狗飼恭子のロマンティック・オアフ・ストーリー - 27 - まさに“天国にふさわしい館”、
古代ハワイアンの聖地へ。

(2011.08.15)

オヒアレフアに約束を(27/31)
 高級感溢れるロビーに圧倒される。
 洗練されたスタッフが柔らかく出迎えてくれて、ほっとする。ホテルハレクラニのサービスは最高だ、という噂は本当だった。まるで、自分がとても尊いものになったような気分にさせてくれた。
 部屋に置かれたウェルカムチョコレイトの箱が嬉しくて、すぐに開けてみる。中には、ハレクラニの名前が書かれたチョコレイトや、真っ赤なハート型のチョコレイトが入っていた。
 わたしは白いチョコレイトを選んで口に入れた。赤いハートは、彼のために取っておくつもり。
 「嬉しいな、俺の夢が叶った」
 ずっとこのホテルに憧れていたのだという彼が、大きな窓を開けながら言った。毎日見ている海も、この部屋から眺めるとまた違った顔に見える。大切な人と泊まりたかったホテルなんだ、彼はわたしにそう言ってくれた。
 「次は、きみの夢を叶えなきゃだな」
 彼の言葉に、わたしは首を横に振る。
 「もう充分。わたしの夢はね、オアフに来ることだったんよ」
 きみとここにいることで、わたしの夢も叶ってる。
(恋愛小説家・狗飼恭子)
つづく »
美しく手入れされた中庭。隅々まで気配りが行き届いている。
部屋にはウェルカム・チョコレートが。ほかにも貝やレシピカードなど、小さなプレゼントが置かれている。


新鮮なウェルカム・フルーツ。さりげないもてなしの心がうれしい。
ダイヤモンドヘッド・オーシャン・フロントの部屋からはワイキキ・ビーチとだ愛やモンドヘッドが一望できる。


触れると幸せになれると言われるキアヴェ・ツリー。木の下で毎晩、ハワイアン・ミュージックの演奏やフラショーが楽しめる。
キアヴェ・ツリーの向こうには見渡す限りの太平洋。まさに天国。


プールは静かでプライベート感たっぷり。波の音と鳥の声を聞きながらここで1日過ごすのもいい。
海に面した「オーキッズ」での朝食もぜいたくなひととき。


アフタヌーン・ティーが楽しめる「ベランダ」。
整然と調えられた「オーキッズ」のテーブル。


夜には「ベランダ」の隣のパブリックスペースで暖炉に火が入る。ほっと落ち着くひととき。
「オーキッズ」。波の音を聞きながらの食事はロマンティック。


フレンチ・レストラン「ラ・メール」の料理。
部屋のバスルームも広々としている。


ワイキキのビーチには真水が湧き出ている場所があり、昔、人々が病を癒やす時に浸かったといわれている。その場所はグレイズ・ビーチ。そしてそこに建つラグジュアリーなホテルが「ハレクラニ」だ。「ハレクラニ」とは“天国にふさわしい館”という意味。もともとは20世紀の初めに個人の邸宅から始まった。ワイキキ・ビーチの中心部という便利な場所にあるにも関わらず、ゆとりのある敷地内には驚くほど静かでプライベートな空間が広がっている。その佇まいにふさわしい洗練されたサービスも魅力。また、ビーチサイドのレストランには、樹齢100年以上というキアヴェ・ツリーが枝を広げており、ここに手を合わせると幸運が訪れるとも言われている。オアフの癒やしを象徴するこのホテル、きっといつかは宿泊してみたい。

 

■ DATA

ハレクラニ

2199 Kalia Road, Honolulu
Tel.(808)923-2311
日本での予約・問い合わせ 0120-489823

DFSギャラリア・ワイキキまで徒歩3分という好立地でありながらプライベートが守られている最高の環境。ハワイを代表するファイン・ダイニング「ラ・メール」、海に面したオープンエア・レストラン「オーキッズ」、ビュッフェスタイルの朝食、昼食、軽食とハワイアンエンターテイメントが楽しめる「ハウス・ウィズアウト・ア・キー」、ジャズなどの生演奏が聴けるカクテル・ラウンジ「ルワーズ・ラウンジ」、アフタヌーン・ティーが楽しめる「ベランダ」などレストラン&バーも充実。「スパハレクラニ」の技術力の高さも有名。

 

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■ 関連項目

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過去記事『今こそ、オアフ島!!』
オアフ観光局
iPadアプリ「今こそ! オアフ島」

 

Produce&Photographs: Yuji Komatsu
Special Thanks: Ritsue Honma / O’ahu Visitors Bureau