from ミラノ(近正・ササキ) – 6 - 今年も開催、VOGUE FASHION NIGHT OUT。

(2010.09.17)

夜のミラノにこんなに人が多いなんて!!!
地下鉄を降りてまず、人の多さに驚いちゃいました。

ミラノにもっと緑を!という主旨で、
昨年から始まったこのイベント「VFNO」
今回は世界16カ国、17都市が参加。
9月7日のパリから始まり、ミラノは9月9日木曜日の開催でした。
ニューヨークは9月10日金曜日、東京は9月11日土曜日なのに、
なぜミラノは木曜日? と思われるかも知れません。

それは、ミラネーゼの生活習慣によるもの。
アペリティーヴォが一番にぎわうのは、決まって木曜日。
レストランが一番忙しいのも木曜日。

週末を海や山、郊外で過ごすミラネーゼにとって金曜日は移動の日。
したがって、友人たちと楽しく過ごす日は木曜日なのです。
実際、金曜日は午前中しか働かないオフィスも存在しますからね(特に公務員系!)
ちょっと、あり得ないというか、まさにイタリアと思うべきなのか……。

メインスポンサーのカンパリが150周年とのことで、
記念カクテルCampari Orage Passioneが至る所で振るまわれたそうです。
人ごと口調なのは……ありつけなかったから(涙)
ほかにも、ワインとフィンガーフードのサービスで盛り上がるショップも多く。

男前シェフの競演!

キャンディーを配るGUESSショップ。
目のやり場に困っちゃいます。

アスパラのスフレ&グリーンティー。
竹の容器に釣られてみたけど、お味は???
お腹いっぱいだったからです、きっと。

今回は特に、MILANO UNICA(ミラノウニカ)という
テキスタイルの展示会会期中だったこともあり、
イタリア中いや、ヨーロッパ中から、
我こそがファッショニスタ!という猛者どもがワンサカ。
みんなが気合いの入ったスタイルを披露しあっているみたい。
中には、ハイファッションすぎて、
凡人の私にはコメディーに見えちゃう達人まで。

コメディーといえば、このひと!!

イタリアテレビ界で、辛口のコメントを飛ばし、
時には出演者も泣かせる巨漢女装タレント。
マツコデラックスの仲間と思っていただければ、早いかも。
アタマデカ過ぎで顔見えねっ。

MAX&Co.のウィンドウで行われていた
ヘアアイロンghdのプロモーションに参加していたのですが、
この頭のサイズなら、美容師さんさぞかしやりがいがあるんでしょうね。

この他にも、様々なプレゼンテーションがナイトショッピングを盛り上げます。

普段は目にすることのない職人技。
あまりにも正確なハンドステッチの早さに、
ギャラリーの方がハラハラしちゃいます。
だって、うっかり一針刺し間違えたらと思うと……。
値段を知っているだけにね。

高級ランジェリーLA PERLAの店ウィンドウには、
パンイチ(パンツ一丁)の男性モデルが。
あああ、マダムたち。
そんなあからさまに好奇の目で見なくっても……。

各ショップ、が打ち出す限定アイテムも話題のこのイベント。
私も、はりきって向かった靴屋さんのお目当てはヒョウ柄バレエシューズ。
9時前に着いたにもかかわらず、「完売しました~」。

モンテ入り口のFRATELLI ROSELLIでは、
限定デザインのシューバッグをプレゼント。
盆栽をディスプレイするのが、インなようで、あちこちで見たような。

生演奏が気分を上げてくれる
ブルックスBROS。

怪しすぎる白ずきんちゃんズ。
ベビーグッズのCHICCO(キッコ)
フードをかぶって、ベビーカーを押しながら歩く姿は、、、誘拐?

ショッピングに出かけたくなる車ってコト? 
FIAT500 Twin Air。
人ごみがスゴ過ぎて、やっとの思いで撮影。
フロントガラスに乗っけられたスウェットは、
12月にヴィットリオ・エマヌエーレ通りにオープンするGAPのもの。
なんだけど、コレじゃわかんねー。
現地でもわからなかったけど。

実は、これら。
別会場のPalazzo Morandoで、
FIATのヘルメット、自転車等と一緒に販売されてたんだとか。
くぅ~! 逃しちゃった!!

逃したイベントも多かったんだけど、人気ショップは、
出てくる人の波がスゴすぎてトライする気にもなれないからしょうがない。

翌日の新聞には、
アルマーニ氏とミラノの女性市長モレッティ氏のツーショットが。
生粋のミラネーゼである氏いわく、
「モンテナポレオーネは、夕方8時以降は誰もいないゴーストストリートのようだ。
移動手段もなければ、行く所もない。なんとかならんかね。」と。
イエローラインのモンテナポレオーネ駅と、
レッドラインのサンバビラ駅をつなぐ、
モンテナポレオーネ通りには、レストランもないので、
食事後にウィンドウを見ながら散歩ってことにもならず、ひっそりしすぎている。
だからこそいいという意見もあるだろうし、
アルマーニ氏の発言は賛否両論かもしれない。
とはいえ、ミラノを思っての意見ですから。

一晩では見切れないくらい、とにかく大盛況だった、2年目のVFNO。
昨年は、5,500本の木がミラノ、モンツァ通りに植えられたようです。
正直、これが沢山なのか、どのくらい緑が増えているのかは実感しにくいのですが、
いつかVOGUEの森と呼べるくらい緑多いミラノになって欲しいです。