from 北京 - 27 - 天安門広場から数分、北京の中心で
ニューヨーク三ツ星の味を味わう。

(2011.08.04)

最近のベストレストラン賞を総ナメ

北京は暑い夏を迎えていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今回は、近頃メディアのレストランアワードで、軒並みトップを取っている評判のレストランに行ってきました。ニューヨークの三ツ星レストラン『Daniel』が北京に出したお店で、『Maison Boulud Beijing』というお店です。

本家はなかなか予約が取れないようですが、それは北京も同じ。中国人富裕層と欧米人からの支持が高いようで、金曜や土曜などは予約が取りにくく、予約をした後も前日にコンファームの電話が掛かってきました。このお店、まず圧倒されるのはロケーションです。天安門広場から徒歩数分程度の場所にあり、天安門広場の雑踏から少しのところにこんなトコロがあるなんて……。さらに、レストラン自体は元米国大使館というハコ、これがなかなかのものでした。


今回は、人気のブランチに訪問

実は過去に夜に行ったことがあるのですが、本当にお得で楽しめるのは、土日のブランチだという情報を友人数人から聞いていて、行きたいなと機会を窺っていました。今回、天安門広場に用事があって(どんな用事だ!笑)、ならばついでに行こう、という話しになったのです。そして意気揚々と乗り込んだのですが、結果は大満足でした。おススメです!

ブランチのコースはプリフィクスのようなスタイルで、全てのメニューから選べ、皿数で価格が変わるというスタイルです。私たちは欲張って、最も皿数の多い4皿で3,500円くらいのコースを頼みました。安いですよね。でもワインの価格を見て納得。グラスワインは1,000円〜2,500円くらいですので、キモチ良く飲んでいたら、一気に値段が跳ねますのでご注意を。

さて、メニューの中にはブランチらしく、エッグベネディクトやオムレツ、フレンチトーストまでリストオンされています。さらに嬉しいのは、わんこ蕎麦ならぬ、わんこパンシステム(笑)クロワッサンやバナナシフォンなど焼きたてパンの盛り合わせが、カワイイ足付きの台に乗ってくるのですが、無くなりかけると交換されて新しいものに!なんたる大盤振る舞い!! 一種類ずつのパンたちを連れとジャンケンで取り合っていたのは何だったのか! 大革命です。嬉しい驚きでしたが、自分の浅ましさを感じた瞬間でした。


ワインが進む、進む。お味はしっかりめかな。

一番印象に残ったのは、前述のパンが美味しかったこと(北京ではとてもポイントです!)なのですが、その他でいくつかピックアップすると、前菜に頼んだスモークサーモンが良かったですね。肉厚で脂身が無い身に、塩がしっかり決まっていて、さらにきっちり薫香がついていて、好みでした。そりゃワインが進みます。

一緒に飲んだシャンパーニュは確かDeutzでした。(グラス2,000円くらいだったかな)あとはフレンチのお店にして、若干邪道かもしれませんが、メインの前に頼んだオレキエッテも良かったです。(オレキエッテはメニューには猫耳面と中国語で書かれていましたw)

メインまでしっかり食べて、満足してデザートという流れになるワケですが、プティフールや焼きたてのミニマドレーヌ(コアントローの香りがとても良かった)が、これでもかと出てきます。私たちは注文したデザートで精一杯。マドレーヌはほとんど手を付けずに、お持ち帰りをお願いしました。中国はどんなに高級なレストランでも打包(ダーバオ、テイクアウトの意味)が可能です。これで次の日の朝のコーヒーのお供は決まりですな。最後まで素晴らしい!!


気持ちよく帰宅……。まさかのどんでん返し

キモチ良くお会計も済ませて、エントランスで記念撮影もさせてもらい、タクシーに乗り込み帰宅。レストランの前に並んだ高級車と、我々の乗り込んだポンコツタクシーの対比は、なかなかシュールなものがありましたが、ほろ酔いの我々は気にしない。「あー美味しかったね」と家で感想を話し合っていて、あっ!と気付きました。せっかく包んでもらったマドレーヌをエントランスに置き忘れた……。記念撮影をお願いする時に置いたまま、置きっぱなしにしてしまったのです。嗚呼!!かくして、翌日の優雅なコーヒータイムは幻に。

いいんです。仕事頑張って、また行くから!!