from 鳥取 – 65 - 今が旬! 400年の歴史「瑞穂生姜」で寒い冬を乗りきる!

(2010.11.30)

近年の健康ブームで、冷え症や風邪予防などで注目を浴びている「生姜」。

鳥取県には、400年以上前に朱印船貿易で鹿野城主の亀井公によって、
東南アジアから移入された生姜の栽培を続けている産地があるのです。
鳥取市の気高町で栽培されている「瑞穂生姜」です。
 
鳥取の新生姜は11月が旬。新生姜を使った地元の料理やお菓子をご紹介します。

まずは、鳥取市弥生町『ぐらっちぇ』で見つけた
「生姜と白ネギをふんだんに使ったカレイの煮付け」。
生姜・白ねぎ・カレイ、鳥取の3つの旬の食材をドーンと揃えた逸品です。
 

『ぐらっちぇ』のカレイの煮付け。
豪快にカレイを食べる男の子。

がつんと豪快に食べて一言。
「生姜と白ネギの辛みが、カレイの甘みを引き出していて美味しい!」

次は、鳥取市尚徳町『プティメゾン』のランチに出てきた「生姜スープ」。
生姜に野菜をたっぷり入れ込んだ栄養バランスばっちりのスープ。
頂いたあとは、体全体がポカポカに温まり、元気が出るメニューでした。

『プティメゾン』の生姜スープ

『宝月堂の』「生姜せんべい」。
地元では有名なおせんべい。
鳥取砂丘にうっすらと雪が降る風景をイメージして
作られたとされる江戸時代から伝わる伝統の味。
瑞穂生姜の白い蜜が雪を表し、独特な曲がった形が砂丘を再現しています。
(1枚食べ出すともう止まりません)
 

『宝月堂の』「生姜せんべい」。
「はちみつジンジャー」を紅茶に入れて生姜紅茶に。

手作り「はちみつジンジャー」を作りました。
地元鳥取の福田養蜂場の「百花蜂蜜」に、生姜スライスを漬けただけのもの。
このまま「生姜紅茶」や「生姜焼き」に使えます。生姜メニューを楽しめますよ。
「生姜せんべい」も「蜂蜜」もネット販売をしています。

11月が「新生姜」の収穫シーズンということで
子どもたちとショウガの収穫を体験してきました。

ショウガのほ場。
子どもたちと収穫!
生姜とったぞ!

 

収穫したての生姜!!
生姜歴60年の中原さんから栽培の苦労話を聞く。

今年から、鳥取市の学校給食でも取り入れられている「鳥取の生姜」。
鳥取の生姜はほとんど農薬を使用していないとのことで、
生姜栽培歴60年の中原さんから、長い産地の歴史の中では、
天候の影響や病気や害虫で収穫が皆無となったことが幾度かあるとか。
今年の夏は干ばつで、水やりで大変苦労されたとか……。

また、気高町では昔の防空壕を利用した保管をしており、
1年を通じて温度13~15度、湿度90%以上を保ち、夏まで出荷しておられます。
土の中に綺麗に積み重ねてある生姜、何カ所か分岐点もある穴に、
農家の方々のご苦労を十分に感じ、子どもたちは感心するばかり。
 

防空壕を利用して保管。
1年を通じて温度13~15度、湿度90%以上

 

【瑞穂生姜のお問い合わせ】

鳥取県東部総合事務所農林局 農林業振興課生産流通担当 Tel. 0857-20-3552