from 東京(萩野) - 1 - 国際派キャリアウーマンは こうやって、作られる?!
(2010.08.17)はじめまして、萩野絵美です。
グルメ、ファッション・ビューティ、アート、エンタメ。あらゆるジャンルにおいてワールドスタンダードな国際都市・東京。でももっともっと、コスモポリタンになれる!!というコンセプトの元、東京の新しい魅力や楽しみ方を提案します。
わたしのトレードマークである赤髪を振り乱しながら、東京に居ながらにして国際的に生きるスタイルを追求・実践すべく、街を駆け巡る日々を、ストレートで知的に、時にエモーショナルに綴ってゆきます。
東京港区・赤坂の繁華街にあるベトナム料理店『Lotus Palace(ロータスパレス)赤坂』。とあるテーブルでは、北京語、広東語、日本語をミックスした会話、加えて英語とベトナム語のフレーズが飛び交っています。
四角いテーブルは大きな丸テーブルに、女性店員が着ているコバルトブルーのアオザイは、真っ赤なチャイナドレスに見えてくるような“錯覚”に陥ってしまいそう。ここはどこ? 香港?それともニューヨーク?? でも、ここは東京。そんな自分がどこにいるのか分からない瞬間が、私はたまらなく好き!
香港映画のワンシーンのような空間を演出して頂いたのは、美容研究家の楊さちこさん。美しく元気でいるためのライフスタイルと価値観の伝道者として、香港と南京を拠点に、数か月に一度のペースで東京・大阪、タイなど周辺のアジア諸国を飛び回る、国際派ビジネスウーマンです。
そして私にとって、1年半ぶりの楊さんご家族との再会でもありました。体格も性格も絵に描いたような(あたかもウーロン茶のCMに出てきそうな)スイートでグルメな香港人の旦那様“ロンちゃん”。そして、家庭では中国語と日本語、学校ではプラス英語と、数か国語を操るスーパーKID建祐くん(12歳)。そして楊さんの秘書であり、日本語より北京語のほうがお上手だという、永野さん(因みに男性)。グローバルなみなさんと食卓を囲みながら、楊さんの行き方のヒントをいくつかお伺いしました。
美容研究家の楊さちこさん(左)と著者。 |
『Lotus Palace(ロータスパレス)赤坂』のベトナム風お好み焼き「バインセオ」。米粉でできたパリパリ生地の中には、大量のもやし、そして筍と牛肉が。非常にあっさり、タンパクな味付けなので、ヌックマムをつけて食べるのがオススメ。 |
この日はショップチャンネルの生放送の収録があり、前日に約20時間の猛勉強をしたんだとか。裏が金箔で覆われた阿修羅像のクリアファイルから出てきたのは、手書きでびっしりと書き込まれたメモの数々。A4サイズの紙一枚を12分割し、自分が話す内容をテーマ別にまとめたメモを、本番前に入念に見直すのだという。「できるまでとことんやる。準備できるものは全て用意する」という生活信条が、自信に繋がっているのかもしれません。
「毎日忙しくて、ストレスを抱えたり、めげたりするときは無いんですか?」と楊さんに尋ねたら、「やっていること全てが気分転換になるので、ストレスはありません!!」という答えがすぐ戻ってきました。
約23年前に香港に渡りガイドの仕事をされていたとき、96人のスタッフうち日本人は自分だけったという楊さん。言葉や文化の全く異なる環境に置かれ、自分が黒だと思っても、白だと思うようにマインドをリセット&コントロールし、上司であろうが部下であろうが、相手の話に耳を傾ける……。「郷に入れば郷に従え」を1年間に渡って実践した結果、売り上げは10倍に伸びたといいます。
私が以前から聞いていたこと。
・ブランド好き
・男性から記念日に花束を貰うのは当然、自分が勤めるオフィスに送って貰って、それを同僚の前で受け取るのがプライドの一つ
・女性からは告白しない、好きな人がいたら告白して貰うように仕向ける。
朝の通勤時間に良く見られる光景の一つ、地下鉄(MTR)の改札などで男性が女性に怒鳴られている姿
美容面では、
・身体を冷やさないように1日8杯の白湯水を飲む
・家庭の味「漢方スープ」をこよなく愛し、料理をしなくてもこのスープは作る人は多い
・美肌のために真珠を飲む
などなど、「プライドが高く、美容マニア」という印象でしたが、今回、楊さんから聞いたのは、香港女性の意外な一面でした。
最後まで主張をする芯の強さを持ちながらも、腹が立っても相手を傷つけないように努めること。もめごとが起きないよう、大人の気配りや余裕を見せるということでした。
ディナーもメインディッシュの終盤に差し掛かっても、「国際人になるためのヒント、国際的に成功するための秘訣は?」という一番聞きたい質問ができずにいました。というのも、楊さん、国際派キャリアウーマンとかグローバル活動という表現に、ピンとこない様子。海外で仕事をする多くの方が口にすることは、インターナショナルに活躍しているのは、やりたいことを追求していった結果にすぎないということ。自分の仕事や愛するファミリー、友達がいるのでそこに暮らしがあるだけと、みな自然体。ただ海外に出て初めて分かるのは、個人のアイデンティティや日本の良さ。しっかりと自分を持って生き、輝き続けることが大切だと感じてるようです。
そんな楊さんは、世界中の日本人がしっかり結びついたネットワークの形成を目指した「和僑会」のコンセプトプロデューサーとして、そして、香港在住の日本女性が大和撫子として、凛としてエレガントであることを目指す会「YN会」の副会長も務めています。
この質問には、本屋さん!と即答が。人との待ち合わせ場所は本屋さん、1日に数冊の本を読破するという、あの勝間和代さん並みに本好きな彼女ならでは。
そしてリラックスするならと、銀座ブルガリタワー10階にある『BVLGARI IL Bar(ブルガリ イル バー)』へ場所を移して、レモンバーベナとチャイティーを頂くこと! 〆にデザートの仙草ゼリーをつつきつつ、お話しを聞いているうちに、香港マンダリン・オリエンタルホテルのスパで、エステの後、アフターヌーンティーをしている優雅な香港マダムの姿を、楊さんに重ね合わせていました。
できる女のバックの中身チェック! ティッシュケース、カメラ、携帯、名刺入れ、エコバッグ、タンブラー、ペンケース、ノート、のど飴(台湾と中国のもの)、塗り香水 (美容家という職業柄、付けたあと自分の香りになってしまい、本来の自分の香りが分からなくなってしまうため、香水は余りつけない主義だとか。) |
アジア各国の御線香コレクション。楊さん一番のお気に入りは「風韻きゃら龍玄」。 |
オフィシャルサイト http://www.yo-sachiko.com/
Tel:03-5114-0747
東京都港区赤坂2-14-1 山王会館ビル1階