『Age(アージュ)』ニュージーランドスペシャル 旅の最高の掘り出し物はエアライン、ニュージーランド航空。

(2009.07.10)

都市機能がギュッと詰まっていながらも、そのすぐ裏側ではまるでニースのような光景が広がる、チャーミングな街、ウェリントン。すっかりその魅力にとりつかれた私たちは、出発ぎりぎりまでタウンウォッチング。ああ、さすがにもうタイムリミットとなって慌ただしく空港に駆け込み、やっとこさっとこチェックイン! 休む間もなくゲートへ走るとあれ? いつものチューブのようなデッキではなく、1階まで下りて、自動ドアを通って滑走路へ。そこで私たちを待っていたのが、広―い滑走路にぽつんと小さい1機。こ、これ、セスナ? いや、飛行機か。乗客の定員は50人ぐらいでしょうか。

今回のフライト時間は65分、クライストチャーチからウェリントンへ向かう45分のフライトのときはエアバスだったような。やっぱり行き先によって乗客の数が違うから、機体も小さくなるんですね。小さな飛行機だからできること、それは政府要人もしくは女優ごっこ。そうです、タラップの上で下の報道陣に向かって手を振る、アレです。わずか5段ですが、タラップを上がってハイポーズ。ああ、こんなとき、なんでジーンズなんて履いているのでありましょう。ワンピースでも着ていれば少しは格好がついたのにぃ。

うーん、要人スナップにはちょっと厳しいか……。

ところで、この取材旅行でお世話になったのが、ニュージーランド最大の航空会社、その名もニュージーランド航空(AIR NEW ZEALAND)。1980年に初めて東京とオークランドを結んで以来、ニュージーランドと日本を直行便で結ぶ唯一のエアラインとして活躍しています。ヨーロッパやアメリカの大手エアラインだと、乗り入れが多く、目的地外の国の航空会社を利用することもありますが、このニュージーランド航空だと、ニュージーランド旅行以外ではなかなか出合わないものですよね。

でも、実はそういうエアラインこそ、狙い目だったりするんです。かくいう私、学生時代にシリアとヨルダンへ旅した際に、エミレーツ航空という当時はマイナーなエアラインを利用しました。アラビアの国だし、客室乗務員さんはみんな男性かしら、と思っていたら、まあ美人がいるわいるわ。しかもエコノミークラスなのに個人個人に液晶ディスプレイがつき、ゲームや映画が観られるし(10年前は珍しかった!)、機内食のデザートにゴディバのチョコレートボンボンが出てくるわ、もうびっくり。掘り出し物的エアラインの発掘に目覚めました。

コックピットをこんなに間近に見たこと、あります??

今回のニュージーランド航空もそんな気配。鼻がピクピク。と思っていたら、ビンゴ! フレンドリーでおおらかな人柄の客室乗務員さんに、バリエーション豊かなワイン。そして、ブルーグレーを基調としたな機内レイアウトにニュージーランドを代表するデザイナーブランド“ザンベシ”デザインのスタッフユニフォームというファッション性。「スタイリッシュ&フレンドリー」なエアラインなのです。ちなみに、「新しい時代の旅行のかたち」として導入された「ビジネス・プレミア」クラスでは、長さ202cmのフルフラット・ベットを採用。そこまででなくても、という人には、ビジネスとエコノミーの中間クラス「パシフィック・プレミアム」がおすすめ。ビジネスクラス並みのリクライニングとシートピッチで足も悠々と伸ばせます。「親と一緒の旅行だから多少なりとも労わりたい」そんなあなたにもぴったりですよ。

ちなみに、この「機体小さい」には後日談があり、この後ロトルアからオークランドへ向かう機体はもっと小さく、乗客定員20名ほどでした。コックピットのすぐ後ろに座った私からは計器類がすぐ手が届く距離に!