from 香川 – 3 - 「讃岐のこんぴらさん」参拝客の願いを「お山に」金地で幸せ♥縁結び!? 

(2010.02.04)

金刀比羅宮と歴史と文化資産にあふれる門前町、琴平町。なかでも全国に名を轟かせている名所中の名所『讃岐のこんぴらさん』には魅力がいっぱい!!

前回の記事でもご紹介してきましたが、まだまだ溢れる魅力を引き続き紹介していきたいと思います。
 

いざ! 御本宮へ。

石段の中程には、金毘羅大権現の神仏混合時代の金堂の社殿「旭社」があります。
旭社の屋根裏には巻雲を彫み、柱間、扉等には諸種の人物、鳥獣、花卉(かき)を彫刻し、荘厳華麗な社殿です。建物の建築に約40年もの年月がかかって建てられたようです。

旭社を横目に、てくてく……。御本宮の桧皮葺が少しずつ見えて来ました~。
はぁ~っ。
785段!やっと御本宮の域に到着です。でもまだ全体の3分の2……
ここまで来ると息切れ隊が続出です。でも、空気がとても澄んでいるので心地よいです。

御本宮です。

象頭山中腹の荘厳な神殿です。大物主神と崇徳天皇を祀っているといわれており、海上安全をはじめ、国の繁栄や農漁業、医療、縁結びなど、さまざまな願いを叶えてくれる神様として広く親しまれています。御本殿、拝殿は桧皮葺、大社関棟造りの様式になっています。

ここで、新発見! 私も誤解していたのですが、金刀比羅宮の神様は、よく縁切り神様と言われています。大物主神様は出雲の神様と同一身ですから、縁結びの神様でもあるのです!!

縁切りとは、厄難・災難などの災いの縁切りですからご安心を~。
さらに、運気アップを狙うには、ウコンを染料として染め上げられた生地で作られた「幸福の黄色いお守り」を授かる事です。平安時代から、ウコンは染料として、もてはやされ、魔除け、災い除けとして焼き物を包む布や、産着、漢方薬の原料にも使用されています。金刀比羅宮の分社は全国にありますが、ここでしか手に入らないお守りですので、金地に願いをこめ、御本宮神札授与所で授かると必ず幸せになれるでしょう!!

御本宮神札授与所です。
木にくくられたおみくじです。
黄色いお守り。

御本殿ですが、ここでは、参拝だけでなく、晴れた日には、讃岐平野・讃岐富士・瀬戸大橋・丸亀城を一望できる大観に接することもできます。それはそれは素晴らしい爽快な気分に浸ることができますよ~。
 
それからさらに奥へ約15分ほど山上へ進むと御祭神は崇徳天皇、御相殿には天皇の御母待賢門院、大山祇神をお祀りしている「白峰神社」・学問の神、天神様として広く崇められている菅原道真をお祀りしてある「菅原神社」があります。

さらに1,368段の最後の石段を登りきった所に終着点、琴平町の町並みを一望に見渡す高台にたたずむ厳魂神社社殿(奥社:おくのやしろ)が見えてきました。

今までの迫力ある建築物に比べて、静寂さの中に地味ですが、どこかしらに威厳というものを感じさせられる雰囲気のある社殿です。
 

奥社 です。
左は烏天狗、右は天狗。

その厳魂神社社殿(奥社:おくのやしろ)の西側、断崖の上方に、荒々しい表情の天狗の彫物が据え付けられています。これは、苦行に明け暮れた修験者達の天狗信仰によるもので、古の修験道の跡を今に留めているものです。こちらでも開運守りを販売しています。  

☆こちらでも新発見!!
奥社で祈願したら、願いがよく叶うと言われています。
天狗の彫物は、岩肌にしっかり同化して分かりにくいですが、もし、天狗の写真を撮ったら常に肌身に持っておくと願いが叶うそうですよ!!
実は、私も自分の携帯電話の待ち受けに設定しています……。
最近は、パワ~スポットが流行ですものね~ すごいパワ~を授かれるかも!?

これで「こんぴらさん」の紹介は終わりです。本当はもっともっと書きたいのですが、あまりに見るところが多いのと、後は、実際に来て見て体感する楽しみもキープしておかないと……。

表参道入り口から始まり、奥社に参拝するまでの道中にも、珍百景??? と少し考えさせられるスポットがいくつかあります。その謎を解明しながら参拝するのも楽しいですよ~。

 

こんぴらさんで少し休憩、という時は、
カフェ『神椿(かみつばき)』へ。

最近人気が急上昇中の、こんぴらさんにあるお洒落なカフェ&レストランを紹介します。美しい自然と調和する素敵なデザインの建物です。階段を下りていくと、そこは神聖な空間とは少し趣きの異なる別世界です。外壁は、著名な芸術家田窪氏によって、斬新な焼き物に描かれた椿の絵柄……青と白のコントラストが感動的です。アート好きにはたまらない空間です。こんぴらさんに来たら、是非立ち寄ってみて下さい。すごく得した気分にさせられますよ。

 

神椿(KAMITSUBAKI)

http://www.konpira.or.jp/menu/master/menu.html

(右上の『神椿』のバナーあり)

路上のイラストからカフェへと続きます。

 

 

日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」(金丸座)

金丸座は、国の重要文化財に指定されています。この建物は、天保6年(1835年)に建造された現存する日本最古の芝居小屋、です。この名称は、明治33年につけられました。

 

金丸座の中です。
金丸座の外観。

1985年から、毎年実施されている『四国こんぴら歌舞伎大芝居』。
こんぴらから発信される歌舞伎という日本の文化が、香川県の春の一大行事ともなっています。
数年前は、開期中にお茶子さんとして、役者が少しでもお芝居に専念できるようにしたり、観覧に来られるお客さまの誘導をしたりと、ボランティアの仕事をしていた経験もあります。大好きな役者さんと少しでも多く触れあえる貴重な機会で、すごくいい経験になりましたよ。今も全国からお芝居・役者さんを求めてお茶子さんの応募が多いようですよ~。
こんな身近に歌舞伎という文化に触れることができ奥の深さを感じさせられます。

ち・な・み・に、昨年11月29日には、この場所で、『最後の忠臣蔵』の映画ロケが行われ、役所広司、佐藤浩市、伊武雅刀など、有名な俳優さんたちが、侍姿に扮して、迫力満点の演技をしてましたよ~。

今年のこんぴら歌舞伎も若手の役者さんが出演することで、春に桜咲く中の芝居……
お芝居も絢爛ですごく楽しみです!!

 
できたてのホットな話題ですが、宇高航路開設100周年記念事業として、香川県で「船の祭典」が、今年の5,6月に開催されることに決定!! イベントは、海の玄関「サンポート高松」、「塩飽諸島」とこの「金刀比羅宮」を中心とした3地域で展開される予定です。この琴平では、海洋冒険家・堀江謙一さんのトークショーなどが予定されています。また詳しい情報が分かれば、お知らせしますね~。

さて、最後になりましたが、風光明媚な自然に囲まれた琴平町には、こんぴらさんのみならず、お山を支えてきた門前町があり、人情あり、温泉あり、美味しい食物あり、うどんあり、全国的にも有名な(酒好きにはたまらない酒)凱陣や西野金陵もあります。次回は、酒蔵めぐりをしながら、地酒の紹介をしていきましょう。お楽しみに!!

 

金比羅宮のHP
http://www.konpira.or.jp/

金比羅宮の門前町、琴平町への生き方
http://www.heart-to-konpira.com/access/

JR
東京、名古屋から/東海道・山陽新幹線、瀬戸大橋線で(岡山駅乗り換え)琴平下車
大阪、福岡から/山陽新幹線、瀬戸大橋線で(岡山駅乗り換え)
岡山から/瀬戸大橋線で

*高松駅から「しまんと特急」利用の場合……高松駅→琴平駅
*高松駅から「JR予讃線・土讃線」を利用の場合……高松駅→多度津駅→琴平駅


大野原I.Cから/約30km 約30分
さぬき豊中I.Cから/約21km 約25分
善通寺I.Cから/約6km 約15分
坂出I.Cから/約10km 約25分
高松西I.Cから/約28km 約30分