from 京都 – 3 - グルメ必見! 京の家庭の味はここにあり!

(2010.07.05)
京都では、この時期、本当に鱧をよく食べます。私が東京から京都に来たとき、びっくりしたことの一つに、鮮魚売り場でハモがパック売りされていた!事。刺身同様、食卓で、ガラスの器にもり普通に食べるのでした。なんとも、奥深い。。。

京都に来てからというもの、随分と色々なものを食べ歩きました! 一見さんお断り、老舗料亭からフレンチ、イタリアン、中華、B級グルメまで。そのジャンル、格たるや、千差万別で、京都の食の奥深さというのは計り知れない物があるのです。

仕事柄、どのお店がおすすめですか?とよく聞かれます。これも非常にお答えしづらく、予算や雰囲気、どのようなレベルなのかを、細かくリサーチしないといけません。京都に住むものの日常ですが、京都人は浮気せずに、馴染みの店にずっと通うというのが特徴のよう。そして、そのような店は、たいがい間違いがなく、「○○さんの紹介なのですが…」と添えれば、それはもう至れり尽くせりのおもてなしを受けるのでした。

私がリコメンドするお店の一つの中に京懐石『道楽』があります。ここは創業が寛永年間という、京都の老舗中の老舗。当時の風情そのままの歴史的建造物の趣ある建物で、値段も少々はりますので、滅多には行けないのですが…。そんなハードルを下げてくれるのが、『道楽』が主催するお料理教室なのです。

ここで教えるレシピは、格式ばった京料理ではなく、京都の家族が食卓で食べる季節の行事と関係したおぞよ(=おかずの事ですが)を中心にしているのがポイントです。
 

賀茂なすは京都を代表する夏野菜の一つです。食べ方は、色々とありますが、やっぱり味噌田楽が王道でしょうか。。それ以外のおいしい食べ方は、飯田さんより直接聞いてみて下さいね。
これは「知久焼」と言いまして、道楽さん考案のオリジナル名物料理です。竹の香りもかぐわしく。京都らしいお料理の一つといえるでしょう。

私が京都に来た時、これまたびっくりしたのは、京都では○○の日には、これを食べる!といったような、季節のルール?が存在したことです。それは、親が子に、脈々と丁寧に伝えている食文化そのものなのです。あー素材にも、お料理にも、一つ一つ意味があるんだ!としみじみ。いつもは美味しい物を際限なく、特に気にもせず欲望のままに食してしまう自分がいます。でも、ここに来ると、「いただくこと大切さ」を身にしみて感じる事ができるのでした。

そのようなイベントが開催されるとのことですから、この機会に、ぜひ、実感してみては。ものすごいお値打ち価格なのも魅力です!

 

■京料理の神髄を学び味わう
 〜京の老舗料亭『道楽』で楽しむ葉月の料理としつらえ

場所:京料理 道楽(東山区正面通本町西入)
日時:2010年8月7日(土)11:00〜14:00
スケジュール:
11:00〜12:00 飯田知史氏による「葉月のレシピ」レクチャー
12:00〜14:00 レクチャー3品を含む、コース仕立ての京料理をいただきます。コース終了後、飯田氏と歓談。
参加人数:20名
参加費;お一人様21,000円(税サ込)飲物代別
◎詳細のお問い合わせ、ご予約先
ラグジュアリー・キョウト コンシェルジュデスク
Tel:075-256-9696(受付時間:月〜金9:00-18:00)
ホームページ:http://www.luxury-kyoto.jp/

 

京都市指定の歴史的建造物。歴女の私は、この建物が石田三成の軍師、島左近のものだった!ということに、反応してしまったのです。必見の価値がある、貴重な空間です。
十四代当主、飯田知史さんです。気さくな人で、私は料理もそうですが、彼の人柄のファンなのでした。いつも素敵なお心使いが魅力!また、書や陶芸にと、趣味人でもあります。