狗飼恭子のロマンティック・オアフ・ストーリー - 7 - 食も楽しめるリゾート、オアフ。
リージョナル・キュイジーヌとは?

(2011.06.30)

オヒアレフアに約束を(7/31)
 窓の外がすぐ海だ。
 六時を過ぎてもまだ外はとても明るくて、太陽の日差しに一面の海がきらめいている。
 レストランホクズの窓際の席。運ばれてくる料理にいちいち歓声を上げるわたしを、彼はにこにこと見ている。
 「こんな料理食べたことない」
 ハワイで生まれたのだというその創作料理は、味も見た目も何もかもがはじめてで、眺めているだけでも嬉しくなる。
 「ハワイは移民の島だからね。いろいろな地方のいろいろな料理が混ざって生まれた、特別な料理たちなんだよ」
 彼は豆知識を披露できて嬉しそうだ。ガイドブックの丸暗記だってことは分かってる。わたしも、同じ本を読んだから。
 でも、ガイドブックを熟読するくらい彼もこの旅を楽しみにしていたんだな。それを知ることができただけで、すこし、嬉しい。
(恋愛小説家・狗飼恭子)
つづく »
シーフード・タワーのスモールサイズ。二人前の設定になっているが4人で食べても十分に満足。ソースの種類が豊富なのも嬉しい。
ホクズ特製アヒむすび。丸くあげたものを4つにカットしてサービスされる。揚げたては外がさくさくで香ばしくておいしい。


ゆったりと落ち着いた、気持ちのいい店内で食事する狗飼恭子さん。窓の外には緑の芝生と海が。
納豆が好物だという日系人の総料理長、ウェインさん。日本語は苦手だそうだ。


さまざまなルーツを持つ人々が集まったハワイでは、それぞれの文化が融合し、独自のスタイルが生まれた。「ハワイアン・リージョナル・キュイジーヌ」もそのひとつ。これまでのパシフィックリム料理をさらに進化させ、地元で獲れた食材を使ったり、色鮮やかな盛りつけで楽しませてくれる独創的な料理だ。そんなレストランのひとつである「ホクズ」は、ホノルルマガジンのハレ・アイナ賞の「ベスト・ホテル・レストラン」部門でここ数年金賞を受賞し、オアフの名だたるレストランのシェフもプライベートで訪れるという店。すべての席からパノラミックなオーシャンビューが楽しめる。特別な記念日などにロコも訪れるという最新のハワイ料理を体験したいなら、ぜひ事前に予約して。

 

■ DATA

ホクズ

ザ・カハラ・ホテル&リゾート内
Tel.(808)739-8760
ディナー17:30~22:00(水曜〜日曜)
サンデーブランチ10:30~14:00(日曜日のみ)

見た目にも華やかな「シーフード・タワー(スモールサイズ)」は70ドル。ホテルの敷地内のハーブガーデンで栽培されたバーブを使った「ラムの塩釜焼き」(52ドル)なども。特にメイン料理は量が多いのでシェアしてもよいだろう。

 

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■ 関連項目

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過去記事『今こそ、オアフ島!!』
オアフ観光局
iPadアプリ「今こそ! オアフ島」

 

Produce&Photographs: Yuji Komatsu
Special Thanks: Ritsue Honma / O’ahu Visitors Bureau