from ニューヨーク – 3 - 2010年。あなたの願いは?

(2010.01.04)
言わずと知れたタイムズ・スクエア。

タイムズ・スクエアでのカウントダウン・イベントはあまりにも有名ですが、元旦になった瞬間に降る紙吹雪が誰かの願いを載せていたことをご存知でしょうか? NYに来たら無料の地図と路線図を手に入れるためにまず訪れたいのがインフォメーション・センター(Times Square Information Center)です。そこで、カウントダウンで使う紙吹雪に願いを書かせてもらえます。私も書いてみました! ここまで来られない方もオンラインで送ることができますよ。世界中から夢を求めて人々が集まるNY。エネルギーあふれるこの街に願いを込めたら、不思議な力が働くかもしれませんね。

詳しくはこちら。

ブロードウェイ/オフ・ブロードウェイのディスカウントチケット・センター“TKTS”。
TKTSの屋根が階段になっていて、観光客が記念写真を撮っています。私も“ロッキー”のポーズでキメました。
TKTSの正面にあるRoxy Delicatessen。

Roxy Delicatessenのいかにもアメリカンなスーパーサイズのハンバーガーやサンドイッチ。あまりのボリュームにこの後、胃が痛みました。ほおばりすぎ!

 
さて唐突ですが、私の3人のルームメイトをご紹介します!
まずはDarren。このシェアに最初に住み始めたリーダー的存在。新年まで実家のテキサス州で過ごすとのことでクリスマス前に帰ってしまいました。さみしい! アーティストで主に絵を描いています。このシェアの間取りやインテリアは彼が作ったそうで、リビングやキッチンに作品が飾られています。

Darrenと帽子デザイナーの彼女Morgan。ルームメイトScottのお母さまにプレゼントするキッチン用ステンドグラス。徹夜で仕上げてから帰省していました。

続いてScott。昼間は建築の仕事をして、夜や週末は刺青の彫師!あどけない顔をしつつ、上半身一面に見事な極彩色の和彫りが刻まれています。このロングアイランドのタトゥーショップの内装は彼がデザインしたそうです。

刺青を入れていることはご両親には内緒だったそうですが、内装を見せるためにオフィスのオープニングにお母さまを呼んだ際、オフィスに飾られていた顎から下の写真だけで彼が刺青を入れていることがバレてしまったとか。お母さまは耳たぶの形で彼を見分けてしまったそうです。親に隠し事はできませんね!

ニューヨーク州ロングアイランド出身のScottは里帰りも1泊2日だけ。クリスマスの予定がなければ実家に来ないかと誘ってくれました。やさしい!

もう一人はシンガー・ソングライターの女性Chiara。私が到着したときにはすでにサンフランシスコに里帰りしてしまった後でした。新年に会えるのが楽しみです!

このシェアはCraigslistというサイトで見つけました。数ある情報の中でもDarrenの文章からは3人の意気投合した空気が生き生きとイメージされて、細かい条件よりもこの人たちと一緒に住みたい!とピンと来るものがありました。決め手となったのはこの一文です。「When the opportunity presents itself we all hang out with smiles and wine stained teeth…(機会があれば僕らは一緒に出かけて、歯にワインのシミをつけて笑ってるよ)」到着するまではメールだけのやり取りでしたが、それでも彼の思いやりはひしひしと伝わってきました。そして実際に会って納得! 彼の温かい人柄をベースに、このシェアのいいバイブレーションが生み出されているのを感じました。

こちらはアパートの管理人Lewis。以前は荷物用だったファンキーなエレベーターの使い方を教えてくれました。ワイヤーを引っ張るだけの完全な手動。
そして近所のカフェで出合ったAmyとWolf。Amyはヘアメイクアップアーティスト。若干22歳でアシスタントとして映画の仕事もこなしたそうです。彼女が初めてクレジットされたオーストラリア映画はこちら

二人と知り合ったCafé Orwell。地元のアーティストと思われるアートワークがクール。1日中インターネットをしている常連客もちらほらいるので、部屋にデスクのない私のオフィスとなりそうです。

 
アパートがあるのはブルックリンのイースト・ウィリアムズバーグ(East Williamsburg)、またはブシュウィック(Bushwick)と呼ばれる地区。もともと工業施設だったアパートが多く、私のアパートのように大人数でシェアしたり、スタジオ兼住居として使われています。繁華街から少し離れているので少々ラフな雰囲気がありますが、夜中も男女問わず住人が出歩いているのでそれほど危険ではありません。ファンシー過ぎないこの雰囲気は、私にはちょうどいいです。

マンハッタンではなくブルックリンにしたのは、できるだけNYに“住む”生活感を味わいたかったから。東京だったら山手線の外に住む感覚でしょうか。ウィリアムズバーグは90年代、マンハッタンの家賃高騰のためにソーホーやチェルシーから若きアーティストやデザイナーが移り住み、新しいカルチャーが芽吹いた地域。私のルームメイトもまさにその一員なのです。

この地域の情報はこちらで
 

最寄りのグローサリー・ストアも一面のグラフィティ。

 
最後にご紹介するのは9年前に東京で知り合って以来の友達Jason。生まれも育ちもBrooklynの映像クリエイター。彼に会って、人種や文化を超えて理解し合える友達は本当にできるものだな~と実感しました。

9年来の友人、映像クリエイターのJason。

まだ紹介しきれていない仲間がいますが、今日はここまでにします!