from モスクワ – 6 - モスクワに立ち込める煙。

(2010.08.17)

今年のモスクワは猛暑かつ、近郊の森林や泥炭の火災により
市内は煙が充満している今日この頃。
毎日「今日の煙はどうだろう?」と心配しなくてはいけない。
見た目が煙っていないといって安心してはいけない。
現在、モスクワの空気はなぜか目にしみるのである。
(ちなみにロシア人は、よっぽど煙がひどくないとなかなかマスクをしたがらない。
強靭な体というか、なんというか……)

同じ煙でも、ロシアの中で市民権を得ている煙がいる。
水タバコである。

お店の中に並ぶ水タバコの機器。下段は飾り用で、実際使用は上段左に置いてあるものを使う。
(市内のアゼルバイジャン料理店にて)

ロシアはいろんな地域に接していて、欧州・中東・アジアなどなど。
ということで、イスラム圏との交流も深い。
そういえば……。

救世主ハリストス大聖堂(Храм Христа Спасителя)。

ロシアの教会で良く見かけるこの玉ねぎドーム。
なんとなくイスラム教の「モスク」に似ている!
そういえば、「モスク」と「モスクワ」って名前が似ているじゃないか!
(※ちなみに語源は全く違うようです。たまたまです、たまたま)

と、実は身近なイスラム圏。
水タバコが置いてあるお店がいっぱいあるのも納得できる。
(私が勝手に納得しているだけだが)

店先に置いてあった水タバコ。
お店で注文すると体験できる。

ということで、私も試しに吸ってみた。
私は非喫煙者なのだが、初めてでも特にむせる事もなく気軽に吸えた。
一度水をくぐるので、熱い煙が入ってこないのがいいのかもしれない。
一緒に行ったロシア人も楽しそうに「ぷっ、ふぁぁ~~」っと煙を吐いている。

煙を吐くのはいいけど、私を煙に巻かないでね。

同じ水タバコを皆で吸うので、こんな感じのマウスピースを使う。ちゃんと衛生面は考えているらしい。