沖縄で大規模イベント「第5回
世界のウチナーンチュ大会」開催。

(2011.10.07)

海外在住の沖縄県人が集う「世界のウチナーンチュ大会」とは?

日本各地から沖縄に移住する人は数多くいますが、沖縄県はまた日本有数の移民県でもあります。沖縄初の移民がハワイに到着したのが1900年。以来、北米、南米、ミクロネシアの島々などに多くの沖縄県民が渡り、1世紀以上を経た現在では、約40万人の県系人が海外に在住しています。彼らは世界各地で県人会を結成し、さまざまな困難も力を合わせて乗り越えてきました。

県系人のさらなる世界的なネットワークを形成するため、世界の沖縄県系人が母県に集う「世界のウチナーンチュ大会」が、1990年に開催されました。数十年ぶりに帰郷した1世や、初めて母県の土を踏んだ2世、3世たちを、家族や友人たちが温かく迎え、彼らは感動の再会を果たしました。以降、このイベントはほぼ5年に1度のペースで開催され、前回2006年の第4回大会では、世界21カ国3地域から4,937人が参加する、一大イベントとなったのです。そして今年、「第5回 世界のウチナーンチュ大会」が、10月12日から16日まで開催されます。


伝統芸能からミュージシャンのコラボコンサートまで多彩なイベントが。

大会は、世界各国の民族衣装に身を包んだ世界のウチナーンチュが凱旋する「前夜祭パレード」で開幕。会期中は、世界各国の特産品や料理が楽しめる「ワールドバザール」、首里城で琉球舞踊と空手が奉納される「琉舞・空手奉納演舞(演武)」、ジェイク・シマブクロなど各国の日系人シンガーやミュージシャンたちが出演し、宮沢和史が総合演出を務めるコンサート「NIPPONIA~世界に響(とよ)むニッポンのうた、ウチナーのうた」、世界各国で沖縄の伝統芸能を広めている実演家と、県内在住の伝統芸能継承者が競演する「我らが住むは五大州」など、多彩なイベントが開催されます。そして大会最終日は、絆をたしかめ合い、再会を誓う、感動の「閉会式・グランドフィナーレ」で幕を閉じます。

世界で活躍するウチナーンチュが集うフェスティバルに、いつもと違う沖縄の姿が見えてきそうです。

「第5回 世界のウチナーンチュ大会」

前夜祭:2011年10月12日(水)
本大会:2011年10月13日(木)~16日(日)
会場:沖縄セルラースタジアム那覇ほか