狗飼恭子のロマンティック・オアフ・ストーリー - 2 - 旅のはじまりはレッドコートの
スタッフに迎えられて。

(2011.06.22)

オヒアレフアに約束を(2/31)
 本当に好きなひとができたら、オアフに行こう。
 ずっとずっとそう思っていた。
 オアフは恋人たちに似合う島だ。それにもう一つ、わたしだけの「オアフに行きたい」理由がある。
 彼にはまだ、言っていない。
 オアフ行きに二つ返事で賛成してくれた彼は、でもまだ成田空港に現れない。デルタ航空チェックインカウンター前で、わたしはずいぶん前から待ちぼうけて途方に暮れている。
 心配して、赤いジャケットを着たデルタ航空の係員が何度も声をかけてくれて、申し訳ない気分になる。
 「ごめんごめん、仕事が終わらなくて」
 ようやく現れた彼は、はあはあと息を切らしている。 
 これから五日間、彼を独り占めできる幸福を押し隠して、わたしは少し拗ねたふりをしてみせる。
(恋愛小説家・狗飼恭子)
つづく »
ラウンジにはMacやWi-Fiも完備。出発間際までメールの整理や渡航先の観光情報チェックができる。
席数が多いうえ、座席の間隔がゆったりと取られているのでくつろげること間違いなし。雑誌や新聞等も閲覧できる。


フードはおつまみから軽食まで。ビール、ワイン、プレミアムスピリッツなどドリンクの品揃えも豊富。セルフサービスで自由に。
この日のレッドコートは川瀬勝美さん。名前で呼んで丁寧に接客してくれるので、これからの旅を安心して始めることができる。


成田に着いたらデルタ航空のチェックインカウンターで赤いジャケットを着たスタッフがお出迎え。彼らは「レッドコート」と呼ばれるプレミアムサービス専門スタッフ。幅広い知識と経験を持ち、お客のあらゆる要求に応えてくれる心強い存在だ。日本では2011年2月から導入されたが、米国では長い歴史を持つデルタ航空のサービスのシンボルとなっている。特別に設けられた優先レーンを通って出国したら、迷わず「デルタ スカイクラブ」へ。広々とした明るいラウンジでは、“小さめのポーションで多種の料理”をコンセプトに、時間帯に応じた軽食やドリンクが無料でふるまわれる。ゆったりとくつろぎながら、これから始まる旅に思いを馳せよう。

 

■ DATA

デルタ スカイクラブ

成田空港 ターミナル1 4F
8:00〜21:00

利用は当日の航空券を持つデルタ スカイクラブ会員や、ビジネスクラス利用者、マイレージプログラム「スカイマイル」の上級会員など。エコノミークラス利用の場合は1日券「ワンデイパス」($50)の購入で利用可能。セルフバーのあるラウンジは21歳以上からで、成 田空港のラウンジもこれに当たる(保護者同伴の場合は21歳未満の利用も可)。シャワールームもある。

 

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■ 関連項目

『ロマンティック・オアフ・ストーリー』記事一覧へ

過去記事『今こそ、オアフ島!!』
オアフ観光局
iPadアプリ「今こそ! オアフ島」

 

Produce&Photographs: Yuji Komatsu
Special Thanks: Ritsue Honma / O’ahu Visitors Bureau