狗飼恭子のロマンティック・オアフ・ストーリー - 5 - オアフの魅力のひとつ、
カントリーが味わえるリゾート。

(2011.06.28)

オヒアレフアに約束を(5/31)
 波の音がするね。
 ビーチ沿いに立つカハラホテルの大きなテラスに立って、彼は言った。眼下には、大きなプールや砂浜に立つ椰子の木や、それからもちろん海も見える。遠くにはダイヤモンドヘッドらしき大きな山まで。街からたった十五分で、こんなに景色が違うなんて。街と自然が共存している。
 「部屋に入ったらまずクーラーを全部切って窓を開け放す、そのほうが海と風を感じられるだろ?」
 なんて、彼は自慢気に言う。もしかして彼、オアフに来るのはじめてじゃないのかな。
 そんな疑問が、一瞬、頭をよぎる。
 彼の横に立って、一緒に海の風に吹かれてみる。
 足下には、イルカが泳ぐプールが見える。
 わたしははじめてだよ、ここに来たの。
 きみと来るために取っておいたんだから、なんて絶対言ってあげない。
(恋愛小説家・狗飼恭子)
つづく »
客室からプールとビーチを見下ろす。緑がたっぷりでビーチもプライベート感覚。ワイキキとは違う空気が流れている。
海から吹いてくる風を受け止めながらのんびり座れる場所があちこちに。ホテルから出かけなくても1日楽しめる。
ロビーに設置された、ビーチに落ちているガラスの破片をイメージしたシャンデリア。ロビーの天井の高さは約10メートル!
ロビーに隣接したラウンジ『ザ・ヴェランダ』では、アフタヌーン・ティーやカクテルが楽しめる。夜にはジャズのライブも。
コテージタイプの客室の前で見つけたハンモック。寝転んでみると、波と風の音しか聞こえない。なんとぜいたくな時間。
キングベッドルーム。インテリアも明るい色で統一されている。スタンダード・ルームでも平均約51㎡という広さ。


無料のレンタル自転車もある。バニヤンの木の木陰で狗飼さんもひとやすみ。
自転車で行ける場所には違うビーチやショッピングセンターの「カハラ・モール」も。


宿泊ゲストを対象にしたスポーツ・アクティビティ・クラスやサービスも充実。ビーチボーイズ達が明るい笑顔で迎えてくれる。
イルカと泳げる人気アクティビティ「ドルフィン・クエスト」の料金は、海洋教育、保護、研究などに一部寄付されている。


敷地や館内の至る所に緑や花があふれており、ほっと気分をなごませてくれる。
ロビーで提供されるフルーツ水はほんのりと甘い香りで喉の渇きを癒す心憎いサービス。


オアフ島は都会的な要素のタウンと豊かな自然が残るカントリーが融合する島。ワイキキから車で15分。ダイヤモンドヘッドの麓を通り抜けた高級住宅地に位置する「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」は、そのカントリーの魅力がたっぷりと味わえる場所だ。長い歴史の中では、ハリウッドセレブから各国の主席までもが宿泊したという輝かしい歴史を持つ。2009年には全客室のインテリアを改装、シックでモダンなハワイらしい内装に生まれ変わった。イメージはプランテーションの大邸宅。公共スペースの調度品も同じコンセプトでまとめられ、ホテルというより誰かの邸宅に招かれているような気分になれる。
ダイヤモンドヘッドとココヘッドを見渡す三日月型のビーチに面した敷地は、なんと約26,304㎡。広々としたぜいたくな空間に木々の葉を揺らして心地よい風が通り抜け、開放感にあふれている。敷地内に5頭のイルカを飼育しているラグーンがあり、触れ合うプログラムがあるなど、アクティビティも充実。一味違うオアフが過ごせるホテルとしてマークしておきたい。

 

■ DATA

ザ・カハラ・ホテル&リゾート

5000 Kahala Avenue Honolulu,
Tel.(808) 739-8888
日本からのフリーダイヤル 0120-528013

総客室数338室。レストランにはシグネチャーレストラン『ホクズ』、ビーチフロントの『プルメリア・ビーチ・ハウス』、日本食の『トウキョウ・トウキョウ』などが。スパ『ザ・カハラ・スパ』も人気。ウェディングプログラムも各種揃っている。

 

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■ 関連項目

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過去記事『今こそ、オアフ島!!』
オアフ観光局
iPadアプリ「今こそ! オアフ島」

 

Produce&Photographs: Yuji Komatsu
Special Thanks: Ritsue Honma / O’ahu Visitors Bureau