from 鳥取 – 59 - 「第2回みんなで選ぶ境港の水産加工大賞」受賞5品を一挙公開!!
(2010.09.13)鳥取県境港市が開催している「みんなで選ぶ境港の水産加工大賞」、今年で2回目の開催となりましたが、県内外から1,200名もの来場者があり、夢みなとタワーの大ホールも満員御礼の大盛況。今年は15社から25品が出展され、その中から大賞1点、優秀賞4点の合わせて5品が選ばれました。今日はその5品の美味しさを写真と文章で紹介いたしましょう。
まずはこれ、
見事、大賞に選ばれた「グラタンコロッケ(カニ入り)」by北陽冷蔵です。
カニ入り?
そうです境港でカニといえば、水揚げ量日本一の“紅ズワイガニ”のことです。地元では“紅ガニ”と呼ばれ親しまれ、このカニの身がふんだんに使われています。そして、マカロニ入りクリームには大山の牛乳が使われていて、地元の海と山の食材がうまく合わさった商品です。
さて、お味の方ですが、さすがは加工大賞! コロッケになっているのに単なる「カニ」の味ではなく「紅ガニ」とわかる味がするのです。まさに目からウロコ、当たり前のネーミングにしておくのがもったいないと思うほどの驚きの逸品でした。是非、ご賞味ください。
2品目からは優秀賞の紹介です。
まずは「づけ丼の素(タイ)」by山芳海産です。
さかなの王様「真鯛」、この真鯛を自家製醤油ダレに漬け込んだ贅沢な逸品です。当然、地元で取れた天然の真鯛を使用しています。上の写真では「づけ丼」に、試食会では「押し鮨」にしてありました。私はアツアツのご飯にのせて食べるのが一番好きです。玉子の黄身をトッピングすると、「もう何もいえねー」ってな感じです。
実はこの「づけ丼の素」素材の良さを活かしたシンプルな加工だけにいろんな料理にアレンジできるところがうれしい商品なんです。例えば、えーと……、まあ、みなさんも「づけ丼の素」で自分流の料理にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
そして、3品目は「白バイ」by田手水産です。
境港で水揚げされた新鮮な白バイをうす塩仕立てにして、白バイの持つ独特の甘さが引き立つ逸品です。
「白バイ?」といっても警察ではありませんよ。(寒っ・・・)
そうです寒い海に棲むまき貝です。
正式には、エチュウバイといい日本海では山陰から能登半島の水深180〜500mの海底に生息していて、山陰ではカゴや沖合底引き網で漁獲されます。よく知られたアワビ、サザエなどに比べるとマイナーな貝ですが、甘みが強く刺身や煮付けにしても美味しい貝です。これまでの干物のように固くなく、薄塩仕立てにしてあるので、酒好きの方はもちろん、ばらしてバター焼きや炊き込みご飯にすると子供にも受けること間違いありません。
さてさて、4品目は何でしょうか。
「生ガニから作った紅ズワイガニどんぶり」by友田セーリングです。
やっぱり、境港といえば“紅ズワイガニ”、全国の50~60%のシェアを誇っています。一部はボイルされてお店に並びますが、多くは加工にまわり、現在、200種以上の加工品があるそうです。
生の旨味と紅ガニ特有の甘味が存分に生かされており、トロッとした食感がたまらない逸品でした。
そして、最後は「ゆうこが造った味わいフライ」by角屋食品です。
こりゃまた変わったネーミング、最後を飾るに持ってこいです。でも「ゆうこ」って誰? 気になるところですが、社長だけが知っておられるそうです。
次に、「味(アジ)わいフライ」ときたので、原料は境港を代表するマアジかと思えば、沖ギス(ニギス)が原料でした。沖ギスと言えば、沖合底びき網で漁獲され、ハタハタやカレイ類に比べるとあま目立たない存在ですが、白身で淡白、クセもなく煮付けで食べると美味しい魚です。この埋もれた素材を利用したところが素晴らしい、角屋さんのセンスには脱帽しました。
みなさん、境港が誇る加工品の数々、いかがでしたでしょうか。
この水産加工大賞受賞品は境港市観光協会物産観光センター「みなとまち商店街」のホームページからお買い上げになれます。是非、ご利用ください。
なお、水産加工大賞は毎年4月に開催され、全品無料で試食することができます。県内なら交通費ぐらいの元は取れると思います。是非一度、境港にお越しください。お待ちしております。