from 鳥取 - 84 - 鳥取和牛オレイン55(ゴーゴー)
鳥取発! 美味しさ重視の新基準。

(2011.12.20)

オレイン55って?

「鳥取和牛オレイン55」とは、2011年2月に発表された今鳥取イチオシの銘柄牛肉です。この「鳥取和牛オレイン55」は、脂肪中に含まれるオレイン酸の割合が認定基準のひとつとなっており、大きな特徴はそのオレイン酸が55%以上あることです。

一般的に牛肉の品質評価は、霜降りの状態や鮮やかな肉の色といった、いわば「見た目」の評価。「鳥取和牛オレイン55」はこの「見た目」に加え、「美味しさ」の指標のひとつであるオレイン酸含量をもとにした新しい評価方法を用いています。

名前の由来 オレイン酸の効用

オレイン酸はオリーブオイルの主成分。イタリアンでよく使われるオリーブオイルですが、1960年代に行われた世界各国の食生活と疾病に関する調査で南イタリアを中心とする地中海沿岸地方では、他のヨーロッパ諸国に比べて心臓疾患による死亡率が少ないことがわかりました。この地域ではオリーブオイルの使用が多く、オレイン酸の摂取量が多かったためといわれています。

他にもオレイン酸は、血中の悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や高血圧の予防・改善等、健康に良い例が報告されています。

牛肉、だけどあっさり

オレイン酸は融点(固体から液体に変わる温度)が16℃と低いので、牛肉の脂肪中のオレイン酸含量が高いと口に入れたとき、ヒトの体温で溶け出し、滑らかな食感を演出します。また、冷めても脂肪が白い固まりになりにくい性質があります。

オレイン酸が牛肉の脂肪中の55%以上である「鳥取和牛オレイン55」は口溶けが良く、いつまでも舌の上に残らないさっぱりした風味を楽しめます。実際に食べて見ると、脂肪の性質が違うためにあっさりとした印象で、牛肉が苦手、脂身が苦手という方にもおすすめです。冷めてもギトギトした味にならず、さらっとした食感で冷製料理にもぴったりです。

ここで生まれる鳥取和牛オレイン55

和牛の肥育牛1700頭を飼育し、鳥取和牛オレイン55を県内で最も多く生産している、有限会社とうはく畜産にうかがいました。

「オレイン55の特徴は、やっぱり脂肪の質。食べて知ってもらいたい。」「県外の人と話すと、鳥取といえば鳥取砂丘の印象ばかり。昔は鳥取といえば「牛」だった。オレイン55で昔のように鳥取といえば牛、といわれるようにしたい」と、熱い思いが伝わってきました。

「鳥取和牛オレイン55」は、見た目だけでなくオレイン酸というこれまでにない視点からの評価。今まで通りの牛の飼い方に色々工夫を加えていかなければと、県の畜産試験場と一緒に色々なデータを調査・研究中とのことで、今後の成果が楽しみです。

鳥取和牛オレイン55は、認定された指定店で限定販売されています。おいしい牛肉をお求めの方、また牛肉があまり得意でないという方も是非一度「鳥取和牛オレイン55」をご賞味ください。

 

参考HP:鳥取県牛肉販売協議会ホームページ