂げたとか、どうやらただならぬパワースポットのようです。と、お寺についての詳しい解説は次回にまわして。今回はこんなプーケットで一番有名なお寺「シャロン寺院」で行われた縁日散策をご案内したいと思います。

 

食いしん坊バンザイ@タイ南部スタイル

縁日のメインといえば「お寺の境内」ではなくやっぱり、屋台。しかも食べ物系が多いのはどこの国も同じなのでしょうか?しかも、今も引き続く青空市場などの屋台でも販売していない珍しい食べ物ばかり。見た目はキャラメルのよう、もちっとした食感の「ガラメー」、ほんのり甘くてフワフワ、赤ちゃん用の白いおせんべいの巨大版「カオ・グリヤップ」。南部らしくお食事処には日本のそうめんみたいな麺にお好みの辛いソースをかけた「カノムチン」やターメリックを入れて炊いたカレー風味ご飯に骨付き鳥肉を乗っけた「カオモック」などが並んでいます。色々な伝統的な食べ物を食べてみたい人にはおススメですね。ほら、カラリと揚がった芋虫やバッタさんなんかも老若男女に人気です。

週末の夜が一番盛り上がります。
パリパリの皮と甘いクリームが絶妙な「カノム・ブアン」
ココナッツ風味の甘いもち米と甘酸っぱいマンゴーが絶妙な「カニョウ・マモワン」
様々な味の職人が大集合。
意外に人気な「揚げ虫」達。最近、虫が取れないのでお値段上昇中です。

びっくりコスチュームの踊り子さん

所々にどういった経緯か特設会場が設置されているのですが、一般人のカラオケコンサートのような特設会場が設けられているのですが、普通のカラオケ大会いや、のど自慢大会トちょいと違うのは、超ピラピラ、ひらひらのキッチュな衣装をまとったバックダンサーを率いていること。歌よりも、なによりもビジュアルにくぎづけになるのです。よ~く、目を凝らしてみてみるとバックダンサーの半数は『ニューハーフ』の方でした。これもタイランドらしい光景ですね。ハイ。

中央の歌手のおにいさんは若かりし日の橋幸雄氏を彷彿させると思ったのはあたしだけでしょうか?

植物好きにおススメ。
寺院の入り口近くはランの花などの植物を専門に販売する屋台、お店が毎年同じ場所に並んでいます。しかも、お値段は町の園芸屋さんに比べてもかなりリーズナブル。植物好きガーデニングが趣味な方にはたまらないショッピングスポットなのです。いや~それにしても、緑って癒されるな~。
 

盆栽みたいな・・・・・・。ナチュラルアートです。
子供達は真剣です。

 
移動遊園地

縁日。といってもお寺の敷地は広いので子供を対象とした移動遊園地も登場。ミニジェットコースターや回転木馬、観覧者までは良いのですが、今年のニューフェースは「船」へっ?船。そう、ミニボートです。業務用らしきゴムプールに水を貯めて簡単に焦げるように改造した船を浮かべたボート乗り場。でも、すごいね。タイ人ってこういう変な発想に長けていると思うんですよね。

 

射撃場 Present by パンガー海軍基地

お寺の縁日に射撃。巨大なぬいぐるみなど景品を狙った射撃は縁日につきもの。でも、びっくり。だって、ホンモノの銃を使用した射撃なんだもん。しかも、インストラクターはこちらもモノホン、現役タイ軍隊の方が指導。値段も、えっ、1弾、10バーツ(約27バーツ)!!観光客相手のシューティングレンジに比べてびっくりするほどお安かったです。
 

こんなの、日本の縁日にはでないよね。
なんだか緊張する~。

ということで、今年もかなり美味しく、シュールに笑わせていただきました。東南アジアを代表する経済大国に成長したタイランド。欧米のライフスタイルがもてはやされて、残念ながらファーストフードやお洒落なカフェは多くなってきた半面、最近ではすっかり普段の生活で伝統的な事柄を眼にすることが少なくなってきました。お寺の縁日は昔懐かしいタイを垣間見るには絶好な場所でおススメです。来年はどんな驚き発想を見せてくれるのか、いまから楽しみ、楽しみ。