from 金沢(岩本) – 3 - 『乙女の金沢』展 in 福井。

(2009.04.23)

「福井の女子たち、来てくれるだろうか……」。 
もちろん自信の品揃えではありつつも、たくさんの方にご協力いただいている身としては、かなりの不安なきもちで始まった『乙女の金沢』展でしたが、ピカピカのよい天気の週末でたくさんの人が来てくださり、ひとまずほっとした初日でありました。
4月18日(土)~5月17日(日)の約1カ月間、福井県あわら市にある金津創作の森にて、以前ご紹介した本『乙女の金沢』に出てくる品々をずらりと並べ、販売しています。お菓子や雑貨、お酒に器などなど、金沢のかわいいものを一堂に集めました。これから来られる方にも、来られない方のためにも、会場のようすをざっとお見せいたしましょう。

美術館の外から見れば、タペストリーと緑だるまがぶらぶら。
森にちなんだ緑のだるま看板。だるまのデザインは田中聡美さん。
なんと、だるま顔ハメもあります!
福光屋さんの限定品「kanazawa」
こちらは「Kanazu」。
毬屋さんのだるまの手まり。
千と世水引さんの金魚モビール。
直源さんのゆずしょうゆ。
千と世水引さんののし袋・ポチ袋・香り袋。
廣島晴弥さんのカットガラスの風鈴。
井上美樹さんのガラスのモビール。
同じく井上美樹さんのガラスの飾り。
辻和美さんのみにちょこ。奥は廣島さんの風鈴。
工房あめつちさんの九谷焼の器。
手前が庄田春海さんの黒い九谷焼。奥が中町いずみさんの九谷の器。
福光屋さんのお酒と桝。
東出珈琲店の限定「乙女ブレンド」
菓匠髙木屋さんの和菓子「紙ふうせん」
高知子さんの刺繍の小物。
こちらは非売品の大作。
目細八郎兵衛商店さんの縫い針。
甘納豆かわむらさんの甘納豆各種。
加賀麩司宮田さんの加賀麩いろいろ。
髙木糀商店さんのみそと甘酒と藍染め手ぬぐい。
井上美樹さんのガラス瓶。
井上美樹さんのいろがさねカップ。
坂井直樹さんの鉄の薬缶とスプーン。奥左は須原裕子さんの漆のキャンドルホルダー。
あうん堂さんの本と絵本と『そらあるき』。手前右は兵井ひろみさんの革のしおり。
KiKU・竹俣勇壱さんのアクセサリー。
兵井ひろみさんの革のバッグと小物。
宅間祐子さんの花器やはしおきなど。
ドウガミスミコさんの陶のマドラーと器。
岩本清商店の桐工芸品。

ひとつひとつをじっくりとご説明したいところですが、今回は簡単に。またいずれ、それぞれの作家やお店をご紹介したいと思います。
また、ミュージアムでは6月14日まで、北陸三県のクラフト作品を集めた『クラフトデザイン展』を開催中です。そのようすもちらりと。

蚊帳「KOCOON(カクーン)」
富山県の小路口力恵さんの硝子の器。
富山県の水野麻綾さんのキャンドル。

金津創作の森は、文字どおり森の中にある美術館で、館内はもちろんのこと、広い森の木々のあいだにも、そして池の中にまで、さまざまな作品が展示されています。ピクニックにも昼寝にも、デートにも家族連れにもぴったりの場所(晴れた日であれば……)。とてもきもちがよくて、深呼吸したくなるような場所(花粉症じゃなければ……)。

こちらが美術館のあるアートコア正面。
アートコアの裏手から森へ。
レストランの手作りアイスをテイクアウトして散策するのもおすすめ。
森へとつづくぐねぐね道。
池のある水辺の公園。
池の中の作品、國安孝昌さんの「森の竜神」
grafの「3つの小屋」のうちの1つ。

また、この乙女展の期間中、福井市にある『緑草文庫』 という小さな図書館喫茶では、髙木糀商店の甘酒ミルクを飲むことができます。また、5月の連休の二日間には、『乙女の金沢』にもレシピを提供してくれた金沢出身で東京在住の料理家、大黒谷寿恵(だいこくやひさえ)さんの「乙女定食」もメニューに登場! (注:すでに予約がいっぱいです。ごめんなさい。) 大黒谷さんは『旬がまるごと』という雑誌で「ダイコクヤ食堂」という連載をしていますので、機会があればそちらもご覧ください。

あ、そしてもうひとつ、緑草文庫にお出かけの際は、ぜひあわせて訪ねてほしいお店、a little, good gardenという洋服屋さん。こちらもまた、人の数が少ない地方にあって、じつに志あるコツブでピリリなお店。やっぱりこんなお店があってこその地方都市!

金津創作の森では、5月9日(土)と10日(日)の週末の二日間、『森のアートフェスタ』というクラフトマーケットも開催されます。あわら市は、金沢から、高速に乗れば車で約45分とあんがいご近所。金沢だけじゃなく、福井へもぜひ。