from 仙台 – 1 - 世界を旅して感じました「elegance for future」

(2008.09.27)
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『piece of peace』 壊れたからおわるのではなく、壊れたから生まれるものがあるのでは……というコンセプトの作品、9.11NYのテロ事件がらインスパイアード。

 

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『elegance for future』 木村 浩一郎 2008 デザインタイドでミッドタウンのリステアにて発表予定。

私は、仙台から世界を挑発を永遠のテーマに、安土桃山時代より続く400年にわたる家業で培った伝統的技術と世界の様々な企業との交流で生まれた、ハイテクノロジーとの化学変化を貪欲なまでに新しい作品作りに昇華させ、そこから生まれた作品を国内外のフロントエッジな企業やショップ、美術館から発表しております。

もともと京都の絹織物商として始まり、その後当時の顧客でありました近江の蒲生氏郷公が会津若松にお国替えのときに移り住み、漆器業に転向し、仙台へ漆器の指導者として招聘され、現在にいたる母方の家業を受け継ぎ今日にいたっております。また、親戚が銀座で現代美術の画廊を経営しておりまして、幼少の頃より、ピカソやモンドリアンやカンディンスキーが身近にあり、そんなところから、現代美術に興味を持ち始め、幼心に美しさを追及することが、私のすべてと思っておりました。

その後、三島由紀夫、寺山修二、セルゲイパラジャーノフ、スタンリーキューブリック、セックスピストルズ、アンディーウォーホール、ロバートメープルソープ等、15,16,17才頃には彼らから、様々な世界の究極の美しさを教えてもらい、18才の頃は、どんどんアート、パンクロック、フアッション、ディスコに傾倒していき、先人の偉業には敬意は払うものの伝統に対しては、100%反抗しておりました。

そんな折、尊敬するファッションデザイナーのところへ訪問した際、「人のやれないことをやらなければ、生きる意味がないのでは、伝統がなければ、新しいことは生み出せません。」と自分が反抗してきたものを肯定されることにより、アバンギャルドな精神と伝統との融合が、本当のフロントエッジを作ると信じ、家業を受け継ぐ覚悟を決め、仙台から世界を挑発しようと、様々な切り口から戦っております。

そして今、自分を育ててくれた宮城や仙台に感謝の意味をこめて、「仙台を芸術の都にする会」という私的な研究会を有志で立ち上げ、社会的メッセージをアートに込め、世界で発表しております。

世界を旅して感じました、「elegance for future」、最も心の美しい街が宮城、仙台でありたいと。

と、少し固くなってしまいましたが、次回からは仙台を中心として、日本、そして世界各地で感じたことを書いていこうと思います。どうぞよろしくお願いいた
します。