from 金沢(岩本) – 5 - 田中聡美デザインからみる金沢。2

(2011.02.01)

田中聡美さんのデザインでめぐる金沢、第二弾。
前回の記事から気づけばはや1年以上も経ってしまいました。
ご紹介したいようなイベントはどんどん終わっていき、
田中聡美デザインのものは、日に日に増えてゆきます。
まずは2010年の分を、新しいものからさかのぼってお見せしますね。
その後のデザインはまた第三弾をお楽しみに。

『乙女の金沢展』
2010年9月11日~10月17日
金沢21世紀美術館 ミュージアムショップ
DMとほぼ同じデザインのカードも作りました。
※乙女展のようすや最新情報はこちらです。
HPの絵やレイアウトなども田中さんにお願いしました。

全国各地で開催してきた「乙女の金沢展」を、はじめて金沢で開催することになりました。会場は金沢21世紀美術館のミュージアムショップです。せっかく地元でできることになったので、いつもより多くの作家さんたちに参加してもらい、いくつか食品や調味料もお願いし、50あまりの作家さん+お店に全部で200種類以上の品を出していただきました。

また、金沢市内あちこちのお店では、乙女定食や乙女カレーなどなど期間限定のスペシャルメニューを作ってくださいました! 古本屋さんの乙女の本棚なんてのも。

観光の方だけでなく、金沢の人にこそ見てもらえたら&街なかをまわってもらえたらいいなあ、と(いつも)思っております。

気づけば2011年ですが、
2010年の田中聡美デザインを振り返ってみますね。

「プチ乙女の金沢展」
2010年11月3日~9日
銀座三越
金沢につづいて銀座へ巡業。
金津創作の森
クラフトマーケット
2010年10月9日・10日
これはおとなり福井県で毎年開催されているクラフトマーケット。
「町家巡遊2010」イベントマップ
2010年10月2日~11月3日
金澤町家巡遊 ショップマップも一緒にやった仕事です。私は構成担当。赤のイベントマップは赤池佳江子さんに、青のショップマップは青山健一さんに、イラストをお願いしました。地元に仕事をお願いできる作家がいるのはなによりうれしい。金沢の町家を会場に、約1カ月のあいだ、毎週末に異なるエリアでさまざまな催しがあります。おばあちゃんの一人暮らしの家など、ふだん入れないところも多いので見のがせません。
第24回しんたてふれ愛まつり
Shintate Craft Bazar
2010年8月21日
今年は何色でどんな絵だろうと楽しみにしている方も多い毎年恒例のポスター兼チラシ。イベント自体も年々パワーアップしていて、たいへんな賑わいを見せています。いま金沢で一番元気な商店街かもしれない。理由は簡単で若手ががんばっているから。
エタブルの洋服屋台
岩本清商店
2010年6月25日~27日
土間で屋台シリーズの第3弾、工場の玄関土間でのイベントのDMを作ってもらいました。熱海で志高い物づくりをしている洋服ブランド、エタブルオブメニーオーダーズの展示、ついでに地元の〆竹商店さんに奥の庭で干物を焼きながらの予約販売もしていただきました。
らくや
ロゴ、ショップカード、メニュー
2010年6月に移転オープンしたごはんやさん。
写真館だった町家を改装した。ボリューム満点のおいしいランチあり。
このカードとメニューに使われている絵は、じつはぜんぶ切り絵! 赤い魚の絵はらくやさんに飾られていますが、生の絵はだんぜん凄いです。どこかで展覧会してほしいぐらい。
らくやてぬぐい
第一弾はあずき色と抹茶色、第二弾は抹茶にかわって紺色。
らくやさんの好きな猫がどこかに…。探してみよう!
「ちいさな古本博覧会」
2010年4月10日・11日
これは東京のお仕事。実際の色はレトロ印刷の蛍光ピンクでショッキングにきれいでした。
『金沢のまちと環境デザイン』
金沢美術工芸大学 環境デザイン専攻編著
2010年4月に発行された書籍のデザイン。中にも挿画があります。

 

金沢カレーいかまんま
2010年4月に発売されたカレー味のイカめし。なんともかわいいパッケージ。これはジャケ買いしますね。金沢には金沢カレーというB級グルメがあるようです。実は私は食べたことがないんですが、どろっとして濃厚らしい。体育会系男子学生向けかも。
「おいしい をかんがえる 市場」
主催:シネモンド
2010年3月21日にタテマチで行われたイベントのチラシ。私も少々お手伝いしました。トークゲストはUAと金森先生。映画の紹介あり、食品の販売あり。UAさんの歌も1曲! 主催は金沢唯一のミニシアター、シネモンド。金沢になくてはならない映画館。他はすべてシネコン。私はほとんどシネモンドにしか映画を観に行ってません。

東山ボヌール
モジャモジャマップ
ショップカード
これもいっしょに作りました。2010年春、山中温泉の鶴仙渓という美しい川のほとりに東山ボヌールというカフェが新しくできまして、そのお店のカードと、お店から散策するための谷マップです。しっとりとした水辺で、苔もシダも植物も木々もうっそうとした、とてもきもちのいい場所です。ぜひ深呼吸しながら歩いていただきたい。
 

モジャモジャてぬぐい
東山ボヌールオリジナルのてぬぐいも制作。緑とターコイズの2色。画像で見るとごちゃごちゃしていますが、実寸ではほどよい柄でとってもかわいいです。今後は他の色も作るかもしれないとのことですので楽しみ。このてぬぐいとらくやさんのてぬぐいは、どちらも乙女の金沢展に出していただいております。
アトリエiN のにこにこ夜市」
nico+小匙
2010年2月21日~28日
昨年の「ロシア帰りのnico屋台」のご縁で、大阪でのイベントのDMも制作されたようです。そういえば、あのときのDMからのもうひとつの仕事はウインナーの飾り切りの本。全国の本屋さんで発売中です。
2010年2月24日
農業講演会チラシ
こんな渋いお仕事も。

ひとまず以上、金沢の田中聡美さんデザインいろいろでした。
それにしても、金沢で起こるたのしそうなイベントのほとんどは田中さんのデザインなのでは?という気すらいたします。これからもデザインで金沢を盛り上げてくれることまちがいなし。新しい仕事がいつでもたのしみです。

おまけ。こちらは田中さんでなく副田さんのデザインで、2010年秋に開催された「生活工芸」展のコンセプトブック『生活工芸』です。リトルモアより発売中。

この「生活工芸」展と乙女の金沢展の会場にもなった金沢21世紀美術館は、子どもにやさしい美術館。(本物の懺悔室には入ったことはないけれど)まるで懺悔室のような授乳室あり、託児サービスあり、子どもも好きな作品や展示も多く、子連れでもとてもらくちんで、気軽に楽しめますよ。そんな「子連れの金沢」も、ご案内できそうだったらまたいずれ…。