from プーケット - 12 - お日様キラキラ
ただ今、一年で一番素敵な期間中。

(2011.12.16)

ナームトゥアム、ほぼ収まりました。

バンコクの歴史的大洪水もほぼ収まったといって良い今日この頃。お久しぶりです。みなさんいかがお過ごしでしょうか? ちなみに、洪水はタイ語で「ナームトゥアム」。「ナーム」は水「トゥアム」は、「あふれる」という意味。「水が溢れる」=「ナムトゥアム」。タイ単語は意外に言葉パズル感覚で覚えられる言語なのですっ。と、タイ語レッスンは、さておき、今回のタイの洪水。プーケットでは地元TVやインターネットでした情報が入って来ないので、奥様達の井戸端会議では「ほら、今日浸水したってTVでいっていたショッピングモール、先月いったわ~。」とか「あんなところまで水が……。」こんな感じで、とりあえず本土と島を掛かる橋があり本土と繫がっていますが、物資は本土から輸送してきている為「水が無くなる~。」「米が食べられなくなる~。」と一時、買いだめなのか、販売サークルが上手く回らなかったからなのか、島内から米や水が消えると噂されていたプーケット。

ココでポイント。そんなプーケットでの一大事には、日常雑貨や文房具、食品まであるとあらゆる物が所狭しにゴチャリと置いてあるかつて日本にもあった懐かしい空間。知り合いになれば、所持金がなくとも「明日払いにくればいいよ~♪」と後払いも気軽に受け付けてくれる屋号も持たないような地元密着型の万屋に行く事をお勧めします。災害が起きるまでのここ数年は低価格大量仕入れが可能な大手外資系スーパーの出店攻撃で、顧客層を奪われ気味だった万屋マーケット市場ですが、今回の予想外の災害では、大手スーパーの司令塔が災害地にあった為に仕入サークルが上手く機能しなかったらしく、水害ピーク時には、精肉売り場の棚一列、なぜかオレンジ色の人参がズラリと並びガラス越しから人々を驚かせてくれたのでありました。そんなわけで、仕入先を自由に変えられる万屋は、皮肉にも今回の洪水災害で巻き返しを図り、常に水や米、食品を供給し続けてくれたおかげで食べ物に困るという事はまったくなかったプーケットでした~☆

例年よりもヒッソリしているプーケット。

ともあれ、今回タイの災害で再度実感したことは、正しい情報が流れなかったという事。海外メディアの悲観的な報道とは裏腹に、Facebook やツイッターの個人情報によるとバンコクの中心地では、みなさんフツ―にお買い物やお仕事に行かれていたようです。私は、東日本大震災では、国外で情報を待つ側、スマトラ島沖地震では被災者側、今回のバンコク洪水では、ある意味中間の立場にいたのですが、ポジションが違うどの災害時にも報道のあり方に疑問を持ちました。 

実際、タイの洪水については現在でも多くの海外メディアがまるでタイ全土が災害に合ったかのような報道やイメージを流し続け、プーケットもバンコク同様の被害にあっていると勘違いしている外国人も多いらしく、今年は一年で一番の書き入れ時の乾季、ハイシーズに入ったというのに、例年よりもヒッソリしているプーケット。90年後半から国を挙げて観光促進に力を入れ、現在、国際収支からみても観光収入の割合がとても高いタイランド。伝える側が、もう少々詳細な現状を把握し正しい情報を伝えてくれたら、バンコク以外の地域で国内バックアップできるのにと思ったりするわけです……。

ともあれ、11月には『ローイクラトン』で1年の汚れを流し、12月5日はプミポン現国王の満84歳のお誕生日でした。Long live the king!! 前略、みなさま。プーケットは、今日も元気です!!!

ローイクラトン