from 北海道(道央) – 55 - 北海道民に身近な「おたる水族館」。
今年から通年営業開始!

(2011.10.12)

水族館の歴史。

水族館は、子供から大人までが楽しむことのできる施設として、国内でも各地に作られている。

1851年のロンドン万国博覧会で、硝子の水槽が使用された魚の展示が行われたことを契機として、次第に「水族館」としての楽しみ方が世界的に広まっていったようだ。
 
国内では、1882年の恩賜上野動物園の「観魚室(うおのぞき)」が、日本初の水族館と呼ばれることがあるとのことだが、「おたる水族館」は1958(昭和34)年に誕生した、現在では北海道内でも最大規模の水族館である。

 

観光船で行く「水族館」。

子供の頃、「おたる水族館」に行くことは、札幌に住んでいた自分にとっては大きな楽しみの一つであった。

父親が運転する車に乗り、小樽駅近辺で車を停めて、小樽港から観光船に乗り換えて水族館のある「祝津(しゅくつ)」まで約25分間、船に乗って出かけることが、本当に楽しかった。船に乗るという経験自体、海が身近ではない内陸部の子供にとって、「非日常」の体験。

今も続いているカモメへの餌やりは、その頃からも続いている誰もが楽しむことのできる乗船時の楽しみであった。
 
観光船は、おおむね5月の連休前(4月下旬)から10月上旬頃までしか営業していないことから、これからの晩秋から雪解けの季節までは、小樽駅から「おたる水族館」行きのバスで水族館へと向かうことになる(約20分)。


一日たっぷり遊べる施設。

「おたる水族館」に展示されている魚は、現在250種類、約5,000点。北海道特有の魚たちに加えて、南に住む魚たちまで、見学することができるとともに、海洋性の小さな生き物たちを触ったりすることができるコーナーなども用意されている。
 
また、遊園地が併設されていることから、子供たちにとっては、朝から晩まで、ゆっくりと施設内で遊ぶことができ、まさに「子供の天国」とでも言える施設となっている。
 
老若男女、またカップルから、自分のように一人でのんびりとした時間を過ごしたい人間にとっても、居心地のよい空間なのである。

子供から大人まで、皆が童心に帰ることのできる場所。

「おたる水族館」の最大の魅力は、屋内にある「イルカスタジアム」でのオタリア、セイウチ、イルカのショーに加えて、外海(日本海)とつながっている「海獣(かいじゅう)公園」で行われるショー。(つながっていると言っても、実際には柵で仕切られています。)

1963(昭和38)年から始まったトドのダイビングは、見応え十分。北海道ならではの日本海に隣接した水族館見学を、小樽観光のスケジュールの中に組み入れられてはいかがでしょうか。

祝津には、海産物をふんだんに使った料理店も多く営業しており、近くには「旧・鰊御殿」など小樽の歩んできた歴史についても学ぶことができる施設も点在しています。

今年度から、年間を通して楽しむことのできる水族館へとリニューアルされた「おたる水族館」。これからの時期であっても、お薦めです!! なお、ショーの開催時期については、事前にホームページ等で確認願います。