from ミラノ(Ryoko) – 8 - 世界のデザイナーたちも日本を応援
チャリティ・ボックス展。

(2011.05.16)

ミラノ・サローネ&フオーリ・サローネ。

毎年4月に開催される国際家具見本市ミラノ・サローネ。世界中の建築デザイン関係者が一斉に集い、様々な新しいアイデア、デザインが発表される世界最大規模のイベントですが、本会場以外でも、ミラノ市内のあちこちで展示会や催しが開催され、大変な賑わいをみせます。その名もフオーリ・サローネ(サローネの外)。アイデア溢れるユニークなデザイン、洗練されたスタイルが街のいたるところで見ることができ、一般の人も日常的にデザインに触れることになります。自然とこんな機会があるミラネーゼ、センスがよくなるのも当然といえば当然? 羨ましい限りです。夕方にはアペリティフが振る舞われる会場も多く、関係者でなくとも、仕事帰りの人、学生など一般市民も集まってきて大盛況。街中が活気みなぎる一週間となります。


 

緊急支援プロジェクト チャリティ・ボックス展。

そんなサローネ期間中、今回の東日本大震災に胸を痛めた、ミラノ在住日本人有志によって起案された被災地支援プロジェクトが開催されました。CHARITY BOX EMERGENCY PROJECT FOR JAPAN – 日本の被災地に心を寄せる国際的に活躍するデザイナー57名が、思い思いにデザインした募金箱のデザイン展です。エキシビション来場者には、各デザイナーがデザインした募金箱を直接利用して、義援金を募金いただくという支援プロジェクト。在ミラノ日本総領事館が後援となり、プレス関係者はじめ、多くの人が来場しました。いかに日本が愛されているか!新しい日本へ向けて、世界が応援してくれている気がします。


 

募金箱といってもいろいろ。

各デザイナーにそれぞれ「募金箱をデザインしてもらう」というアイデア自体、とてもユニーク。ひとつひとつデザイナーからのメッセージが込められた募金箱は、そのどれもがデザイナーの個性を感じさせ、アイデア溢れる楽しいデザイン。募金箱のイメ―ジが一新されます。気に入った募金箱に、、、と、どれに募金するか悩む姿も。普通の募金より、もっともっと募金したくなる企画ですよね。まさしくデザインの威力。結局、大半の方が複数の募金箱に募金されていたようです。

忙しい中、急な呼びかけにも関わらず賛同したデザイナーは57名!世界的に有名な日本人デザイナー、深澤直人氏ほか、デニス・サンタキアラ氏、バルナバ・フォルナセッティ氏、リカルド・ブルメール氏など著名デザイナーが名を連ねています。日本への思いが込められたチャリティ・ボックス。作品自体がチャリティとしてデザイナーから提供されているので、今後も巡回展を行っていきたいとのこと。これらの素晴らしいデザインが世界を巡って、日本を応援してくれることを願うばかりです。

 

チャリティ・ボックス公式サイト

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