from パリ(Hanako) – 1 - 誕生日パーティー!(fete/フェット)

(2010.03.16)
クリスマスの電飾と風船で廊下を飾り付け。風船は子供が背伸びして触れるくらいの長さで吊るしてあります。風船や紙吹雪、とんがり帽子などパーティーグッズはJouet Clubで購入。
JOUET CLUB 3/5 Boulevard des Italiens 75002 PARIS 02
午後のフェットに備えて部屋を飾り付けします。大人が飾り付けするそばで子どもは興奮して大騒ぎ。子どもはこの後アパルトマンの階段に風船を飾りつけに行きました。

誕生日パーティーに招待されるのは、子どもにとっての大きな楽しみの一つ。わたしの子どもが通っている小学校では誕生日にはお祝いをせず、各学期の最後に複数まとめてお祝いします。誕生日にあたる子どもと先生がケーキや飲み物、キャンディなどを持ち寄るのです。親が張り切ってとても大きなケーキを持ってくることもあります。
それよりももっと楽しみなのが、お友達の家の誕生日パーティーに招待されること。招待状は子供の手で1週間前には渡されます(その前に「あなたを誕生日に呼ぶからね」という会話が子ども同士の間で交わされることは言うまでもありません)。週末に田舎の家や祖父母の家に行ったりする子も多いので全員が来るとは限りません。

とんがり帽子をかぶるのは誕生日会のお約束。みんなでかぶれば盛り上がる!
とんがり帽子をかぶるのは誕生日会のお約束。みんなでかぶれば盛り上がる!
「はいポーズ」。

先日子どもたちが招待されたパーティーは、両親が離婚しているリザちゃんの7歳の誕生日でした。フランスでは離婚しても子育てを一緒に行うのが普通です。両親は500メートルほど離れた別々のアパートに住んでおり、彼女は普段はお母さんと居住し、お父さんとは毎水曜と1週おきの週末を一緒に過ごします(フランスの小学校は水曜、土日休み)。
今回のパーティーは土曜日の午後3時から6時の間、お父さんの家で、お母さんとの共同主催でした。盛り上げ&世話役の大人はお父さん、お母さん、彼女の名付け親の3人、対して子どもはなんと12人! わたし的には8人も招待すれば十分というところですが……。
バースデーケーキはトッピングした、たくさんのカップケーキ。ふんだんにキャンディがふるまわれ、お楽しみとしてメイクと仮装があったそうで、迎えに行ったときにはみんなすごい顔に! 家に帰る道すがらぎょっとした大人や子どもがたくさん振り返って見てくれました。

この日のメイクのテーマはサーカス。メイクを施す大人のセンスが問われます!
メイクを嫌がる子もいますが、大好きな子も。
こうなると未開の地の戦士?

誕生日会ではいろいろなゲームを催します。今まで子どもが友達の家でしたり、私たちが催したゲームはこんな感じ(4歳から7歳まで)

-「ピニャータ割り」:鴨居に吊るされたピニャータという張り子の動物を、目隠しした子どもが棒で割るゲーム。中にはキャンディや景品が入っていて、割れた途端、上からざーっと降りそそぎます。幼稚園年長でやんちゃな子が辺りかまわず棒を振り回すととんでもない事態になることもあるので要注意。
-「ヨーヨーすくいならぬ、キャンディすくい」:鉤を付けた釣り竿で、たらいや浴槽に置かれたキャンディや賞品を釣る。もちろん浴槽に水は張りません!
-「宝探しゲーム」:部屋の見取り図に印をつけたり、目標物の写真を渡して、チームでメッセージやお宝を探す。
-「LOTO」:ガラガラ、ポンッですね。2ケタの数字が読める小学生から。
-「キーユ」:ボーリング。ピンは木製のものもあれば、プラスチックのものもあります。

ゲームの賞品は100円均一レベルの色鉛筆やシール、ビスケットや懐中電灯なのですが、賞品がかかっているとがぜん張り切る子どもたち。もちろんみんなが何かを貰えるよう、賞品はたくさん用意しておきます。

バースデーケーキは子供と一緒に作って飾り付けします。子どもが大好きなチョコレートケーキか、パウンドケーキを作り、デコレーションします。
パウンドケーキを切って蝶の形にし、フルーツやキャンディで飾った私の力作。子どもはキャンディだけ食べた(泣)。

ステンシルの要領で、チョコケーキに粉砂糖をふりかけデコレーション。
フルーツとキャンディで作ったケーキ。

3時間も10人の子供が大騒ぎする中で世話役をすると、さすがにこちらの頭はクラクラしてきます(学校の先生を心の底からハードな仕事だと思うのがこの日)。とはいえ子どもたちの交友関係を観察し、子どもたちの親と言葉を交わす機会はめったにあるものではないし、何よりも自分の子供が喜ぶので、毎年工夫をこらしてお誕生日会を開くはめになっています。

aufeminin.comに載っていた子どものパーティーメイク例。
http://www.aufeminin.com/maternite/05maquillagefete/05maquillagefete0.asp

ここまで行くとシルク・デュ・ソレイユ。メイクに所要時間5分以上かかるなら、子どもの逃亡は必須です!