from ミラノ(近正・ササキ) – 3 - ミラノのカーニバル!

(2010.02.25)

カーニバルとはパスクア(イースター)前の節制、
断食に入る前に思いっきり食べちゃおうと言う日。
イエス・キリストが復活した日の解釈は、
カトリック&プロテスタントと正教会系で年によって違うものの、
例えば今年2010年は同じ日。ということは、
ヨーロッパ中カーニバルもだいたい同じ日程で行われていると言うこと。

世界的に有名なベネツィアのカーニバルは、2010年は2月6日~16日。
キリスト教系の国では、そんな日程でお祭りが開催されていたはずなのです。

なのに……、
ミラノのカーニバルのパレードは21日でした。

結構日にちがずれてますよね?

なぜミラノだけ遅いのかというと、
ミラノの守護聖人アンブロジアーナが、各地を巡業していて、
カーニバルまでにミラノに戻って来られなかった……。
ミラノ市民は我らが聖人を待ち、遅れてカーニバルをしたのだとか。

仕方がないですね。
聖人も遅刻するんだから、
一般市民がいつも時間を守らなくたって……。

ということで、チームミラノは、21日大忙しでした!

カーニバルになくてはならないお菓子
「キアッケレ」を買いに, まずは『BUSI”』へ。

この時期、どこでだって売ってる何とも素朴なお菓子を買うためだけに、
わざわざミラノ郊外にあるこのお店へ行くのは、
私たちくらいのものかと思いきや、大混雑中。

買うのに40分もかかりました。
そのくらいここの「キアッケレ」はおいしんです!

1箱500gで、8ユーロ。

工場で直接買ってるので、お値段も破格です。

ロンバルディアでは「キアッケレ(おしゃべり)」と呼ばれる
このお菓子を食べながら話してたら、時間がたつのもあっという間! 

慌てて、カーニバルのパレードを見にCorso Venezia(コルソ ベネツィア)へ。
ベネツィア門からミラノの中心に向かってまっすぐのびるこの通りを、
にぎやかなパレードが練り歩きます。

大掛かりなダシを準備したチーム。

南米のダンスチーム。

本会的な大道芸人さんたち。

ベネツィアほどではありませんが、一般市民も健闘しております。

本物のマリオにもあえました!

でも、なんといっても,お祭りの主役は子供たち!!!
本当に子供が楽しんでるかどうか、微妙な親子もおりますが……。

華やかなパレードを目を輝かせて見ている姿に、勝るものなし!

と思いきや……、

一通り見て、私たちが見つけた今回の主役は、この人のような気がします。

たった一人で、この格好で町を練り歩く姿に、周りも騒然。

歩く度に呼び止められ、写真を撮られてました。

幾つになっても楽しめる、ミラノのお祭り。
次回はぜひ皆様も見に来てくださいね。