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カーニバルの中心地duomo広場。 |
2月から3月にかけて、セッティマーナ・ビアンカと呼ばれる一週間があります。基本的には、カーニバルの時期、学校はお休みとなるので、暇をもてあそぶ子供たちを連れて真っ白な雪山へでかけていく家族が多いことから、そう呼ばれているようです。イタリアならではの羨ましい習慣!?
子供達は、母親またはおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に雪山へ出かけ、仕事のあるパパ、あるいは働いているマンマも週末のみ参加する、というパターンです。日本でいう、ちょっとした春休みでしょうか? 真っ白な雪山でブレイク。羨ましい限りです。
クールマイユールでスキー! モンブランを背景に滑るスキーは気分最高。
最も知られているスキーリゾートはクールマイユール。モンブラン(イタリア語ではモンテ・ビアンコ)の麓の村です。国境越えスキーもでき、施設も整っているので海外各地からもスキーヤーで賑わっています。ミラノからは車で約2時間半で到達です。私も何回か通った経験あり。ゲレンデも広く、気分爽快に滑走できます。
でも、ここまで出かけていかなくても、ミラノからアルプスの山はすぐそこ。空気も美味しく、芯からリラックスでき、はたまた食べ物もおいしいので、冬の期間中ロッジを借り切り、週末になると出かけていく人も。ちなみに、うちのボスは45歳ながらボーダーで、毎シーズンロッジを借りている張本人です。
そして酒末、雪山から戻ってくると街なかではカーニバルのパレード。ここヨーロッパでは、各国様々ながら、一斉に春の訪れを祝うかのようにカーニバル(謝肉祭)のイベントが催されます。語源はラテン語のcarne vale(肉よ、さらば)に由来するらしく、イタリア語でもまさしくそのまま、Carnevaleカルネヴァーレ。もともと宗教行事(イースターまでの四旬節の断食前のお祭り)ではあるものの、ここイタリアでは子供達が思い思いに仮装する賑やかなフェスタとして定着しています。着ぐるみの子供達がかわいー☆のです。子供達の仮装にも、毎年トレンドがあるようで、一昔前はポケモン人気、最近はキティちゃん。でも、女の子の定番人気はやっぱりプリンチペッサPrincipessa(お姫さま)みたいです。
ヴェネツィアのカルネヴァーレは絢爛豪華。中世の衣装と仮面で完全仮装。仮装できなくっても、きらきらメイクで仮面をつくってもらうのも楽しいかも。(写真は2001年にヴェネツィアに言ったときのものです)
カーニバルといえば、やはりヴェネツィアが有名。一度は訪れたい、と憧れをもつ人は多いことかと思います。大人も子供も中世の衣装をまとい、街中が幻想的な中世の時代にタイムスリップ。とてもロマンティックです。
これと並んでイタリアで有名なのが、ヴィアレッジョviareggioのカーニバル。こちらは海沿いの街のせいか開放的な雰囲気。街中が仮装行列の人々が練り歩き、ほんとうに賑やかで盛大なお祭りとなります。
そして、カーニバルがすぎると、もうすぐ春!日差しも柔らかく明るくなってきます。冬の重たーいグレーの空とはそろそろお別れ!春が待ち遠しいです。