from 東北 – 13 - 豪華絢爛、仙台、tanabata、飾り。

(2010.07.21)

8月6日(金)~8日(日)。
今年も豪華絢爛な仙台七夕祭りが到来する。
この全国に誇る夏祭りには
毎年200万人近い、見物客が全国から集まってくる。

多くの見物客を魅了してやまない、華やかな七夕飾り。
しかし、この七夕飾り、華やかさの裏に
「願い」が隠されていることをご存知だろうか。

七夕飾りの「短冊」は学問や書道の上達、「紙衣」は病気や災難の厄除け、「折鶴」は家内安全と健康長寿、「巾着」は商売繁盛、「投網」は豊漁と豊作、「屑籠」は倹約と清潔、「吹流し」は織り姫の織り糸。
人々の暮らしに密着した数々の願いを、まるで一本の笹飾りに集約しているかのようである。こうした思いは近代の風習にとどまらず、古の時より続いているものらしい。

古くは笹の川流しから始まったとされる、仙台七夕。
その姿は「素朴」から「豪華」へ、と大きく様変わりしたが
秘められた本質は「古」から「現」へ、脈々と受け継がれている。