from 北京 – 16 - 酔いどれ広報マン的、中国フリーペーパー考察。

(2009.06.22)

ニイハオ! 北京はこのところ、珍しく雨が数日降ったりしていましたが、基本的には「もう夏ですか?」という感じ。毎日30℃を超える夏日が続いています。まだ7月にもなっていないのに……、先が思いやられます。

さて、皆さん夏休みの旅行の予定はもう立てられましたか? 今年はインフルエンザの流行なんかもあり、少し前までは旅行も自粛ムード。ちょっと騒動も収まった今、これから急いで予定を立てる、なんて方も意外と多いのではないでしょうか?

旅の準備をする際、ついつい買ってしまうのが、ガイド本。『地球の歩き方』や『るるぶ』のようなコテコテ系に行く人もいれば、旅行先を特集したお気に入りの雑誌の特集号をバックナンバーで買うなど、いろいろあるかと思います。でもでも、現地の情報は、やはり現地のメディアが一番、これは基本ですよね。今回は、現地在住者だけでなく旅行者にも優しい、情報満載の「フリーペーパー」についてご紹介。

北京で発行されている日本語のフリーペーパーは、主なもので『コンシェルジュ』『SUPER CITY』『Whenever』『Tokotoko』が代表的なものです。飲食店情報が多いもの、レイアウトやデザインがきれいなもの、ビジネス情報が多いもの、留学生向けのものなど、その在り方は様々です。毎号特集がそれぞれ違いますので、是非手に取ってみて下さい。ホテルのビジネスセンターやコンシェルジュデスク、飲食店やマッサージ店などに多く置かれています。

一番のお気に入りは 『the Beijinger』。情報量だけでなく、デザイン、レイアウトなんかも好みです。
日本語フリーペーパーはなんだかんだ言って、日本人にとっては敷居の低い、情報源。

しかし、実は私のオススメは英字フリーペーパー。日本語のフリーペーパーとの大きな違いは、情報が常に網羅的、リスト的になっていることが特徴。特集重視で、情報が一回きりになりがちな日本語フリーペーパーとの最大の違いですね。これは旅行者には特に利便性が高いと思います。さらに便利なのは、住所や店名などは英語表記だけでなく中国語が併記してあるため、タクシーの運転手にも見せて説明がしやすい。(中国人は簡体字が一般的で、日本語フリーペーパーに書かれている日本の「漢字」は読めない人も多い)それに特集だって、日系のそれとはアプローチとは違うものの、面白いものが多い。情報量も非常に多く読み応えもあります。私の情報ソースのほとんどは、英字フリーペーパーから、というのはココだけのハナシ。

『City Weekend』という英字フリーペーパーのアート情報ページ。オススメ度が星で評価されてます。分かりやすい。
『the Beijinger』のカレンダーページ。その日に何があるのか、一目瞭然。
英字フリーペーパーは、写真もキレイ。広告も結構入っていて、その分、記事編集に力が掛けられている感じ。

ちなみに冒頭で挙げた、日本で売られているガイドブック。コレ、実は侮れません。多くの記事はこちらに住んでいるライターさんが書いたり、情報提供をしているものが多く、情報鮮度も高く面白いスポットが取り上げられているのです。ただしこういったガイド本は、あくまでも「普通の」読者を狙った「マス向け」な内容に普遍化されるため、私なんかが「ココ良い!」というところがスゴく小さくなっていたりします。実は、目立たない小さい扱いのお店に、面白いトコロが隠れてるかも!?しれません。

フリーペーパーはどの国に行っても、結構あると思います。北京、中国に限らず、他の国に行っても、まずはチェックインしたホテルで、フリーペーパーをチェックしてみてはいかがでしょうか? ではでは、今回はこんなところで、再見!