from 福岡 - 4 - 関門エリアは竜宮城! 唐戸市場での魚三昧。

(2010.06.07)
唐戸市場前の木造デッキ。関門海峡をみながらのランチは最高です。

お天気の日は食べて、ぶらぶらして、写真を撮って。そんな週末もおつなものです。福岡よりお届けするエリアナビ、今回は関門エリアのご案内。福岡県北九州から関門連絡船で5分に位置する唐戸市場を御案内しましょう。

唐戸市場。一般客も買い物ができる卸市場です。
関門連絡船、門司港~下関を5分で結ぶ。片道大人390円・子供200円・自転車200円。唐戸市場はJR門司港より徒歩1分。
唐戸市場の2階から1階をのぞきこんだ様子。

場所は、下関市にある唐戸市場。唐戸市場へは、門司港から関門連絡船で5分。関門海峡横断はちょっと旅気分を盛り上げます。JR門司港より徒歩1分のところに船着き場があります。唐戸市場は、一般客でも買い物ができる卸売市場です。週末に限り魚を気軽に食べてもらうための飲食イベントを開催しています。週末のみ一般の方々も、魚屋さんがそれぞれもっているネタを買って、用意されているテーブルや海を見ながらのんびり外でも食べることができるのです。寿司がまわってきてくれる回転寿司ではなく、いわば、「人間回転寿司」。いや、ちょっと、違いますか。ニュアンスは分かっていただけるはず。

ふぐの白子。
ふぐの白子をポン酢でいただきます。
贅沢な海鮮丼。
見事なさざえ。
ホタテのバター焼き。
さまざまなネタがあるので選ぶのに迷ってしまいます。

唐戸市場は、平日朝7時までは玄人さん、9時以降は素人さんで混み合いますので、狙い目はその間の7時~9時頃です。今では、観光客や外国人観光客にも人気のスポットになっています。2階にある回転寿司で食べることもできます。2階の「回転唐戸すし」には並ばないといけないのを覚悟で少し早めにいくことをお勧めします。屋上には関門海峡を一望できる芝生広場もありますので要チェックです。さらに、北九州の小倉にも店舗があり、そちらでは、紫川また小倉城をみながらお寿司を食べることもできます。

さてさて、今回は市場に到着するのがお昼の2時ごろで人も少なくなってきているかと思いきや、大賑わいです。それもそのはず、下関っ子、北九州っ子、また、遠方からリピーターとしてきている人は知っているのです。2時ごろからネタが安くなっているのを。

市場では声が飛び交います。

「このくじらの唐揚げ、ふぐの唐揚げ、二つで500円」
「おすし10個入って1,000円」(大トロも入っていれば、ふぐの白子もはいっています)
「ほたてのバター焼き今焼きたてだよ」
「ふぐ刺し一皿700円にしとくよ」

あれも食べたいし、これも食べたい。お味見もさせてもらえるし、この人ごみや市場の威勢のよさについつい買いすぎてしまいます。市場で楽しいのはお魚を楽しむだけではなく、魚屋さんとの会話を楽しむことです。旬のお魚の話をしたり、たまにはがんばって値切ってみてもよいのではと思います。以前友達とふぐのひれ酒でできあがってしまい、にこにこしていたら、タイムセールス終り頃にお寿司をいくつかご馳走になりました。丁度、お魚屋さんの通り道に座っていたのですが、笑う角に福来るとはこのことだと思いました。大トロぐらいの福がくることを願い次回はもっとにこにこしておこうと思いました。

ここで、ポイントをひとつ。ネタを色々なお魚屋さんから買うのでお皿の数が増えて手が足りなくなります。私はいつも底のしっかりした紙袋を持っていくのです。さらに、頼むときに「持ち帰り用(ふた付)にしてください。」といいます。そうすると、紙袋に次々と買ったネタを重ねていれられるのでとても便利。エコな方は本格的にタッパーなどをもっていってもいいかもしれません。お酒を飲みたい方は、ふぐのひれ酒がお勧めします。高いとされているふぐ刺しも、お皿にきれいに並べられたものが1,000円ほどで食べられます。そして、しめは、ふぐ汁で! かに汁もお勧めです。
 

フグ汁はしめでいただきました。
こんな写真もいかがでしょう。坂本龍馬とお龍さんも訪れたといわれていることにちなんで、こんなべたな写真もとってみました。

また、巌流島いきの船バスもでています。正式名称は「船島」。1612年に宮本武蔵と佐々木小次郎が結党し、敗れた小次郎の流儀「厳流」をとって巌流島とよばれているそうです。門司港もしくは、唐戸桟橋から行くことができます。

海沿いには木造のデッキがあり、道沿いにはやしの木があります。関門海峡を望む雄大な景色をみながらのランチはよいものです。家族連れもいれば、犬を散歩している人もいたり、大道芸をみて楽しむ方々もいます。唐戸市場で週末にパフォーマンスしているタカシェンカさんの笑いありの大道芸は私のなかでヒットしています。私だけではなくて、実は世界大会で4位の実力派でした。北九州出身パフォーマータカシェンカさんがんばってくださ~い。

本当に、市場にはいつもエネルギーがあふれています。母親にも、「お姉さん」と話しかけるのをみて、市場に行くと、誰がいっても、お姉さんに、また、お兄さんになるのだなと、感心してしまいました。おいしいものを提供したいという思いとおいしいものを食べたいというお客がいる市場は活気にあふれてこちらまで元気になります。わくわくして、どんなおいしいものが食べさせてもらえるだろうと期待するのです。また来ましょう。元気をたくさんもらいにまた来ましょう。

 

唐戸市場
下関フィッシャーマンズワーフ株式会社

住所:下関市唐戸町6-1
Tel:0832-28-0330
JR下関駅からバスで7分「唐戸」下車、もしくは、門司港より関門汽船で5分