土屋孝元のお洒落奇譚。最近出かける銀座のカフェ事情、
いろいろと……。

(2012.03.27)

銀座のショコラティエ
『ブロンデル』

銀座にて困る事は、今まで行きつけのカフェがあったのになくなってしまい、さて、どうしようかと思案にくれる時。

以前より気になっていた銀座8丁目、奈良美智さんや草間彌生さんを取り扱う現代美術画廊『たけだ美術』の向かいに出来たスイスのショコラティエに入りたいと思い、今日こそはと意を決して入ってみました。

SNSサイトにてスイス在住の友人に聞いたところローザンヌのショコラティエ『ブロンデル(Brondel)』だそうでSNSは こういう時に便利です。東京とスイスがメールで時差なしに繋がるので普通に会話ができるのです。

店内は意外に狭く、やはりというか女性客ばかりで年齢層も高めで、一階では様々な種類のチョコレートを砕いてグラム売りしてくれます。食べたい種類だけ食べる量だけ選べるので重宝でしょう。

僕は2階のカフェで普通にチョコレートドリンクを頼みましたが、チョコレートの濃度が濃く、最後にはドロドロで、ちょうど濃茶の末客のように飲みきりが落ちてこないなんて状態でした。

まだ、スタッフが慣れていないので濃度が濃くなったのでしょうか。

以前よく利用した和光のショコラティエではそういう事はなかったと記憶しています。この和光のショコラティエは閉店してなくなってしまいましたが……。

話を戻し『ブロンデル』に。

カップのサイズによるのでしょうかチョコレートドリンクは別の入れ物に入り約三杯分強あるので、どうしても最後は濃くなるのでしょうね。気温や湿度の影響もあると思います、濃茶ではそれも見越してお茶の濃度を調整するのですが……。

フルーツタルト、フルーツサンド、
サンドウィッチ……。

ゆっくりしたい気分の時に行くカフェには『ベリーカフェ・コムサ』というフルーツタルト専門店があります。

銀座にはもう一軒『キル フェ ボン』というお店もあるのですが、こちらは いつも一時間半ぐらいは並びます。そこまで並ばなくてもいいかなといつも入るのをやめてしまいます。

『ベリーカフェ・コムサ』に話を戻し、ここでは毎日様々なフルーツタルトを用意していて眼にも鮮やかな数々のタルトが揃っています。今日は金柑タルト、王道の苺のあまおうタルト、フロリダジュレのグレープフルーツタルト、ベリーづくしのタルト、バナナとマンゴーのタルト、フルーツトマトのタルト、などなど…季節により変化します。シートも座りやすく店内も暗く落ち着いていてゆっくりできます。

タルトではないのですが、『銀座千疋屋』2階の喫茶のハムとフルーツのサンドイッチもたまに食べたくなるものですね。ハムサンドイッチとフルーツサンドイッチを半分ずつ一皿に乗せたもので、どちらも少しづつ食べたい人向きの一皿です。

フルーツはその日の仕入れや残り具合により苺、メロン、バナナ、キウイ、パイナップル、スターフルーツ、グレープフルーツ、りんごなど色々ですが、季節により枇杷のサンドイッチもあるようです。

フルーツサンドイッチではもう一軒、銀座松坂屋地下の『万惣フルーツパーラー』のフルーツサンドイッチもお勧めです、こちらはフルーツさえあれば何でも注文に応じてくれて助かります。

最近はあまり出かけないのですが 銀座『洋菓子舗 ウエスト』のハムサンドも美味しいですね、こちらはパンの種類や焼き方も選べ、僕はいつも全粒粉のトーストでお願いしています。マスタードが適度に塗られた美味しいハムサンドでブロッコリーもサンドされバランスの良い一品です。

『洋菓子舗 ウエスト』ではサバランもオススメですね、お酒の染み込んだスポンジと生クリームもほどよい甘さでお酒の弱い方は気をつけて下さい。ウエストの店内は夕方7時ぐらいの時間にたまたま居合わせると銀座らしい華やかな雰囲気でお客さんとの同伴のホステスさんや、ホステスさんと打ち合わせする黒服のボーイさん、着物を粋に着たチーママやママさん達を見学できます。

自分で試してこそ楽しい
お店探索。

たまに正式な打ち合わせなどで使う銀座三越の『ラデュレ(LADURÉE)』は店内の内装もパリと同じ独特の雰囲気でお土産のマカロンのパッケージも女性には受けることでしょう、僕は最近、女性作家の個展のお土産にはこれを持って行く事にしています。

最後にカフェではないのですが、去年ぐらいから頻繁に出かけるイタリアンバール『バラババオ(BARABABAO)』があります。ここには立ち飲みがあり カウンターのおつまみを数品選んでグラスワインのキャンティクラシコから始め、アマローネで終わるにはちょうど良く、最後の仕上げにはエスプレッソかアフォガードを頼みます。

どのお店でも珈琲や紅茶、サンドイッチやスイーツの味、お店の雰囲気、サービスにより何処が良いのかは日々変化します、皆様もご自分の足でお確かめください。