from 鳥取 - 93 –
国際マンガサミットが鳥取へ! 
まんが王国とっとり
オリジナルグルメがぞくぞく登場

(2012.10.18)

国際マンガサミットが鳥取へ!

今年8月から鳥取県で開催されている「国際まんが博」。その核となるイベント「とっとりまんがドリームワールド」が、いよいよ最終会場となる米子市で10月20日から開催されます。そして11月7日から11日には「国際まんが博」のメインイベントの1つである第13回国際マンガサミット鳥取大会が米子コンベンションセンターで開催され、鳥取県西部地域がマンガ一色に染まります。国際マンガサミットとは、東アジアを中心とした漫画家が集い、その時々の社会的な問題に対し漫画家の視点から提言や意見交換をする国際会議のことで、平成8年(1996年)から開催されています。これまでの大会では、日本、韓国、台湾、香港、中国から約400人の漫画家が集まり、「文化交流」や「著作権」などをキーワードにシンポジウムなどが行われました。日本での開催は2008年の京都大会から4年ぶり4回目の開催となりますが、何故、地方都市であり人口も国内最少の鳥取県で開催されることになったのでしょうか?「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生、「遥かな町へ」の谷口ジロー先生、「名探偵コナン」の青山剛昌先生などをはじめとする数々の著名な漫画家を輩出している鳥取県では、まんがを地域固有の資源と捉え、まんがをテーマとした施策を積極的に進めてきましたが、それらが評価され、第13回大会の開催地として選ばれたのです。テーマは「食」と「海」。“食のみやこ鳥取県”に代表される豊かな食、そして環日本海の国々との交流を推進している鳥取県から、マンガの魅力を発信します。

シンポジウム・フォーラムが初の一般公開!

さて、第13回国際マンガサミット鳥取大会で一体どんなことが行われるのか、まずはどんな漫画家さんが参加するか気になるところですよね。現時点で参加予定の漫画家さんは、里中満智子先生、土山しげる先生、倉田よしみ先生、木村直己先生、ほしの竜一先生といった豪華な顔ぶれ!里中満智子先生には、今大会のイメージキャラクター「マミット」のデザインも手がけていただきました。会期中には、「マンガと地域経済効果」をテーマにしたシンポジウムや、「マンガに描かれた食文化」をテーマにしたフォーラムが開催されますが、これらのシンポジウム・フォーラムについては、今大会では初めて一般公開されます。各国の著名な漫画家達の生の声を聞くことのできるまたとないチャンス!非常に興味深いですね〜。ちなみに余談ですが…、シンポジウムとはある問題(テーマ)について講演者が講演し、聞き手や司会者との質疑応答が行われるもので、フォーラムは公開討論会のことだそうです。私も難しいことはよくわかりませんが、講演がメインになっている方がシンポジウム、といったことのようです。もしかしたら、憧れの漫画家の先生と直接意見交換することができるかも!?どちらも入場無料ですので、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね。

国際マンガサミット北京大会(2011年)の様子
イメージキャラクター「マミット」。頭にはペン先、服にはマンガのページがデザインされている。
まんが王国とっとりフェスタ

そして、もうひとつ注目すべきがマンガサミットと併せて開催される「まんが王国とっとりフェスタ」。こちらはサミットと同じ会場、米子コンベンションセンターで開催されるもので、さまざまなイベントが予定されています。本大会のテーマである「食」と「海」を題材にしたサミット参加漫画家の約800点にも及ぶ作品展や、制作現場を再現した公開アトリエ、トークショーやサイン会も行われます。公開アトリエでは、漫画家ご本人による実況制作が行われますが、それは実際に掲載が決定しているガチの原稿だとか!?プロの仕事場を目の当たりにできるめったにない貴重な体験、これは見逃せません!!トークショーではまんが家ならではのエピソード満載の話を聞くことができます。ここでしか聞けない話もあるかも。そしてサイン会も、これだけの漫画家が一堂に揃うのは国際マンガサミットならではのこと。人数制限ありとの事ですので、今後発表される詳しい情報をチェックしておきましょう!

また、本大会では、ビック錠先生、土山しげる先生、倉田よしみ先生、うえやまとち先生の4人がプロデュースするコラボ料理の発表会も行われます。この4人の先生は食をテーマにした作品、いわゆる“食漫”を多く手がけており、その先生方と“食のみやこ鳥取県”がタッグを組めば、きっと間違いなし!のグルメが完成するはず。11月7日にサミット会場で開催される発表会では、先生方の創作秘話などが生で聞けるそうですよ。また、コラボ料理はサミット会場内でも提供されるそうですので、ぜひぜひご賞味あれ。

尚、会場の米子コンベンションセンター内にある「レストラン ルポルト」では、サミットにあわせてメニューがマンガ色にだんだんと染まっていく?との事なので、こちらも要チェックです。


公開アトリエイメージ
マンガとグルメのコラボを楽しもう!

まんが王国とっとりでは、他にもマンガにちなんだオリジナルグルメが続々と登場しています。例えば、この夏販売開始された「大山(だいせん)ルビー豚重」と「大山(だいせん)おこわ弁当」は、「駅弁ひとり旅」とのコラボにより完成したものです。「駅弁ひとり旅」とは、フォトジャーナリストの櫻井寛(さくらいかん)先生作、はやせ淳先生・画の、「漫画アクション」(双葉社)で好評連載されていたあの人気漫画です。コラボ弁当の外見にははやせ先生のイラストが描かれ、櫻井先生にお弁当の中身の監修をいただいたそうです。これまでに他にも「駅弁ひとり旅」とのコラボ弁当が発表されているようですが、鳥取の魅力的な食材が詰め込まれたこのお弁当は、きっとその中でも完成度が高いはず!あくまで私個人の意見ですが…。このコラボ弁当、「大山ルビー豚重」はJR鳥取駅、「大山おこわ弁当」はJR米子駅の各売店で販売されています。また、京都・大阪⇔鳥取間を走る特急スーパーはくとの車内販売でも購入できるので、ぜひ。

また、とっとりまんがドリームワールド米子会場と国際マンガサミット等期間中、米子駅前を中心とした飲食店で、“だらず”なメニューがお楽しみいただけます。ここではじめて“だらず”という言葉を耳にした方もいると思いますが、山陰地方の方言で、きつい直訳だと“おバカさん”、ちょっとやわらかい表現だと“とっぴょうしのないことをする人”といった意味です。だらずメニューは、国際まんが博、国際マンガサミットで米子へお越しになるお客様に、食・グルメでも楽しんでいただこうといった地元の飲食店などの発案から生まれたもの。ネーミング、食材、見た目など、食べる人があっ!と驚く、面白くてインパクトのあるメニューがぞくぞくと開発されています。味はもちろん、“食のみやこ鳥取県”の豊かな食材を使ってプロの料理人が手がけたものですから、きっと満足していただけるはず。これらのだらずメニューが掲載された「マンガシュラン」も近日登場するそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

コラボ弁当の「大山おこわ弁当」(左)と「大山ルビー豚重」(右)
だらずメニューのひとつ、洋食店トリコスプーンの「一億年前のジュラカレー」

【とっとりまんがドリームワールド米子会場】
期間:10月20日(土)〜11月11日(日)
場所:どらドラパーク米子市民体育館(米子市東山町106-4)
お問合せ先:鳥取県文化観光局まんが王国官房 Tel.0857-26-7238 Fax.0857-26-8307

【第13回国際マンガサミット鳥取大会】
期間:11月7日(水)〜11月11日(日)
場所:米子コンベンションセンター(米子市末広町294)
お問い合わせ先:鳥取県西部総合事務所国際マンガサミット実施本部 Tel.0859-31-9371 Fax.0859-31-9374
★まんが王国とっとりホームページURL: http://manga-tottori.jp/

【駅前だらずメニュー(マンガシュラン)】
期間:10月20日(土)〜11月25日(日)予定
場所:米子駅前を中心とした複数の飲食店
お問合せ先:駅前だらずメニュー実行委員会 Tel.0859-31-6152