リエコ・J・パッカーの旅ミシュラン vol. 3 スリランカの孤児院で、明るい子供たちと出会って……。

(2009.02.23)

スリランカでは日本語学校と孤児院を運営しているスプートニク・インターナショナルという施設を訪ねてきた。クルネーガラという町にあり、自然豊かな土地に囲まれている場所にその学校はある。SPUTNIK International Japanは、国際教育支援・国際交流支援・国際協力を3本柱に活動を行っているボランティア団体。モットーは「各個人が、出来る事を出来る範囲で、明るく楽しく前向きにボランティア!」。

まず、スリランカ人の先生だけでなく日本人の先生が出迎えてくださったことに驚いた。先生のお話によると旅先でこの場所を立ち寄る旅人も多くいるそうで、数日泊り込みで生徒と交流したりボランティアする人もいるそうだ。丁寧に施設を案内してくれたがその中でも、日本から寄贈されたという本、筆記用具、遊び道具がたくさん溢れてることがとても印象的。たくさんの本は生徒だけでなく一般の人々にも図書館として開放されている。なぜこんなにもスリランカでは日本語や日本文化を学ぼうとする人々が多いのか?

まず考えられるのは、出稼ぎの為、日本で働くスリランカ人が多いこと。一般的にスリランカ人が一ヶ月に働いて得られる収入は3万円前後らしい。日本に来て数ヶ月働けば国に住む家族をしばらく養っていけるほど給料を手にすることができるというわけだ。裕福な国民の留学先もイギリス・アメリカ・日本・韓国が多いようで非常に教育熱心という印象を抱いた。
 

折り紙を生徒に教えてみる。
折り紙を真剣に折る生徒たち。
日本の本がたくさん置いてある図書館。

この施設でも毎年日本に留学生を送り出しているほど熱心に勉強に取り組む生徒ばかりで、実際彼らと話してみてその真面目さ・純粋さ・シャイさに驚いてしまった。授業に参加して日本の歌や折り紙などを紹介するも、、かなりみんな照れてしまって本当にドキドキしてしまう。(笑)でも帰り際には生徒たち自身で作った折り紙をハニカミながら手渡してくれ、本当に嬉しかった!
 

ガールズホームの寝室。
子供たちがダンスを教えてくれた
子供たちは人懐っこくて明るく元気一杯!

一方、この施設には日本語クラスだけでなく女の子だけの孤児院「girls home」もある。実際子供たちに会いに行ってみると、みんな底抜けに明るい!! 世界各地の孤児院を旅先で訪ねさせて頂いてきたが、こんなにも生き生きとしている孤児院は初めてであった。実際ここは孤児だけを受け入れるというよりも、経済的困難から子供を育てられない親が一時的に預けたりすることもある施設だったよう。
 

施設の学長さん
笑顔が素敵な子供たち。また来るね!!

スリランカでは2004年の津波の影響から貧困が進んでしまった地域もまだ多く残されているというお話も聞いた。一方的な援助ではなく自助を重んじるボランティア団体、SPUTNIK International Japanでとても貴重な経験と触れ合いをさせて頂きました。このような施設は世界中にあり、ほとんどの団体が多くの人々に子供たちと触れ合って何かを考えるきっかけになって欲しいと考えているようです。

「何かをしたい!」という気持ちはとても大事なこと。
同じ地球に住む私たちが助けあえる可能性はきっと限りなく無限大です!!

SPUTNIK International Japan

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