from 鳥取 – 43 - 2010年春、無料の高速道路「鳥取自動車道」開通。

(2010.03.15)
鳥取自動車道広域マップ(クリックすると拡大)

「鳥取は行ってみたいけど、でもちょっと遠いでしょ」。
県外の友人などからそんな言葉をよく聞く。ましてや“山陰地方”なんて聞いたら、山を隔てたものすごく遠いところにあって、たどり着くまでとても大変なイメージがあるらしい。でも実際はJRの特急を利用すれば大阪から2時間半で鳥取に着く。空の便は、東京から1時間ちょっとの旅で県内2箇所もある空港へ着く直行便が毎日運行している。それに加え、この春には「鳥取自動車道」が開通し、さらにアクセスが良くなる。「鳥取自動車道」とは、兵庫県姫路市から鳥取県鳥取市へ至る「中国横断自動車道 姫路鳥取線」のうち、佐用ジャンクション(兵庫県)から鳥取インターチェンジまでを結ぶ道路のこと。

すでに供用中の(開通している)部分もあるが、いよいよ3月28日(日)河原~鳥取間が開通し、鳥取県側が全てつながる。開通後の主要都市から鳥取市までの所要時間は以下のとおり。 

所要時間 開通前に比べた短縮時間
神戸市から鳥取市へ 約2時間50分 約30分短縮
岡山市から鳥取市へ 約3時間 約20分短縮

短縮時間をみると、特に近畿・山陽方面から鳥取がより速く、近くなるわけだ。しかも通行料は無料。そのため料金を気にせずインターチェンジ付近の観光スポットにちょっと寄り道しながらドライブ、なんてことも楽しめる。
鳥取自動車道のインターチェンジは下記の通り。(大原~西粟倉間は平成24年度開通予定)

これからの季節、桜スポットを訪ねるドライブも良いだろう。インターチェンジ周辺の観光スポット、桜スポットについては鳥取県観光情報ホームページに掲載している。また、4月29日からは鳥取砂丘で「砂の美術館 第4期展示」がスタートする。

「砂の美術館」とはすべて砂でできた砂の彫刻(砂像)を展示する美術館で、第3期終了時点で延べ60万人の入場者数を記録するなど、毎回好評を得ている。今回のテーマは「砂で世界旅行・アフリカ~偉大なる大陸の歩みを訪ねて~」。会場までは鳥取インターチェンジから約20分。ぜひご覧いただきたい。

冒頭でも記したように、鳥取はものすごく遠いといったイメージを持たれている人が多いようだが、実際はそれほどではなく、この春にはさらに便利になることをご理解いただけただろうか。住んでいながらこう言うのもおかしいかもしれないが、鳥取は移動に費やす時間の割りに、ものすごく遠くへ来たような感覚を持つ場所だと思う。それはいわゆる非日常感のようなもので、旅には必要不可欠な要素だと思う。食も豊かで温泉もいたるところにあり、日常の喧噪やストレスから逃れるためにちょっと遠くへ行きたいな、癒されたいな…と思う人にはうってつけの場所だ。平成22年度には国の高速道路無料化計画もあり、これが実現したらマイカーを利用してどこか旅行に出かけてみようかな、と考えている人もいるだろう。そんな時はより速く、近くなった鳥取へ行こう!

 

■鳥取自動車道

供用開始日時:2010年3月28日(日)
河原IC~鳥取ICは14時から、
佐用IC~大原ICは17時からそれぞれ供用開始
関連ページ:鳥取県道路企画課・道路建設課ページ

■砂の美術館
第4期展示 砂で世界旅行・アフリカ~偉大なる大陸の歩みを訪ねて~

会期:2010年4月29日(木)
~2011年1月10日(月)(無休)
開館時間:9:00~20:00
(日没後は毎日ライトアップ )
観覧料:一般500円(400円)
小中高生300円(200円)
※( )は、20名以上の団体料金。障がい者手帳所持者は無料。
場所:鳥取市福部町湯山2083-17
(鳥取砂丘情報館サンドパルとっとり隣接地)
お問い合わせ先:
鳥取砂丘情報館サンドパルとっとり 
TEL:0857-20-2231
HP:砂の美術館