伊藤静香の南仏留学日記 - 4 - 南仏はすでにバカンス到来!! エックスアンプロバンスの春を満喫。

(2010.04.21)

「普段ジーンズしかはかないまりーがマキシ丈ワンピを着てきた!!!!!!!!!!」とイザベル。
「Mon dieu(モンデュー=Oh my god)、うそでしょ……あ、今日ポワソンダブリルだね。」とシビル。
「じゃあそのスカートも冗談なんだね!」とクレリア。
「なあんだ」一同納得。
みんなマリーにぶたれる。

4月1日、学校のカフェテリアでのやりとりです。

寮から歩いて5分のParc jardinは、のんびり読書をするにも、友達とピクニックするに
ちょうどいい公園。水着で肌を焼くマダムまでいます。

みなさんエイプリルフールに嘘はつきましたか?
フランスではエイプリルフールは「Poissin d’avril (ポワソンダブリル)」といいます。まあ冗談好きのフランス人は普段からうそ(冗談)ばっかりついてるのであんまり気にしてないようですが。

もう4月ですね。
そしてフランスでは3月最終日曜日から一足早くサマータイムに入っています。つまり日が延びたので時計の針を一時間早めるんです。日本との時差は7時間になり、最近では夜9時ごろになってやっと日が沈みます。

3月に入った頃から最高気温も17度越えの日が続き、太陽に恵まれ、道端の花たちも一斉に咲き始めました。

ここAix en provence(エックスアンプロバンス)にも桜があります。が、日本のように桜の木がまとまっているわけではなく、道を歩いていると、控えめに花を咲かせた桜の木に偶然出会うことのが多いです。

公園は黄色や白、水色や紫といった小さな花達が太陽にむかってめいっぱい顔を広げ、ミツバチはせっせと仕事をし、チョウチョウは楽しそうに舞っています。

寮の近くにある、梅のような桜のような木。
公園はこの花たちが一面に咲いてます。
たくさんある花の中でも一番多いのはこの黄色い花。野生のサボテンもたまにいます。

私たち人間は……そんなメルヘンにはいきません。
3月は日本で言う中間テスト期間。4月のバカンス(フランスではパックといいます。)の計画を励みに、みんな図書館にこもり必死に勉強。

私もテストの代わりに、絵画について、20分間フランス語でのプレゼンテーション「エクスポゼ」がありました。本当は二人ひと組でのプレゼンのはずが、私の相方は授業放棄。
教授にその旨を伝え、困っているというメールを送ったところ、「君のメールを読む限り、フランス語力は問題ないから大丈夫さ。」とのこと。……いやいやいや、そういう問題じゃないし。っていうか辞書片手にメール送ってるんだって。
踏んだり蹴ったり。

でも困ってる人がいたら助けを惜しまないのがフランス人。教授や、大勢の友達を巻き込んで、たくさんの時間をかけて、なんとかプレゼンテーションは成功しました。

hôtel de ville(オテルドゥヴィル)近くの花のマルシェは見ごたえたっぷり。この花は2€。
フランスでは彼女との待ち合わせや、朝市の帰りに奥さんに花束を買って帰る男性多数!!  というかちょっとした習慣。
la botte(ラ ボット=花束)は一束5€。プレゼントにちょうどいいですね。


街はと言えば、暖かくなった3月末からバカンスシーズンにかけて、観光客が一気に増えました。エックスアンプロバンスには、数え切れないほどのカフェやバーがありますが、どのお店でもテラス席が一気に増え、朝は優雅にカフェとクロワッサンの「Petit déjourner(プチ・デジュネ)」、お昼は日替わりの「Plat du jour(プラドジュー)」やサラダでランチ、午後はカフェ休憩、夕方から夜にかけてはビールやワインで一日の疲れを癒す……というように、一日中賑わっています。

LE PAPAGAYO はサラダだけで20種類以上もあるカフェ・レストラン。テラス席は毎日満員です。ボリューム、味ともに一押し!!! Tel.04 42 23 98 35 Address:22,forum des cardeurs, aix en provence  フランスは何を頼んでもフランスパンがついてくる素晴らしい国。サラダと焼き立てのフランスパン、間違いないです。


Rue venel(ヴェネル通り)近くの広場には、たくさんのレストランが並んでいます。
私が頼んだのはSalade méditerranéenne(地中海風サラダ)で13€。
どこにいってもカフェ、カフェ、カフェ!


マルシェのほうれん草。この日はなんと1kgで1€。1kgからじゃないと売らない! と販売放棄され、まいみちゃんと半分こすることに。
どの店もテラス席があります。噴水の水が飛んできてもおかまいなし。
ミラボー通りのマルシェ。お菓子が売っていたら「Je peux gôuter?(ジュ プー グテー?)試食していいですか?」と聞いてみてください。大抵快く応じてくれます。


marché(マルシェ)こと蚤の市はみなさん御存知ですか? フランス特有のこの市場では、新鮮な野菜や果物、できたての多種多様なチーズ、ラベンダー製品やプロバンス産のコンフィチュール(オリーブやトマトのペースト)、鳥の丸焼き、古着や手作りのアクセサリーなど、なんでも手に入ります。

街や村によって市が開かれる回数や曜日は変ってきますが、ここエックスの街は比較的大きな街なので、マルシェは毎朝、だいたいお昼過ぎまで開かれ賑わいます。(一時近くになると、片付けが始まり、開いていても売ってくれないことがあるので御注意を。)

そして、春の観光シーズンから秋の終わりにかけての土日に見逃せないのが、エックスのメインストリートであるミラボー通りに軒を連ねるマルシェ。このマルシェ、クリスマスシーズンにはクリスマスマーケットになります。

キャンディーのようにカラフルな手作りのアクセサリー。25€~。
見ているだけで楽しくなるジャム屋さん。
ガラス工芸品には南仏の名産ラベンダーやオリーブ模様が。


毎日開かれるものとは違い、土日は一日中開いており、たくさんの観光客、あるいは散歩でちょっと立ち寄る人々で溢れます。珍しい雑貨から、絵画、ラベンダーやマルセイユ石鹸、大きなマカロン、南仏らしいカラフルなアクセサリー……と、見るものが多くて本当に目移りしてしまいます。値段もお手頃なので、なにかフランスのお土産がほしい! と思ったら、ちょっとマルシェを覗いてみるのがお勧めです☆