from ニュージーランド 北島 - 2 - ベネッツチョコレートをチェック!

(2009.06.22)

マンガファイの町に入ると目に入ってくるヨーロッパ風の建物。「何でこんな場違いなものが?」と思われる方もいるかも知れませんね。それがマンガファイが世界に誇るチョコレート・ファクトリー『Benetts of Mangawhai』です。

”Cigars”は箱もチョコレートでできてます!チョコレートでできた大きな貝に動物チョコがたくさん入ったかわいいのもあります。

 オーナー夫婦がフランスで買い付けてきたインテリアの数々。見ているだけでため息が出そうです。

 

実は私もここで働いたことがあるんです。手先の器用さを買われて箱にリボンを結ぶ仕事から始まり、毎年夏休みになるとアルバイトをしていました。(ニュージーランドの先生は休み中、暇になりますから。)

その当時はファクトリーはベネット一家の自宅の倉庫でした。病理研究室所長だったクレイトンとメンタルヘルスの看護婦だったメアリーが、ゆったりとした老後を過ごすために移住してきて、何か家でできることはないかと考えた時、当時ヨーロッパで流行り始めたチョコレートを考えたそうです。

最初はチョコレートマシーンが1台しかなくて、ホワイトチョコレートを作ってマシーンが空になったらミルクチョコレートを入れて、それが空になったらダークチョコレートと使い回しをしていました。そのうち、機械を3台に増やし、それと同時にチョコレートの種類も増えていきました。

丸いトラフル。まっすぐに線を入れるのはなかなか難しいんですよ!

チョコレートの中で一番包むのが大変なのはハート型。形はかわいいんですけどね。バレンタインデーが近づくと1日1000個とか赤いホイル紙で包まなければなりません。しわが寄らないように、でも時間をかけすぎると物が物ですから溶けてきます。中のチョコレートが曇っては売り物になりません。一緒に働いていたジェニーは何個も潰してしまい、いつの間にかハート包みは私の仕事になっていました。(もちろん中身を詰めたチョコレートは失敗しても機械に戻すことはできませんから当然私たちの口の中へ!う~ん、Yummy!)

そのうち教員を辞め、今度はパティスリーにも挑戦しましたが、手が小さ過ぎて両手首を痛めて3ヶ月でこちらも辞めました。でも、それ以降も時々遊びに行ってます。

これがチョコレートマシーンです!
包装中のチョコレートたち
箱に詰められ、リボンもつけて

何でもこだわるベネット夫妻はこの新しいファクトリーをオープンするにあたってフランスからコーディネーターを呼び、彼の案でチョコレートばかりではなくジャムやソース、高級ワインも店頭に並ぶようになりました。『Cuisine』マガジンにも時々紹介されています。

カフェもオープンし、シェフとしてピーター・ゴードン氏の下でロンドンとオークランドで働いていたジェン・ペリーさんを起用。単なるチョコレート工場ではなく、新しい町の中心として変貌を遂げようとしています。

新しい商品もあるので難しいのですが、粒チョコならキウィフルーツやフィジョア、ストロベリー、レモンカップがお勧めです。迷ったら12個入りや24個入りのもありますし、おしゃれな箱でなくてもいいというのでしたらケータリング用詰め合わせがお得です。

ニュージーランドか日本のどちらかが夏だとお土産として買っても溶けてしまうので、その場で食べるだけにしておいた方がいいかも知れません。

 

ベネッツチョコレートhttp://www.bennettsofmangawhai.com/