from ニューヨーク – 10 - 英語学校2. ゆかいな仲間たちと Chelseaの寄り道スポット。

(2010.04.20)

私は観光地としても有名なニューヨーク公共図書館の分館で行われている無料の英語クラスに通っています。年に3回登録が行われる約3ヵ月のコースで、夜6時~8時半まで週2回。登録時にクラス分けの簡単な口頭テストもあります。ここに決めた理由はもちろん授業料ゼロという魅力もありますが、先生たちの個性的な感じと、社会人として働いている生徒の生活にフィットするようにコースが組まれているのが気に入りました。学生が少ないせいか学校というより、仕事帰りに寄るお稽古事のような雰囲気です。
 

下段右端がKathy先生。10代で南部で公民権運動に参加しマーチン・ルーサー・キングJr.とも交流。各文化に敬意を払い、授業を英語レッスン以上のものに深めてくれます。
いつもカメラマンを買って出てくれたので左の集合写真に入らなかったバリ島出身のHarry(右・ヘタな合成でゴメンネ)と奥様が3人いるセネガル人Mor(左)。

私のクラスは約25人で、なんと17ヵ国の人が集まっています! ロシア、ウズベキスタン、トルコ、ポーランド、フランス、イタリア、セネガル、エクアドル、ブラジル、チリ、ハイチ、インドネシア、台湾、中国、韓国、日本、そしてアフリカのブルキナファソです。国名をぼんやりと認識していただけの国の人とも知り合いになれるなんて!! ニューヨークは人種のるつぼと言われますが、それを一番実感するのはこのクラスに来る時です。「この野菜は私の国では果物の部類」といった日常のささやかなことから「妻が3人いる」というような文化・慣習に至るまで、様々な差異や共通点を話し合うたびに新鮮な驚きがあります。

一方で、背景の違いにも関わらずNYでは同じ移民として生活していることに不思議と仲間意識が芽生えているのを感じます。ビザの取り方あれこれや、親としてはチャンスを求めてNYに来たものの子供は自国が恋しく帰ってしまったという苦労話も、日本人がL/Rの発音を区別できないような英語上のミスも、シリアスになり過ぎずカラッと笑い飛ばし合えるのも、同じ立場だからこその気安さがあるからでしょうか。気楽にどんどん発言できる明るい雰囲気に満ちています。

学生ビザは取れませんが、特に初級英語から始めたい方や異文化交流のオプションとしておススメです。

この英語クラスはマンハッタンを中心に各地の分館で行われていますが、私が通っているチェルシー周辺の寄り道スポットをご紹介します。どこも地元の人に愛されているようで客足は絶えません。店員さんも気さくでナイスです。メニューで迷った場合などおススメを聞いたりして、コミュニケーションを楽しんでくださいね!

まずは授業の前に小腹を満たすカフェ2つ。22丁目の7番街にある『Champignon』は姉妹店が2つ並んでいて、片方がお茶できるしお酒も飲めるラウンジで、もうひとつはデリが充実したカフェです。

 

ラウンジの外観。お酒好きな人とお酒が飲めない人がお互い無理せず一緒に楽しめる雰囲気。
カフェの店内。デリの種類が豊富。狭いながらに一人でも気楽に長居できます。

23丁目と7番街の角にある『Madeleine Patisserie 』はマカロンで有名なフレンチスイーツのお店。トイレまで完璧に清潔でおしゃれな店内です。地域柄もあってゲイのお客様が多いようで、お茶をしていると彼らのおしゃべりが大声で聞こえてきます。盗み聞きも英語の勉強になりますね♪

 

お酒が効いたデニッシュも大人気。
ゆったりくつろげるカフェスペース。アンティーク風のシルバーのトレイでサーブされます。

続いては22丁目と7番街の角にあるタイレストラン『Regional Thai』
お手頃でおいしいと地元の知人がおススメしてくれた通りのお店でした。インテリアが中華風なような、ごちゃまぜアジアンで楽しいです。

外観がタイレストランに見えなくて最初はなかなか見つけられませんでした。
通称summer rollが生春巻きでspring rollが揚げ春巻きだそう。
インテリアにご注目!

最後はワインから日本酒・焼酎まで何でも品ぞろえ抜群のリカーショップ『Landmark Wine & Sake』
スーパーでビールは手軽に手に入りますが、その他のお酒は専門店が一番。ハウスパーティーにお土産に頼れるお店です。
 

図書館のような店内。
これでもほんの一部です!

さて、今回で私のナビは最後となります。短い間でしたがお付き合いいただきましてありがとうございました! 次回からはNYで出会った香織さんにバトンタッチさせていただきます。香から香織へ、一文字増えてさらに盛り上がるエリアナビfromニューヨークをお楽しみに☆

ナビの終わりは、時々弱気になった自分を励ましてくれたメッセージで締めさせていただきます。今年春夏のDIESELの広告キャンペーン“BE STUPID”。すべてのメッセージはオフィシャルサイトでご覧いただけます。ヴィンテージ加工のデニムを初めて世に打ち出したのがDIESELの創始者兼社長。そしていまだに攻め続け、遊び続けるなんてカッコいい! 何の仕事をしているとか、どこにいるかが問題じゃない。皆さんも思い思いの毎日を楽しんでくださいね!

SMART MAY HAVE THE BRAINS, STUPID HAS THE BALLS.
大人には知恵がある。僕らには度胸がある。
SMART MAY HAVE THE PLANS, BUT STUPID HAS THE STORIES.
大人にはプランがある。僕らにはストーリーがある。
SMART LISTEN TO THE HEAD, STUPID LISTEN TO THE HEART.
大人は頭で考える。僕らは心で動く。

 

英語のクラスメイトRomanと“ぼくらのミュージシャン”と呼んでいた帰り道の地下鉄14 st.駅の1 lineとL lineの連絡通路でよく見かけたバンジョーをかき鳴らすストリートミュージシャン。トム・ウェイツを彷彿とさせる哀愁。彼もクールなSTUPID。
ギャラリーの壁に直接書かれていたウォーホールの言葉。「思うに僕はすべての人に影響されてきた。でもいいよね。それってポップだ。」私も様々な出会い影響され、時には流されてきました。でも独りではどこへも行けなかったかも。ありがとうございます!