長崎に舞台が移った『龍馬伝』で盛り上がる。「ハウステンボス」と「龍馬の形跡を辿る」旅。 – その1 博多 → ハウステンボス へ –

(2010.08.13)
“龍馬ラテ”。ハウステンボス内『とっとっと』(長崎弁で「取ってます」)カフェで頂けます。450円也。

羽田から福岡まで…
まずは、飛行機で福岡空港へ降り立ちました。気温は、33℃、東京とほぼ同じ気温です。

福岡空港は、都心にある空港ですから、ナント! 5分(2駅)で博多駅に到着。

飛行機を降りて、15分位で……もう、博多に居るのです。(東京でいうと、羽田から15分後には銀座や新宿や渋谷に到着。って、あり得ないのですが、そんな感じです)

長崎へは、JR九州の列車で移動するそうで…その前に……

2011年春、JR九州新幹線が全線開通するのと同じ時期に新博多駅ビル『JR博多シティ』がオープン! 現在、工事中のビルの中を案内して頂きました。(工事中のビルを見学するって、なかなか無い体験ですよ)
 

駅ビルの大時計の裏は、こんな感じです。 
こちらが、外から見た大時計。

工事中のビル内をヘルメット装着し、探検するかのように回ってみましたが……工事中ということは、もちろんクーラーが無いということでして……暑いのなんのって!! (体感温度は、40℃位だったかと…)
しかし、その暑さの中でも1,200人に方が工事に携わっているのです。熱中症にならないよう、水分補給を!

2006年から始まった工事は、4年目となります。新駅ビル『JR博多シティ』で働く人の募集は、6,000人を超えるそうです。(福岡での就職率はとても上がったそうです)工事は、来年の2011年3月のオープンに向けてラストスパート。完成が楽しみですね♪

博多での滞在は、1時間少々でしたので……福岡についての記事は、またの機会にご紹介したいと思いますので、皆さんそちらも是非ご覧くださいませ。
 

約28,000枚の応募作品を有田焼の陶板に加工し、大パノラマアートの森を創造。日本画家、千住博氏と列車デザインを手がけた。水戸岡鋭治氏がアートディレクションを担当。有田焼ブルーの濃淡がとても素敵でした。お披露目が楽しみです。
約32平米の展望台から見た風景。倉庫だった部屋を会長の強い想いで、窓を造り鹿児島方面の線路が見れるようにしたそうです。「鉄ちゃん」「鉄ガール」は、何時間でも見つめていたい窓になりそう。特急『リレーつばめ』が入って来ました。

さてさて…
博多からハウステンボスまでは、JR特急『ハウステンボス』に乗って、1時間37分(3,940円)の列車旅です。車内は、2シートでとっても綺麗な内装でした。

そういえば……朝、5:30に起きて早い朝食でしたから、お腹がペコペコ。13:30、お待ちかねの駅弁の登場! 
女性が好きそうなお弁当「香草物語」)で……お行儀が悪いですが、思わず迷い箸。あっという間に完食致しました。(ごちそうさまでした)
 

JR特急『ハウステンボス』13号 博多駅 13:21発。
開けた途端、他の座席「カワイイ!」との声が。

そうこうしている間に…
「ハウステンボス駅」に到着! 実は、私「ハウステンボス駅」という名の駅があるのを初めて知りました。(お恥ずかしい)

「ハウステンボス駅」って、”HUIS TEN BOSCH”と綴るのですね。

駅のホームに降り立つと…
ナント目の前に、異国の建物がドーン! と、そびえて立っています。

まさか、ホテル? と思いながらも、「ハウステンボス駅」があることも知らなかった私は、誰に聞くことも出来ずに…

とにかく、そびえ立つ建物の方向へ向かって歩きました。やはり、本日宿泊の『ハウステンボス ジェイアール全日空ホテル』でした。(こんな素敵なホテルに泊まれるなんて、とても嬉しいです!!)

まるで、ヨーロッパに来たかのような『ハウステンボス ジェイアール全日空ホテル』

ひとまず…
荷物を預けて、ハウステンボス内を見て回ることに!
最初は、NHK大河ドラマ『佐世保 ハウステンボス龍馬伝館』に参りました。7月18日の第3部から、舞台は長崎へ。

18日の放送では、第3部から登場する高杉晋作の長州藩が、外国の銃を買うためにひそかに長崎に潜入。龍馬たち神戸の海軍操練所のメンバー(のちの亀山社中)が、蒸気船を貸してもらえる諸藩を探して、花街の丸山の料亭「引田屋」に乗り込み、そこで高杉晋作と出会う。

といった内容でしたが、皆さんご覧になられましたでしょうか? (長崎では、40%にとどきそうな位の視聴率だそうです。さすが……地元ですね!)

高杉晋作といえば…
高杉晋作が率いる『奇兵隊』です。吉田松陰の教えの元、身分に関係なく兵士を集めた民兵組織『奇兵隊』を、下関で立ち上げ、初代総督に就任。その後、討幕に向けて大活躍することになる『奇兵隊』ですが、晋作の奇兵隊総督は、わずか3ヶ月で終わってしまいました。

長州藩には、武士だけで構成された軍が既にあったため、新参者の『奇兵隊』とは、常に衝突。「教法寺事件」では、奇兵隊が正規軍隊士を斬り殺すという事件発生、これをきっかけに、高杉晋作は総督を解任されたということです。

最期は、労咳(明治初期までは、結核のことをロウガイと言っていた)にかかり療養していましたが、27歳という若さで亡くなりました。

高杉晋作のとても素敵な一句…

おもしろき こともなき世を おもしろく

 

写真は…
長崎に中島河畔で日本における最初期の写真館『上野撮影局』を開業した、上野彦馬によって撮影された高杉晋作の写真。

当時は照明がない為、晴れた日に外で撮影を行っていたそうです。見えてはいませんが、首かせをして固定させ、撮影時間は10秒前後、焼き増しも可能だったみたいです。

高杉晋作や龍馬など幕末に活躍した志士を撮り、龍馬のあの有名な写真も上野彦馬によって撮影されました。(その写真は、その②でカラーヴァージョンご紹介しますね!)

 
なぜ、こんなに高杉晋作が詳しいか……
お気づき頂いた方は、きっと私の記事をよく見てくださっている方ですね(ありがとうございます)!
以前、「ライフスタイル」のところで“伊勢谷友介さん率いる創造性豊かな「ヒト」たち。 魅力的な「モノ」たち。”という記事を書きました

  
『REBIRTH PROJECT(リバース・プロジェクト)新プロジェクト【再会】』を立ち上げ、代表としてもご活躍中の伊勢谷友介さんが、その高杉晋作役をされています。

なので、思わず……チカラが入ってしまう訳です。

実際にお会い致しました際にも感じましたが、スリムなボディにもかかわらず……すごいエネルギーとオーラを感じつつ、癒し系を兼ね備えた方と思いました。
こういう方が、リーダーになると周りの人が引き付けられるんだなぁ~……って!

「代表の顔」も「俳優の顔」もとても素敵な伊勢谷友介さんを、これからも拝見させて頂きます!!

ではでは、『佐世保 ハウステンボス龍馬伝館』をご案内……
 

『佐世保 ハウステンボス龍馬伝館』館内。
龍馬が乙女姉やんに書いたレプリカの手紙。

『佐世保 ハウステンボス龍馬伝館』館内には、大河ドラマの中で実際に着用した衣装や、台本、龍馬が乙女姉やんに書いたレプリカの手紙、サインなどの展示と、ドラマの見どころ等を紹介。

因みに…
龍馬が乙女姉やんに書いた一番長い手紙は、5mだそうですよ! 内容の一部は……
大政奉還に向け後藤象二郎と手を組むことを反対していた、乙女姉やんに龍馬が「後藤象二郎は、重要な人物だ」と説得しているという内容が書かれていうそうです。
(後藤象二郎については、~長崎の旅その②~ で登場します。)
 

乙女姉やん。

龍馬の姉、乙女姉やんは……
ナント! 身長175㎝ 体重110㎏と、この時代では、無茶苦茶大きな女性だったそうで、龍馬も173cm、176cm、180cm説がありますから…姉弟ともに大きかったのですね!

 

佐世保 ハウステンボス龍馬伝館

http://ryomadenkan.huistenbosch.co.jp/

 

岩崎弥太郎役の香川照之さん、龍馬役の福山雅治さんのサイン。
キャラクターの「龍馬ちゅーりー」暑い!!

『佐世保 ハウステンボス龍馬伝館』をあとにして……
次に訪れましたのは、

ハウステンボスに停泊している『観光丸』です。
現在の『観光丸』は、国立アムステルダム海事博物館所蔵の設計図と模型をもとに、オランダ・ハウスデン市のフェロルメ造船所でできる限りかつての姿に近く復元・建造されました。(船体、船室、キャビンなどの彫刻も当時のままに再現されているそうです)

『観光丸』という船名は、易経にある「国の光を観る」という一節に由来します。
オランダのフェロルメ造船所で復元・建造され、観光丸は、1855年オランダ王国ウィレム3世から徳川幕府に献上され、長崎海軍伝習所の練習艦として使用された日本初の蒸気帆船です。

「長崎海軍伝習所」において、勝海舟、榎本武場など幕府の武士たちは、この船で当時の最新の航海術を学んだのち、時を経て、今度は勝海舟が主宰する私塾「神戸海軍塾」にて、龍馬をはじめとする倒幕の志士を数多く育てることとなります。

『観光丸』が歩んだ軌跡は、まさに激動の時代の象徴では!?

さて……
ハウステンボスからの『観光丸』の航海は35分間ほど。まるで湖のように、波が静かで風光明媚な大村湾を悠々と巡って行きます。
聞こえてくるのは風の音、波の音、カモメの鳴き声、そして、木造船ならではの船体の「ギィー」という、きしみの音が情緒をそえてくれます。(タイムスリップしたかのようです)

海上ではロープワークや帆を張る作業など、乗客が参加できるアトラクションを実施して、クルーと一緒に、かつての龍馬も学んだ操船術を体験できます。

黒く塗装された『観光丸』の姿は、黒船をも思い起こさせ、龍馬はこの船に乗って何を思ったのでしょうね?

龍馬の運命を変えた船に乗り、海と龍馬の伝説に想いを慕わせてみてくださいね!

 

『観光丸』

『観光丸』の乗船を終えて……

『スリラー・ファンタジー・ミュージアム』という、言うなれば「お化け屋敷」に向かいました。
『オルヘルハウス~メロディ イン ザ ダーク~』と『カロヨン ミュージアム~ゴースト ウェディング~』
この2軒へ入ってみます。

1軒目は、『オルヘルハウス~メロディ イン ザ ダーク~』
19世紀のオランダ。「どちらのオルゴールの音色が美しいか?」二人のオルゴール職人による戦いが……100年を経った現代でも、二人はゴーストとなって決着をつけようと彷徨っている。ホラーハウスの中で、トリックアートやマジックショーが楽しめるバラエティ・エンターテイメント・アトラクション。

2軒目は、『カロヨン ミュージアム~ゴースト ウェディング~』
中世のオランダ。女王に恋をしたカロヨン(鐘)の演奏者、二人は結ばれることなく悲しい結末を迎えた。
数百年を超え、二人のために幾多の試練を超えて観客が向かった先に待っていたのは、忘れ去られた悲しいゴースト芸人の一発芸だった??
恐怖と爆笑が交互に襲う? 謎に包まれた超新感覚のホラーアトラクション!

と……なぜ? 小学生の写真をご案内しているかと申しますと……
『ゴースト・ウェディング』への入場口で、この小学生たちと一緒になりました。↑上記でご案内しましたゴースト芸人の攻撃があり、ゴースト登場の前に「決して、笑ったり、声を出したりしてはなりません。ここから出れなくなってしまいます」という説明があります。

そして…始りましたゴーストによる攻撃。その一部をご紹介……と思いきや、さすがにネタばらしは止めてください!と。(そりゃそうですよね~)

ただ……中の様子がどんな感じだったのか、お伝えしましょう♪

最初は、ゴーストの攻撃にクチを抑えながら必死で堪えていましたが…2回目からは、もうダメです! 大爆笑!!
尽かさず、私は後ろの席から…「笑ったり、声出したらここから出れなくなるんだよ~」って言っても、笑いは止まりません。私たち大人は一発芸よりも、笑いコロげている小学生を見ていて笑いが止まりません。(ごめんなさい。芸人さん)今だに…思い出すとニヤけてしまう程、あっ~~~ホント!楽しかった♪ ありがとう! 小学生たち……

『オルヘルハウス~メロディ イン ザ ダーク~』
純粋な小学生たち。
『カロヨン ミュージアム~ゴースト ウェディング~』

    

この他には、ナント! マイケル・ジャクソン『MJ WORLD』があり、プリンセス天功さん所有のマイケル愛用品と、ハウステンボス来場の際に残された秘蔵映像などのミニシアターでの上映や展示品を見ることができます。いやぁースゴイ!! ですよ。マニアにはたまらないはず、必見です!!!

星奈々さんご協力による、マイケルが使用した枕にサイン。

と、ここで……
なぜプリンセス天功さんの所有のモノが展示されているか? と伺いましたところ、プリンセス天功さんの別荘がハウステンボスの中にあるそうです。ハウステンボス内には、200軒ほどの別荘があるそうです。

宿泊先『ハウステンボス ジェイアール全日空ホテル』窓から、別荘棟が眼下に……

すごーーーいです! オランダには行ったことは無いのです(笑)が……まるでオランダです。
クルーザーもあちらこちらに停泊しています。
現在は、全て完売しているというのも、スゴイ!です。
 

実際には、この3倍ほどある別荘棟。素敵過ぎます!   
こちらは、ベストショットのスポット。

15:00~約2時間半の時間で、高温の中を歩いて回りましたが、要所要所に休憩スポットもあり、厳しい日差しはさほど感じませんでした。

そして…
お待ちかねの夕食タイムです♪

『ハウステンボス ジェイアール全日空ホテル』で、JR九州長崎支社 江越支社長、長崎県観光振興推進本部 龍馬伝活用グループ 荒田チーフマネジャー をはじめ、錚々たる方々を前に……少々、緊張しながら食事会が始まりました。

そこで、ちょっと驚いたことがあり…初めにお寿司とお椀物が出てきたので、長崎の方に伺うと「長崎では、最初にお腹を満たして、それからゆっくりと飲むのですよ」と言われ、どの宴会でも同じに出てくるそうです。

「なるほど……」と思い、パクパク食べていましたら、お刺身が参りました(待ってました!)
「なんのお魚ですか?」「アラカブです」(アラカブって? と思いましたが、クチには出さず……調べました)
アラカブ:フサカサゴ科。正式名称は「カサゴ」で、福岡・長崎方面の方言で「アラカブ」と言うそうです。

写真は、赤い魚が写っていますが、別のお皿には黒いヴァージョンもあり「オスとメスですか?」伺いましたが……関係ないみたいです(笑)

「赤アラカブ」とお造りの盛り合わせ(かなりのボリュームです)

長崎といえば、「島原素麺」が有名ですよね!少し甘いお出汁に3色の素麺と、鮎の素揚げがとっても美味しかったです。

もう一つのお料理は、茄子と長崎牛をホワイトソースに白みそを混ぜたような和洋折衷のお味。こちらも器にしている茄子ごと完食致しました。ごちそうさまでした!!
 

長崎名物「島原素麺」に鮎の素揚げ添え。
長崎牛のステーキを茄子の器で。

美味しいお料理のあとは、

お風呂です。
ハウステンボスで唯一の天然温泉「琴の湯」。ヨーロピアン風の大浴場と、純和風造りの露天風呂に入りました。

お湯は低めの温度で褐色、肌がツルツルになります。
泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・打ち身・病後回復・冷え性・痔疾・疲労回復・切り傷・火傷・
慢性消化器病・慢性皮膚病(アトピー)など
 

室内大浴場。
露天風呂。

温泉にも入って満足満足…
と思いきや、もう24時です。大変、明日は5:30起きだった!!おやすみなさい……

ZZZ……………………

次に目が覚めたのは、5:30の目覚ましの音! ぐっすり寝ました!!

今日は、JR九州 大村線『シーサイドライナー』に乗って、ハウステンボス駅→長崎駅に向かいます。
名前の通り、海の間際を通ります。車窓からも海の透明感がよく見えて、穏やかでキレイな海です。

長崎~佐世保間を走る、JR九州大村線『シーサイドライナー』 

そして…
8月1日には、オレンジをベースとしたデザインのハウステンボス仕様車両『ハウステンボスライナー』が、長崎~佐世保間にデビューしました。こちらも、鉄ちゃん&鉄ガールは見逃せないですね!!

同じく、8月1日にデビューしたJR九州大村線『ハウステンボスライナー』

シーサイドライナー』で1時間20分、ハウステンボス駅→長崎駅に到着!
駅のホームから改札、外壁に至るまで、どこを見ても「龍馬伝」&福山さんの龍馬でいっぱいでした。
さすが……長崎出身の福山さん。人気は王道です。

 

 

こちらは、ラッピングトレイン『長崎龍馬ライナー』JR九州長崎~佐世保間。
電車を降りたら、長崎駅ホームには福山龍馬でいっぱいです。

いかがでしたでしょうか? ハウステンボスの旅は……
次回のその②では、「亀山社中」をはじめとした長崎市内での龍馬さんを辿る旅をご案内致します。

パワフルな龍馬さんの長崎での生活振りをお楽しみに!
龍馬さんの声が聞こえて来そうですよ!!

「今日は仕事はやめにして、みんなで飲まんかえ!」

 

JR九州
http://www.jrkyushu.co.jp/

 
長崎県観光連盟 長崎県観光振興推進本部
http://www.nagasaki-tabinet.com/public/

 
ながさき旅ネット
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