『シルバー・スピリット』の美食旅
第4日目 スパ編 女を磨くスパ。

(2011.06.13)


インテリジェントで愉快な次世代型のラグジュアリークルーズが人気上昇中です。
知る人ぞ知る6つ星的クルーズ旅行、ってどんなもの? 
『シルバー・スピリット』に、2010年夏、アテネからローマまで乗船してみました。

 
 
語り手のふたり組 − 黒田美津子&北村美和子


黒田美津子 インテリアスタイリスト。仕事旅では毎年ミラノサローネ来訪。プライベートの旅行はショップや建物があると仕事脳が働いてしまうため、地平線、水平線の見える場所へ行くのが好き。


北村美和子 平均月2回の海外取材がデフォルト、の強者。宝石をまといつつ、素早いフットワークでどんどん撮影するという甘辛合わせ技を駆使するカメラマン。

 

Itinerary 旅程 全8日間
ギリシャ、アテネ(ピレウス港)~ギデオン~マルタ、バレッタ~イタリア、シラクサ~ソレント~ローマ(チヴィタベッキア港)

 
 
 
 

どう過ごす?スパ三昧?語学レッスン?

黒田:船の生活はメニュー豊富。航行中にセミナーやトーク、エンターテイメントがたくさん用意されているのよね。いろんな講座も。

北村:例えば、イタリア語やスペイン語などの語学講座。クッキングデモンストレーションでは料理長が作る料理をワイン飲みながら楽しむ。ワイン講座もじっくり勉強できるから人気。エクササイズ系では、フィットネスやダンスレッスン。予約の必要はなくて、気が向いたら指定時間に実施場所へふらっと行けばいい。

黒田:時間のある休暇ではずせないのは、やっぱりビューティ系よね。私は寄港地で上陸せずにスパに賭けた組。「ザ・スパ・アット・シルバーシー」には、「シルバー」の銀箔フェイシャルが!

北村:スピリット号は、スパの面積が広くて充実していますね。

黒田:スパの外のデッキにジャグジーがあって。広いハマムも優雅。

北村:ネイルもしていませんでした?

黒田:カルジェルしてみた♡とても丁寧で満足のテクニック。スパは美容部長が日本人、施術スタッフにも日本人在籍で安心して受けられました。アキパンクチャー(鍼治療)もあって、腰痛回復につとめた(泣)。
 

 

「想像以上」があたりまえの、エクスカージョン

北村:今回は、寄港地のエクスカージョン・ツアーも体験しましたね。ランチも素敵な場所が予約されていて。

黒田:歩いて回る、マルタ島の1日ツアーね。

北村:エクスカージョンもコースがたくさんあって、体力レベルに応じて選べるのがいいですね。

黒田:山登りしたい人はトレッキングコース。本格派には冒険コースも。

北村:逆に一切バスから降りない観光ツアーも。予約は客室でカンタンに。

黒田:そう、リモコンで。テレビでエクスカージョンの内容が確認できる。船で予約が必要なのは、エクスカージョンと特別レストランだけね。

北村:シルバーシーのエクスカージョンはナビゲーターがスペシャル。例えばエジプトクルーズでは、チャーター機飛ばして船主催の陸上ツアーが。案内するのは日本でも超有名なカイロ考古最高評議会長ザヒ・ハワス博士。ロシアクルーズではエルミタージュ美術館を貸し切りに。夜、シルバーシーの乗客だけで行くと、エルミタージュ交響楽団が準備をしていて演奏をしてくれます。シャンパンを飲みながら館内を鑑賞。列に並んで待つことは、もちろんない。

黒田:うわぉ、スペシャルね。

北村:乗客は、並んだり、待ったりが嫌いな人たちがほとんどですから!

黒田:そういうところは思いっきり、ラグジュアリー。
 

ファミリーでも、1人でも。

黒田:ところで旅行って、誰と行くか問題じゃない? たとえば両親を連れて行きたくても、年齢差があってペースが合わない。どちらかが無理して機嫌を損ねたり。船はそれがないわね。

北村:それぞれのペースで行動できますね。「ママは寝てていいわよ。私は泳いでくるから」って。

黒田:欧米のゲストはファミリーでの乗船が多いわね。見ていると、家族全員が昼間は各自別々に行動している。父母は客室の中でのんびり、大人の子ども達は上陸して観光、孫の子供たちはプールやゲーム。そして、ディナーのときに今日1日の話をする。そういう雰囲気よね。

北村:大人数でも足並みそろえる必要がないんですね。

黒田:と思えば、1人で乗船している人も。

北村:船の旅は安全だし、ゲストに対してスタッフが約1:1の割合で乗船しているからいつも誰かが面倒をみてくれます。

黒田さんも何回か1人でご飯を食べてましたね。

黒田:うん。全然平気な雰囲気。スタッフが適度に会話をしてくれて。ハイテンション過ぎず、かといって地味でもなく。その辺の扱いが実に上手なのよね~。

最高の場所を、ベストシーズンに回っている
黒田:世界はスゴイ!と実感させられる旅だったわ。

北村:シルバーシーは世界各地を、その土地のベストシーズンに訪れるようコース設定されているんです。冬はカリブ海、夏はアラスカやバルト海。2つのコースに続けて乗ってもいいし。乗船地までの飛行時間の短いアジアクルーズも息抜きに最適。海から見るヨーロッパはまた別の魅力がありますね。南米のパナマ運河を越えるクルーズも素敵ですよ。ちなみに、地中海クルーズの料金は標準的な部屋でひとり約50万円。円高の今は最大のチャンスかも!

黒田:乗船中は出費がほとんどないのでむしろ安い。

北村:定員が少人数だから、レストランで他人と同席する必要もない。個人主義の徹底したラグジュアリーシップは優雅なのに気がラクですね。

黒田:サービスの人たちが絶対に「わかりません」「できません」といわないで必ず答えを出してくれる。その頼もしさ。

北村:よっぽどのことがない限り、「NO」とは言いませんね。

黒田:すぐにできなくても、必ず調べて後で返事してくれる。

北村:船には無数の楽しさの選択肢があり、ぼうっとしているだけで自動的にいろんな土地に連れて行ってくれるのが実に快適。だってどんな高級ホテルでも、結局、自分が移動しなきゃならない。これ以上のオーシャンビューはないし。

黒田:だから、何回も乗りたくなっちゃう。リピーターが多いんでしょう?

北村:下船の時、まだ乗り足りないのは、また行きなさいっていうこと。船に乗っていないときは、クルーズのカタログを見て次を考える。

黒田:そう! まずは頑張って働こっかな。(笑)

 
 
 

シルバーシー・クルーズ トリビア
シルバーシー・クルーズ

ラグジュアリークルーズ界のイノベーターとしてインテリジェントな旅人に人気の『シルバーシー・クルーズ』は本社をモナコに持つイタリアの船舶会社による客船。『シルバー・クラウド』、『シルバー・ウインド』、『シルバー・シャドー』、『シルバー・ウィスパー』、『シルバー・スピリット』の5つの客船で最高級ホテル同様の快適さを提供する。2008年6月には、サービスや内装がラグジュアリーな極地探検船『シルバー・エクスプローラー』が登場。地中海、カリブ海をはじめ、北極、南極を含む400以上の寄港地を廻って7つの大陸を旅するラグジュアリークルーズの代表的なブランドとなっている。
 

シルバー・スピリット

2009年12月にデビューした新造船。36000トン。全長198.5m、全幅26.5mで6つのダイニング、広々としたスパ、リゾートスタイルのプールやライブラリー、展望室などがある。定員540名。
 
 
2011年の航海予定

5月〜10月 地中海 
(詳細はホームページ参照)

 
 
 

おまけmemo★ソレントへ

ローマ着の前日はソレントへ。エクスカージョンでカプリ島へ遠征して、たんまりブランドショッピングを楽しむ方々も。ポンペイの遺跡巡りのコースもある。海から陸へ上陸すると、飛行機や車で訪ねた時とその土地の印象がまったく違う。なんというか、地図を感じる。より土地勘が出来るような感覚がある。

お問い合せ先

インターナショナル・クルーズ・マーケティング株式会社
(シルバーシー・クルーズ 日本地区販売代理店)
Tel: 03-5405-9213
www.silversea.jp

*special thanks to
シルバーシー・クルーズ トルコ航空 ルレ・エ・シャトー