from ニュージーランド 北島 - 3 - ニュージーランドを走る!

(2009.06.29)

今日は雲一つない青空が広がった気持ちのいい日でした。のんびり草を食べる羊さんに、大きく背伸びをしたイミュー。こんな風景を見るのには絶対に車です!ということで、今日はニュージーランドの車についてお話したいと思います。

私たちがニュージーランドに来て最初に買った車はフォルクスワーゲン。ワイヘケの島で$800(約¥50,000)でした。年式は覚えていませんが、夫が「おれが生れる前の車だぞ!」と言っていました。“Gulf FM”と書かれたペイントのお陰で、駐車場に停めておくと時々音楽リクエストが書かれた紙がワイパーに挟まれていたことも。2年後にオークションに出して$500で売れたのにはビックリでした。雨の日はワイパーがうまく動かなくて、時々手を出して窓を拭いたりしましたね。いい思い出です。

ニュージーランドには国産車はなく、すべてが輸入車です。なので、色もあるものの中から選ばなければならないのですが、一番人気は赤。最近は黒っぽいのも増えてきましたが、白やシルバーは後で売れないので人気がありません。これは私が経理をしている鉄工所の社長の車。赤のトヨタハイラックスです。ニュージーランドではフォードとトヨタが人気を2分しています。両者なら売る時も高く売れるようです。(日本からシトロエンを持って来ましたが、部品がなくて故障する度に大変でした。そのうちメカニックに「早く新しいのを買え!」と言われてしまいました)。

ご覧の通り、ニュージーランドの人たちは、駐車するときはみんな頭から突っ込みます。先日、日本の方が、駐車スペースが空いているにもかかわらず通り過ぎたので「どうしてここに停めないんだろう」と思っていたら、バックで駐車するためで、新鮮な驚きでした!

ニュージーランドは日本と同じく車は左、人は右。距離もキロメートルですし、田舎には信号もありません。日本と違うのは右折優先と何といっても「ラウンドアバウト」です。

ラウンドアバウトに来たら、回っている車、または右から来る車があればそちらが優先です。右折する場合は、ぐるーっと回らなければなりません。大きなラウンドアバウトでは2車線になっていることもあります。くれぐれも逆回りしないようにしてください。

これは“Give Way”サインです。“Stop”と違って完全に車輪が停止しなくてもいいのですが、スピードを落として他の車を優先しなければなりません。“Stop”サインでは必ず停まるようにしてくださいね。停まらないと$150の罰金です!

もちろん、事故にはあわないほうがいいですけど、もし田舎で事故にあったらどうしたらいいでしょう?

私がお世話した方の中に、こちらに来て2日目でトウモロコシ畑に突っ込んだ方がいらっしゃいました。ところが自分がどこにいるのか分からない。かなり動揺して私に電話をかけてきました。「何か目印になるものはありませんか?」「何も見えません! トウモロコシだけです。ホストファミリーのお家を通り過ぎてしまったようで」「何か、看板みたいなものはないですか?」「RD1、パイオニア、あと数字が書いてあります」。これで私には大体彼女がどこにいるのか分かりましたが、RD1に問い合わせているうちに彼女から電話があり「道路工事のおじさんたちが通りかかって、今、車を引き上げてくれているんですけど」「じゃあ、そのおじさん出して」ということで、おじさんから場所を聞いて無事に彼女を見つけることができました。

事故にあった時は、まず、自分がどこにいるのかを確認することです。ニュージーランドの道路にはどんなに小さいものでも名前がついていますが、運転していると実際に自分が走っている道路の名前が分からないことがよくあるものです。そういう時にはまず自分がいる道路の名前が書いてある看板を探します。その後、下のような番号がないか探してみましょう。

牛乳のタンカーが搾乳所につけた番号
ファームの名前と番号
電柱に書かれた番号
ラピドナンバーと呼ばれる救急車や消防車が識別できるようにつけられた番号

あと、英語ができなくても、道路の脇に車を停めてその横に立っているとだれかは止まってくれるでしょうから、その人にAAなり警察なりに電話してもらうのも手です。

上記の彼女の車はレンタカー。修理の見積もりは$5000でした。けれど、海外旅行保険にレンタカーカバーが付いていたので彼女の自己負担額は$100でした。保険も大事ですね。

大きな町以外は公共の交通手段が発達していないニュージーランド。いきなり知らない国で運転するのはコワいかも知れませんが、レンタカーで旅行するという方法は絶対おすすめです。(レンタカーは余裕を持って予約しておいてくださいね!)