『Age(アージュ)』ニュージーランドスペシャル  旅の疲れはジェットボートで吹っ飛ばせ!

(2009.06.28)
ただ高速で川を下るのではなく、一瞬で方向を変えるのが得意技。その度に歓声が上がる。

さて、食事の後は一路テラスダウンズに向かいます。お腹もいっぱい、車の窓からは羊たちが点在しているのどかな風景がえんえんと広がり……と心地良い眠気が襲ってきたとき、ちょうど車はラカイア川の河原に到着。そこで待っていたのが犬を連れたイケメン、ジム・ギブソン(Jim・Gibson)。彼がこれから向かう、テラスダウンズでアクティビティのガイドをしてくれるのです。テラスダウンズとは、ホテル名ではなく、ラカイア渓谷を見下ろす標高450mの高台に立つ、宿泊施設も併設したゴルフクラブ。そこではゴルフ以外にも乗馬やクレー射撃、釣りなどアクティビティがたっぷり楽しめます。そしてなぜに河原かというと、そのアクティビティのひとつが、ラカイア川でのジェットボート。

イケメン・ジムの運転する350馬力のジェットボートに乗って時速90キロでラカイアリバーを川下りするのです。しかも彼曰く、自分はただ川を下るだけでなく、途中でボートを宙に浮かせて方向転換させ、逆行(この場合時速70~80キロ)ができるのだ、と自慢。ジェットコースターなどの乗り物が得意でない私。いやあ、そんな方向転換はしてくれなくっても……。渋る私にライフジャケットを着せるとボートの自分の隣の席に乗せ、「Relax!」とジム。そしてエンジンをかけるとボートが川を走り出しました。向かい風が強いこと強いこと! リラックスなんてしていたら、どうなっちゃうの! 

幾重にも重なる地層を見せる岩肌の間を抜けながらボートは加速を続けること、約20分。ついにやってきました。ジムご自慢の方向転換の時間です。必死で前のバーにしがみついても振り落とされそう。そんなことになったらこのライフジャケット、本当に効果あるのかしら?? そんなことを思った瞬間、ジムの掛け声と共にふっと体が浮いたような感覚があり、次の瞬間には洗濯機に入っているように体が廻ります。景色が一瞬で摩り替わり、頭はしゃっきり。なるほど、一番初めに体験するアクティビティがジェットボートだった訳は、旅の疲れを吹き飛ばずのが目的だったのですね。

 

ガイドを務めてくれたジム・ギブソン。連れはジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターのMick。
ジェットボートを体験した河原から車で数分のテラスダウンにて。ジムの手ほどきでクレー射撃に挑戦。なんせ広いテラスダウンズですから、何もない平原に向かって撃ちます。当たらなくても爽快です!
テラスダウンズにはラカイア川から引き込んだ小川(日本でいったらふつうの川ですが)があり、釣りも楽しめる。「この辺にいるよ」と、ここでは犬のMickがガイド役。