from 北京 – 10 - 酔いどれ広報マン、韓国へ行って来た(番外編)

(2009.02.03)

ニイハオ、いやむしろ、アンニョンハセヨ。
春節の休暇は、北京を離れて韓国へ旅行に行ってきました。今回は、自分の家族と友人家族の総勢5名という何とも賑やかな旅。そもそもは昨年末、春節休暇の予定を決める際に「たまには親孝行を」と思い立ち、家族旅行を提案したわけですが、父親が休みを取れないと分かった時点から、だんだんと方向性がずれ始め。「長時間飛行機に乗りたくない」「エスニック系の食事はいや」さらには「円高差益を享受したい」という話になり「じゃあ韓国に」と落ち着いたワケです。個人的には韓国に何の思い入れも無いし、まあ家族孝行と割り切って・・・と思っていましたが、どっこい。がっつり楽しんで来てしまいました。紹介したいコトは沢山ありますが、今回は私が旅の直前にリサーチして、情報が集めにくかったコトに特化して紹介したいと思います。

まずはズバリ「ウォン安、ウォン安って言うけど、実際のトコ、買い物はどれくらい安いのよ?」この疑問に応えましょう。現時点では、総じて少なくとも3割は日本よりも安いでしょう。私が行った時は、ちょうどセールの終わりかけだったのですが、ウォン安になり、セールのまっただ中にブチ当たった人が「韓国安い!」と騒いだのが、「韓国=激安=今すぐ行け」の図式を作ったかと。今から行っても「バカ安!」ってことはありません。ちなみに、免税店の品揃えは新羅よりロッテの方が若干良かった気がします。

「食」「韓流ドラマ」以外にも魅力がいっぱいの韓国。今回はちょっと別の角度からご紹介。

あと、VUITTONやCHANELみたいなメガブランドは当然あるとして「『ギンザ』読者や『ブルータス』読者のお眼鏡にかなうブランドは買えるわけ?」ってなトコ。ハイ、買えます。ギャラリア百貨店とアヴェニエルがオススメかな。私が行った時は、ギャラリアの自主編集セレクトショップはセール中で、ジョンスメのニットが約6,000円(!)だったり、マッキントッシュのコートが約30,000円(!)だったり、グローブトロッターのトラベルケースが半額(!!)だったり。アンタ、値札見た時は、手に汗ジットリよ。「マジか、ヲイ?」ってな感じ。マッキントッシュはレディスのみで、涙を飲みましたが、ジョンスメは一枚いっときました。グローブトロッターはねえ、友人家族が最後まで悩んでましたが、結局ヤメ。

欲望の光煌めく(笑)新羅免税店。メジャーブランドはほぼ網羅してる感じでした。
外観も特徴的なギャラリア百貨店。これは西館ですが、道を挟んだ東館がオススメ。自主編集ショップのほか、GOYARDやBerluti、Margielaなんかも入ってます。
ジョンスメの海島綿のニット。もっとカラバリがあれば「大人買い」したのに・・・

あと、ギャラリア百貨店のはす向かいあたりには、なんと!『10 corso como』があるのです。聞けばなんと、アジア最大級のショップ面積とか。Caféも併設し、変則6フロアくらいに分かれた大型店です。ちょうどセールもやっていて、何かめぼしいものは・・・と探したのですが、出会いは無く。同行者がKate Moss TOPSHOPのカーデをセール価格でGETしてたくらいのもんで。記念に何か買いたい!と思い「Koreaオンリーの商品は無いのか?」と詰め寄ったのですが、ロゴ入りのエコバッグが数種くらい、ってだけで結局、戦果ナシ。メンズの品揃えは(時期と嗜好の問題かもしれないけど)イマイチ。レディス、特にアクセサリーに関しては、趣味の良いものが揃ってた印象があります。

店内は結構広いです。フロア総面積はこの10倍近くあるでしょう。商品数も多く、見るのに結構時間がかかります。
買い物に疲れたら、店内のカフェで一息。店員が総じてイケメンだったのは作為的なものか?
頼んだハーブティ。出て来てビックリ。氷が丸い・・・

最後は「アート・デザイン周りで、何かめぼしいトコロはあるんかい?」という疑問。そんなアナタにオススメなのは、W Hotel SeoulとLeeum, Samsung Museum of Art。Leeumは韓国を代表するメーカーSAMSUNGが設立した美術館で、建物が三つに分かれており、それぞれレム・コールハース、マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーベルの3巨匠が建築した素晴らしいもの。展示で一番感激したのは、ダミアン・ハーストのドットのスポットペインティングシリーズの原点ともいえる、薬のカプセルを並べた作品。ここにあるとは思ってませんでした。あとはイヴ・クラインとか、奈良美智、村上隆なんかもありました。もちろん海外の近代美術だけでなく韓国の近代美術も、さらには韓国古代の宝物の展示なんかもとても素晴らしかったです。

小高い丘の上に建っていて、建物の色が空に溶け込んでいるような印象。
外観のトンガリ具合とはうって代わって、ロビー階のラウンジは落ち着いた印象。丘の上から漢江を臨む、此処からの景色はなかなかでした。
至る所に配された、オブジェ。写真では分かり難いですが、木で出来たキューブが回転しているのです。
エントランスへ続くアプローチ。足下には宮下達男のデジタル作品「境界を越えて」が。
中央のチケット売り場では、忘れずに音声ガイドも借りて! 日本語対応のPDAで作品紹介が受けられます。
マリオ・ボッタによる建築の、吹き抜け部分。作品は回廊部分に、年代を追って並べられています。

もちろんコレ以外にも、食事やアカスリ、ヨモギ蒸し、マッサージなど、お楽しみはいっぱいの韓国。是非このウォン安のうちに、足を運んでみてはいかがでしょう? 初めての人も、リピーターの人も、きっと満足するのではないでしょうか?それでは、今回はこんなところで。ではでは、再見!!