from モスクワ – 5 - モスクワに浸透する謎のお店??

(2010.08.10)

モスクワの街中を歩いていると「ЦВЕТЫ」という看板をよく目にする。
こっちにも、あっちにも。
日本のコンビニの比ではないほど、隅々までモスクワの街に浸透している。
「これは何なんだ?? すごい販売ネットワークだなぁ」
しかもレトロな雰囲気の看板が多い(いや、このお店に限らずロシアにはレトロな看板多いかも)。

黄色に赤字の看板。あまり「おいしそう」とか「楽しそう」とかは感じないな…。

ここに入って出てくるお客さんは手に花を持っている。
そう、「花屋さん」。いや、正確には「花」である。
「ЦВЕТЫ」は「花」という意味。
看板に「花」って書いてあるんですね。
ある意味非常にわかりやすい。
ロシア人、そんなに物事(名前付けるの)複雑にしません。
 

そんな隣同士で作らなくても…。(けど密集しているケースは結構多い)
まだこれから作ろうとしている。(競争激しそうだが儲かるのかな…?)

しかしこれだけ多いのにもやっぱり理由がある。
ロシア人は花が好きなのだ。
男性が女性とデートするときに花をプレゼントする光景は普通にある風景。
日本では恥ずかしくてできないが、ロシア人がやるとスマートである。

男性に花をもらって、これからデートを楽しむ女性。

ちなみにプレゼントするときは必ず奇数本でなくてはいけないらしい(5本とか、3本とか)。
1本も奇数なので問題ない。
1本のバラを持って彼女を待つ男性なんて言うのもロシアでは見かける姿である。

バラを1本持ち、立っている男性。しかしながら、ロシア人がこうやって花を持つと様になるなぁ。

ロシア人にとってはもちろんバラだけがすべてではない。
すべての花を愛するのがロシア人。
日本ではあまりデートでは使わないが、「菊」なんていうのも人気がある花。
花を愛する心は街中の隅々まで浸透。
これがロシア人の素敵なマインドなのだろう。

渡す相手はいないけど、私も菊を購入。ついつい「もうすぐお盆だな」と思ってしまった。まだまだロシア人にはなれない…