from 世田谷 - 3 - 世田谷の住宅会社では、ポニーが社員!?

(2010.12.27)

用賀と言えば、近くに馬事公苑もあり、なんとなく馬に親しみがあるエリアではあるけれど、まさか住宅街の一角にポニーがいるなんて思ってもみませんよね。

環八をはさんで砧公園の反対側、首都高の入り口脇に、コンクリート打ちっぱなしの船の形に似たビルが見えます。そのしゃれたビルは、世田谷を中心に、シンプルモダンなデザイナーハウスを多くプロデュースしている東京組という住宅会社のショールーム。

なんと、その1階にポニーがいるんです!

しかも、このポニー、れっきとした東京組の社員で、PRをになう広報担当官。

その昔、日本オラクルが、社員の癒しと激励のために、社員犬を登用しているというニュースが話題になったことがありましたが、ここ世田谷の東京組では、ポニーが社員!

月子ちゃんとリンゴ君。

右の大きい子が、ハーフリンガー(月毛色)の女の子で、4歳の月子ちゃん。そして、左の小柄な子が、ミニチュアホースの男の子、9歳のリンゴ君。

ええっ、お母さんと息子じゃないの~っ!

実は、体高が148㎝以下の馬は、すべてポニーと呼ばれるそう。だから、サラブレットをひとまわり小さくしたような月子ちゃんも、ポニーなんですって。普通ポニーっていうと、イメージするのはリンゴ君サイズなんで、ちょっとびっくりですよね。

馬の1歳は人の4歳に当たるそう(ちなみに、馬のお誕生日は、一律、1月1日だそうですよ)。

月子ちゃんは、16歳、ちょっとおてんばな女子高生。
リンゴ君は、36歳、アラフォーなイケメンって感じでしょうか。

2頭とも、昨年の10月にはるばる青森から上京。
1年経って、やっと都会生活にも慣れてきたとこ。
2頭は、とても仲がいいそうですよ。

そして、救急車のサイレンが鳴っても動じない、とってもおとなしくって、いい子たち。
リンゴ君が、「お手」の一芸まで披露してくれましたが、ほんとに賢いんですね、ポニーって。
愛らしい瞳もかわいくって、見てるだけで、ほ~んと癒されます。

でも、なぜ、ポニーが用賀に?
そして、なぜ、社員に??

自らポニーのお世話もすることがあるという中野渡利八郎・東京組会長。

こちらは、東京組を創業した、中野渡利八郎(なかのわたりりはちろう)会長。

東京組は、10数年、世田谷エリアで個人住宅の建築を担ってきて、新築棟数1位になったこともある会社。

中野渡会長は、建設現場ご近所の方々には、ご迷惑をかけてきたように感じていたそう。そこで、なにか地域の方々に喜んでもらえるようなことができないかと考え、中野渡会長の出身地である青森からポニーを呼んできたというわけ。

青森は、ポニーの生産では日本一だそうで、中野渡会長のお兄様が、青森でポニーの牧場をしていることもあって、生きものとのふれあいが少なくなってきている地域の子供たちにポニーを~という中野渡会長の夢は、すぐに実現できたそうです。

かわいいポニーは、すぐにご近所の評判になり、ちびっこから、ご年配の方まで、幅広く地域の方々に、愛され、親しまれるように。

あっという間に近所のちびっこに取り囲まれるポニーちゃん。

ところで、ポニーは、道交法では、「軽車両」扱いだそうで、交通規則を守れば、ポニーに乗って、お散歩することもできるそうですよ。なんでも、世田谷では、ポニーをペットとして飼っている方が、ほかに3軒もあるそうで、世田谷のペット事情はすごいって、あらためて思っちゃいました。

 

近所をお散歩中のポニー。
クリスマスはちょっとおしゃれしてお散歩 リンゴ君は青森のリンゴまでしょってます!

さて、2頭のポニー、月子ちゃんとリンゴ君は、ふだんは用賀のショールームにある厩舎に常駐していますが、東京組では、二子玉川の近く、岡本民家園のすぐそばで、ポニーとのふれあい&地域のコミュニケーションの場として、世田谷乗馬倶楽部という施設も運営。そこでは、月子ちゃんとリンゴ君に騎乗したり、ひき馬体験ができるそうですよ。

ポニーの輸送は、特別な馬運車で。
目印の世田谷乗馬倶楽部のサイン。
世田谷乗馬倶楽部アドバイザー、上野毛在住、馬空代表・斎藤久絵さん。

スタッフは、乗馬を教える資格を持った方だったり、元競馬のジョッキーさんだったり、馬のことをよく知っていて、しかも子供が大好きな地域の女性が中心。この女性スタッフに、やはり地元の東京農業大学の馬術部の学生ボランティアが加わっています。

しっかり体重制限をクリアしてるので、私も騎乗させていただきました!

世田谷乗馬倶楽部は、小さなお子さんが中心ですが、もちろん大人でも騎乗は可能。ただし、65キロ以下という体重制限があるようですけど。

私も、ドキドキしながらポニー乗馬体験をさせていただきましたが、ポニーちゃんも初心者だってわかるのか、私に合わせて、ゆっくり歩いてくれましたよ。

ポニーはサラブレットの馬に比べて気性がおとなしいそうで、私のような初心者や、子供の乗馬体験にはサイズ的にもぴったりなんだそう。私も、乗馬帽をかぶるとそれなりに決まってる感じがして、はまりそうです! ポニーと気軽にふれあえるチャンス、私も何度か通ってみたくなりました。

世田谷乗馬倶楽部では、騎乗しなくっても、えさやりだとか、ブラッシングなどふれあいのメニューはいろいろあるので、楽しめます。また、リクエストに応じて、世田谷の幼稚園などにふれあい訪問もしているそうです。

 

世田谷区・深沢の日本体育大学付属幼稚園を訪問。

 

世田谷・中町にあるKeiki Intercultural Preschoolの遠足で、ポニーとのふれあいタイム。

馬やポニーって、人間とコミュニケーションが一番できる陸の動物だと言われてるそうです。ポニーとふれあうことで、メンタル的なセラピーも期待できるとも。ほんのちょっとの時間でも、ポニーに癒されたヒーリングタイムでした。

砧公園に行くついで、また二子玉川散歩の際は、ぜひ月子ちゃんとリンゴ君、2頭のポニーに会いに行ってみてくださいね!

 

世田谷乗馬倶楽部

予約&問い合わせ電話番号:090-1705-3289
開催日:水・土・日・祝日 10:00~15:00(騎乗は事前予約制)
騎乗の場合の料金:1回(10分くらい)300円 そのほかのふれあいは無料
注)年末年始は休業予定
開催場所:東京都世田谷区鎌田3-22
     東急田園都市線 二子玉川駅 徒歩20分
     東急バス・小田急バス(玉07&08系統 世田谷総合高校下車)

 
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東京組
厩舎場所:東京都世田谷区上用賀5-4-5 Spazio 1
     東急田園都市線 用賀駅 徒歩8分