from 鳥取 – 8 - 砂でできた万里の長城やタージマハル! 期間限定の砂の芸術。

(2009.01.20)

鳥取といえば、何をイメージされますか? 最近では、水木しげる先生の鬼太郎パワーのおかげで、妖怪のまちとしても知名度が上がってきていますが、やはり“砂丘”とか“砂漠”といったイメージが根強いようです。ちなみに“砂丘”と“砂漠”は全く別物。“砂漠”は乾燥が著しい地域に形成される地形であるのに対し、“砂丘”は、風によって運搬された砂が堆積して丘などの地形になったものです。鳥取のものは当然“砂丘”ですね。

 

タージマハル(昼)
万里の長城(夜)

 

その鳥取砂丘で、昨年4月26日から今年1月3日まで『砂の美術館』が開催されました。「世界遺産・アジア編~アジアの風に乗って~」をテーマに、中国の兵馬俑やインドのタージマハルなど計31体の砂像を展示。夜はライトアップも行われ、訪れた人々を幻想的な世界へ誘いました。

私も美術館を訪れましたが、どの砂像も「ほんとに砂だけでできているの?」と、その精巧なつくりに感動せずにはいられませんでした。それもそのはず。国内外で活躍する世界トップレベルの砂の彫刻家による作品です。2006年に始まった砂の美術館ですが、このたびの第2期展示には予想を大きく上回る32万人もの入場がありました。

砂像とは、文字どおり“砂の彫刻”のことで、すべて砂でできています。つくり方の基本は水で固めた砂の塊を削りだすという非常にシンプルなもの。表面は水溶性ののりを溶いたスプレーで固めますが、雨風に弱く時間をおくと徐々に風化していきます。したがって、当然『砂の美術館』は期間限定。会期終了後は崩され、またもとの砂に。その儚さこそが砂像の魅力です。

そんな素晴らしい『砂の美術館』を見逃した!という方に朗報です。この春より、姫路と鳥取を結ぶ鳥取自動車道の鳥取県側全面開通を記念した『2009鳥取・因幡の祭典』が始まり、オープニングイベントとして『世界砂像フェスティバル』が開催されます。高さ約8メートル、幅約30メートルもの巨大シンボル砂像のもと、世界10カ国の砂像アーティストがその腕を競い合う『世界砂像選手権inとっとり砂丘』が繰り広げられます。テーマは「世界の童話」。果たして、どんなおとぎの世界が広がるのでしょうか?

もちろん観るだけでなく、自分の手でミニ砂像づくりなどが体験できるコーナーや、世界選手権にちなんで出店される世界のグルメ・雑貨のお店、地元の特産品を揃えたお店が並ぶグルメ・バザールゾーンなど、盛りだくさんの企画が予定されています。

このほか、ステージイベントで行われるフレアバーテンダー世界大会上位入賞の実績を持つ前田兄弟(鳥取市出身)のカクテルパフォーマンスショーも必見です。

世界トップレベルの砂像が一堂に会し、鑑賞することのできるまたとないチャンスです! ぜひこの春は鳥取砂丘へ!

 

■入場券

ただ今、第2期前売入場券を販売中。
主要旅行代理店、チケットぴあ(Pコード986-256)、ローソンチケット(第2期前売券Lコード61515、当日券Lコード61516)、世界砂像フェスティバルチケットショップなどでお求め下さい。コンビニ、下記ホームページからもご購入できます。 

2009鳥取・因幡の祭典オープニングイベント「世界砂像フェスティバル」
開催期間:2009年4月18日(土)~5月31日(日)
開催場所:鳥取砂丘オアシス広場(鳥取市福部町)
問合せ先:2009鳥取・因幡の祭典実行委員会 TEL 0857-27-8001
公式サイト: http://www.tottori-inaba.jp/