from 北京 – 26 - 世界遺産に泊まる休日。
アマンサマーパレス北京へ。

(2011.05.19)


 

你好! 好久不見!(こんにちは!おひさしぶりです!)

読者の皆様、改めましてこんにちは。プラップチャイナという中国にあるPR会社に勤務をしています、舟橋宏人と申します。昨年まで2年ほどこちらでコラムを書かせて頂いておりましたが、今回、サイトの全面リニューアルを機に、改めて書かせて頂くことになりました、よろしくお願いします。

私は中国北京に住み始めて、間もなく4年が経過します。中国での4年の生活は公私ともに色々な変化に富んだ日々でしたが、あっという間でした。メディアが伝えるように、近年の中国の成長は目覚ましく、4年前に来たばかりの頃とは街も大きく様変わりしています。

今回は、先日、両親が日本から北京に遊びに来た際に宿泊した、北京のホテルをご紹介したいと思います。ちなみに、4年の北京生活で両親が中国に来たのは初めて。メディアの報道などを通じて、中国に対して良いイメージを持たない両親。頑にこれまで訪中を嫌がって来たそんな両親の「初中国」でした。


 

今回宿泊した「アマンサマーパレス北京」。

WEBダカーポ読者の方ならお気づきの方もいらっしゃるでしょう、あの「アマン」が北京にもあるのです。アマンと言えば「美しい海辺の贅沢なリゾート」というのが一般的なイメージだと思うのですが、ここ「アマンサマーパレス北京」は、他のアマンとは異なって「文化を楽しむ」ことを掲げた、アマンで初めての都市型リゾートとして2年ほど前に開業しました。

驚くのはそのロケーション。なんと北京が誇る世界遺産「頤和園(Summer Palace/皇帝の避暑地)」の中に位置し「世界遺産の中に泊まる」という贅沢で貴重な体験が出来るのです。ホテルには「秘密のドア」があって、宿泊者のみが自由に出入りできる扉が有ります。

何がスゴいかって、閉園後の頤和園に入って、絶景を独り占めできてしまうんです。気分は皇帝気分、でしょうか。ただしアマンだけに、お値段はやはりナカナカのもの。それもあってか、我々も北京に住みながらなかなかこちらの情報は入って来ず、我々現地に住むものにとっても「知る人ぞ知る」といったホテルでした。そこで今回は両親の旅行に便乗するということして、我々も泊まりに行くことにしたのです。

 

 

きめ細やかさと驚きのサービス。

ホテルは中国の伝統建築である四合院を模した作りになっており、デザインは頤和園に使われたモチーフが随所に使用されているらしく、新しい建物ながら歴史を感じる造りになっています。特に私が驚いたのはメインの建物の天井の高さ、伝統的な四合院はいわゆる平屋建てで天井高も低いのですが、こちらはそれを高く取ることで、開放的で贅沢な空間を演出しています。伝統とモダンさ、それに贅沢さが加わったステキな空間です。

宿泊にあたっては、日本人ゲストリレーションの方も常駐されていて、ホテルの予約時から宿泊時まで、きめ細やかな対応で大変お世話になりました。特に、こちらの送迎サービス、スゴいんです。今回は、私が仕事の都合で両親を空港まで迎えに行けなかったのでホテルの送迎を頼んだのですが、お迎えの方がプラカードを持って迎えてくれるのは「想定内」ですが、ただしその場所が「想定外」。飛行機を降りた「すぐそこ」に立っているんだそうです。その後、VIPルートを通ってすぐに車に乗りこみ、車の中でおしぼりを頂いて一息、だそうです。私は体験していません、両親だけです(笑)


 

飲んで食べてマッサージ、至福の時間。

今回はこちらにはスケジュールの問題で一泊のみの滞在でした。到着時のお昼は 『Pavilion Lounge』でハンバーガーの軽食を、夜は 『The Chinese Restaurant』で北京ダックを、朝食は 『The Grill』で中式朝食を頂きました。(ホテルには『京都祇園にしむら』のシェフが常駐する 『Naoki』というフランス風懐石レストランもあります)どれもそれぞれに美味しかったのですが、印象深く残っているのは食事の環境ですね。

私自身は「花より団子」というヤツで、あまり雰囲気に酔うタイプではないのはずなのですが、こちらの雰囲気の素晴らしさは、そもそもの目的である「家族旅行」をステキに演出してくれたと思います。また、普段すんでいる北京とのギャップがさらに良かったのかもしれません。そして個人的に最高だったのは、マッサージ。ココのアロママッサージは最高! 北京の街の中のマッサージと比べたら高いのですが、アマンの中だってことと、90分で18,000円くらいだったから、しめて日本の半額くらいですね。日本から観光で来る人なら許容範囲でしょう! しばし日常の仕事のストレスを忘れ、リラックスさせて頂きました。

 

 

 

楽しい時間は、過ぎるのが早いもので。

こちらに泊まった方に、是非体験して頂きたいのはホテルが企画しているオプショナルツアー「アドベンチャー」。ガイド付きでサイクリングをするツアーや北京のアートスポットとアーティストの工房を訪ねるツアー、万里の長城を訪れるツアー(聞くところによると、二重にも三重にもサプライズに溢れたツアー内容みたいですよ!)など、幅広い内容が用意されています。我々はスケジュール的に体験できませんでしたが、次回は必ず、と思っています。あと、中国には北京に続いて、杭州にもアマンファユンというリゾートが出来ています。こちらも近いうちに、是非訪れてみたいと思っています。それでは今回はこんなところで、再見!