伊藤静香の南仏留学日記 - 1 - Je veux aller aux toilettes!! トイレに行きたい!

(2010.01.14)

トイレといえば、温かい便座にウォシュレット、今時そんなの当たり前?

……とんでもない!! フランスのトイレは本当に汚い。

フランスに来て4カ月が経とうとしてます。人間の適応能力って凄いもので、大抵の事には慣れました。

が、未だに入るのに毎回決心が必要なのが大学のトイレ。
便座なし紙なし男女共同。おまけに本当に汚い……。

「……え;」

初めは信じられませんでした。

今回はフランスの大学のトイレについてちょっと書こうと思います。

私が通うfaculté(通称fac=ファック)は、日本の大学に相当します。高校を卒業したら大抵の学生がそのままファックに通います。ファックは全て公立で、日本のような私立はありません。

この公立というところに全て原因があるようです。

フランスでは高校まではトイレは男女別々で、大学になると共同になるそうです。

「C’est bizarre!! (それ変だよ!!)」
 
「Non! C’est normal. On est déjà grandi, et on fait soi-même. (ううん、普通だよ。大学生はもう精神的に大人だから、自分の事だけで他の人には構わないからいいんだよ。)」

うーん。

「Ça te dérange pas?(やじゃないの?)」 

「Bah non. Pipi, ça va, sinon…haha;(うーん、別におしっこなら全然構わない。けどそうじゃないほうはちょっと……;;)」だよね。

じゃあフランスのトイレは大抵どこも汚いのか。答えは、公共のトイレ、つまり大学やお店、カフェのトイレはフランスに共通して汚いようです。

「Pourquoi?(なんで?)」

「Parce que les Francais sont plus égoïstes que les Japonais.(なんでかっていうと、フランス人は日本人よりエゴイストだからかな。)」

 
つまり、相手の事よりもまず自分が大事。
だから、自分のトイレやお家はきれいにしておくけど、みんなで使うトイレは二の次。

 
私の大学は古いため、特にトイレが汚いだけでなく、日本の和式のようなタイプのトイレがあります。
 
見つけた時に驚いて、これ何!?

と聞くと、ケラケラ笑って、「les toilettes turques!(トルコトイレ)」
と教えてくれました。トルコに失礼。日本にも失礼。

友達の中には、学校ではトイレに行かないという友達もいました。また、いくつか並んだトイレの中には、暗証番号の必要なトイレがありますが、これは教授用です。きっと紙も便座もあります。

 

ここまでさんざん書きましたが、お店のトイレは、もちろん男女別々です。
それに、日本のトイレに比べたら、平均して汚いというだけで、きれいなところはきれいです!
 
また、工事中だったトイレをこの間のぞいたら、なんと男女別で便座もありました!! 
上に書いたトイレ事情は、どうやら変わりつつあるようです☆

 
でも、フランスに来るならポケットティッシュは持っておいた方がいいと思います。

古い方の寮にあった足洗い場(……?)