石塚理奈&NUMAのアリラホテルズ&リゾーツ 体験記 - 1 - バリ島最新のリゾートアイコン『アリラ・ヴィラズ・ウルワツ』に長期ステイ!

(2010.05.25)

新婚旅行でもないのに、バリ島最南端のウルワツにオープンしたばかりの『アリラ・ヴィラズ・ウルワツ』で、夫とクリスマスバケーションを過ごす幸運に恵まれた。フォトジャーナリストの夫はキャリア10年のDJでもあり、今回さまざまな幸運が重なり、『アリラ・ヴィラズ・ウルワツ』で初めてプレイするDJとして招かれたのだ。

私たちはお互い旅の経験が豊富なゆえに、時にはキャンプでハードに、時には水上バンガローで贅沢に、数々の個性的なトリップを楽しんできた。でも、別にセレブじゃないし、セレブに憧れてもいない私たちが、こんなスーパーラグジュアリーなリゾートに長期ステイ出来るなんて………………。きっと1年頑張った私たちへの天からのご褒美だ、神様ありがとう !実はミーハーな私、ネットでビキニも新たに購入したし、ここは贅沢に思い切り楽しむことにします♡

「こんな長期でステイした日本人は初めてだ(笑)」と、仲良くなったホテルのマネージャーに言われた。初のアリラブランドホテル体験、果たしてどんなホテルなのか、イケイケな最新ホテルにはどんなゲストが集まっているのか、長期滞在で感じたこと、アリラならではの体験を、ホテルの内側からレポートしようと思う。

スコーンと抜け感あるホテルのメインプールは50mの長さ。空と海とプールのグラデーションが美しい。
メインプールでお昼寝♪ 昼間は日射しが強いためか、ヴィラが快適過ぎるためか、ゲストはあまりいなく、貸し切り状態になることも。
プールサイドではオシャレなバスケットを用意してくれる。冷えたミネラルウォーターとレモングラスのフェイススプレーでクールダウン。バスケットはエルメス、メニューはティファニー? と見間違う程、どれもセンスがいい。

 
熱帯のバリ最南端でリラックス・ホテル・ライフ。

ホテルのエントランスから真っ白い回廊を抜けると、両脇を2つのレストランと、点在するカバナに囲まれたメインプールがある。クリスマスとニューイヤーを過ごすため、世界中からゲストが続々と到着し始めているようだが、フェスティバルの前の静けさといった感じで、ゆったりとした空気が流れる。

ホテルのシンボル的な「Sunset Cabana」。サンセットタイムには多くのゲストが集まってくる。

夫は早速レストランの一角にブースを設け、GMのリクエスト通り“Soft Chill Out”な選曲でプレイ開始。館内中にDJミュージックが静かに流れる中、私はといえば、昼間はメインプールで泳いで、暑くなったらカバナに逃げ込み読書して、飽きたらスタッフとおしゃべりし、お腹が空いたら最高に美味な「ナシチャンプル」をオーダーして……。こんな感じで、イケイケなホテルライフがスタートした。

Hey Mr.DJ!! スタッフたちもDJに興味津々だった。

 
アジア最先端の建築デザイン。でもデザイン系ホテル特有の冷たさは一切なし。

ウルワツの断崖上100mに位置するため、ホテル館内はどこにいても心地よい風が抜け、インド洋の絶景が楽しめる、非日常な空間。ホテルは白とダークブラウンを基調としたデザインで、いわゆるバリらしいガムラン演奏もなければ、よくある石像もない。

デザイン系のホテルは個人的にあまり好きではなかったのだが、アリラにはその手のホテル特有の冷たさが一切ない。デザインしたのはアリラと同じくシンガポールに拠点を置くアーキテクト集団「WOHA Design」。アジア最先端の建築デザインの勢いを、目の当たりに感じる。

バリ島のラグジュアリーなヴィラと言えば、以前泊まった「アマンダリ」のようなイメージしかなかったが、それから5年、バリのホテル事情の進化は明らかだった。

「アリラ」というホテルブランドはまだ日本人にとっては馴染みが薄いだろう。実はアリラはバリ島だけでも4つ、タイ、ラオス、インド、モルジブなどアジアで11ホテルを展開している。2009年6月にオープンしたアリラ・ヴィラズ・ウルワツは、環境とデザインに配しながら、アリラが目指す次世代の五つ星リゾート・「アリラ・ヴィラズ」ブランドの第1号ホテルなのだ。

と聞いただけでも期待は高まるだろうが、実際に体験してみると、全くバリらしくなくて、いい意味で安易な期待はあっさりと裏切られた。

ここにいると、自分がいったい今どこにいるのか?  という不思議な感覚にたびたび襲われる。乾燥して熱帯植物の少ない荒涼とした広大な敷地に、いわば隔離されてしまった状態なのだ。ここはバリ島ではなく、中東の砂漠の中のリゾートか、またはアメリカの西海岸か、わからなくなる。が、そんな感覚が快感でもあって、日常生活からバッサリと切り離され、これまで味わったことのない空間に自分がいると思うと、なんだかゾクゾクする。これが最先端リゾートにステイする醍醐味なのかもしれない。

アーバンな音楽が気持ちよく響くホテル中を見渡し、ここで大勢のゲストを呼んで派手なDJパーティーをしたら楽しそう……と楽しいアイディアが次々浮かんでくる。このシンプルだが凛とした空間は、如何様にも楽しめるし活用出来そうだ。

 

ホテル内にふたつのレストラン。インドネシア料理『The Warung』&
インターナショナル料理『CIRE』

食事の選択肢はシンプル。ホテル内の2つのレストランでとるか、車で約20分かけ観光客で混み合うスミニャックあたりのレストランまで出かけるか、である。おすすめは明らかにホテル内のレストラン!

現代風にアレンジされたインドネシア料理の『The Warung』と、オランダ人シェフのステファン・ジータ氏が腕を振るうインターナショナル料理『CIRE』の2つだが、どちらも毎日食べても飽きないメニューを用意してくれる。ジャカルタの人気レストラン『Shy』に在籍していたジータ氏は、どことなくボヘミアンな雰囲気が漂う。「僕ら東京のど真ん中の、ミシュランの星付きレストランも沢山あるエリアに住んでるけど、君の料理はホントやばいね〜。東京のレストラン超えるかも。東京で働いたら?」「マジ?!ありがと〜超行きたいよ〜東京!」と会話が弾む(笑)。お世辞ではなく、地元の食材を巧みにフレンチと融合させた彼のメニューは、味も見た目も本当に美しかった。

毎朝違う種類のホームメイドブレッドが楽しめる。トロピカルなジャムも絶品。
『The Warung』のフレッシュなスパイスボート。ランチでもディナーでも必ず出てくるが、これが何度食べても飽きない〜。
ナシゴレンじゃなく、「ナシチャンプル」。白いライスに何種類もの具を混ぜ混ぜして食すのだが、今回の滞在中これにハマった。日本のレストランでも出して欲しい。
『CIRE』のアペタイザーのスナック。さて、メインは何にしようか〜♪
CIREで特に気に入ったメニューがこの「メロンスープ」。程よく冷えたメロンとシュリンプ、ドライトマトが良く合う。色合いもステキ。

 
好みの食事、音楽、アクティビティを出発前にヴィラ専属バトラーにリクエスト。

私たちの旅は、日本を出発前から始まっていた。『アリラ・ヴィラズ・ウルワツ』では、ゲストの好みをチェックイン前にホテルが把握するためのゲスト専用ページ(パーソナル・プレファレンス・メニュー)があり、ここで自分たちのヴィラ専属バトラーについて、枕のタイプや音楽・食事の好み、どんなアクティビティに興味があるか等をリクエスト出来るのだ。

私たちは今回、バリ島の空港到着時の「VIPサービス」を事前にリクエストしたところ、これがすごく良かった。空港に着くとパスポートチェックの長蛇の列を横目に、アリラのコンシェルジュに導かれ空港内のラウンジへ。そこでくつろいでいるうちに、VISAの発行と入国審査も終了済みのパスポートが返って来て、そのままスムーズに専用車でホテルへと向かった。

考え抜かれたレイアウトのヴィラ。奥に見えるのがプールのカバナ。全てがシームレスに繋がっている、気持ちいいデザイン。
屋外シャワーからパウダールーム、バスタブ、そしてプライベートプールへと繋がっている。
朝ヨガの後の屋外シャワー、がお決まりに♪

 
ゲストの使い勝手を精巧に計算。完成度の高い「ワンベッドプールヴィラ」

今回宿泊した「ワンベッドプールヴィラ」は、291平米のヴィラ。これまで宿泊したどのホテルよりも、ゲストの使い勝手が精巧に計算された、完成度の高い部屋だった。部屋、プライベートプール共に広すぎず、狭すぎず、本当にバランスが絶妙。高級マンションのような都会的な感じもするが、地元の竹や木材を使ったインテリアは、白とダークブラウンを基調にしていて居心地がいい。

甘い香りの黄色いプリメリアが咲き誇る。木の下でお昼寝も~。

私が一番気に入った点は、扉を全開にすると、ベッドからプールを経てカバナまで、段差もなくスムーズに移動出来るところ。上からはレインシャワーが、サイドから6つものマッサージシャワーが出るバスルームと屋外のシャワーは、その日の気分で使い分けてみたり。もうここに住んでしまいたい……そう何度も思った。

ヴィラのプライベートプールはきちんとクロールで泳げる絶妙の長さ。
大好きな花がいっぱい浮かんだプールで幸せなひととき♡
ホテルのクッションカバーはバティックで統一。現代的なインテリアにも自然と溶け込んでいる。

Alila Villas Uluwatu(アリラ・ヴィラズ・ウルワツ)
Jl Belimbing Sari, Banjar Tambiyak, Desa Pecatu 80364, Bali, Indonesia
Tel.+62 361 848 2166
http://www.alilahotels.com/uluwatu

日本からの問い合わせ:Tel. 050-3055-6123(アリラホテルズ&リゾーツ 日本事務所)
E-mail:yamada@alilahotels.com