鹿児島市街地→桜島“伝統と旬”を
求めて、春を迎える旅へ(桜島編)

(2012.03.23)

叫びの肖像~Passion live here~
皆さまも画像ではご覧になった事があるかと思うのですが、実際目の前で見ると凄い迫力です。周りには何もない所にある為空と一体化しており、まさに天に向かって叫んでいるという肖像。

現地案内板から…….

2004年8月21日に長渕剛さんの桜島オールナイトコンサート(7万5000人動員)が行われた「赤水展望広場」。

「展望・交流広場ゾーン」約17,000平方メートルが整備され、2006年3月19日その中に記念モニュメント「叫びの肖像」(彫刻家:大成浩氏作)があります。
「赤水展望広場」は、眼下に錦江湾や鹿児島市街地を望み、背後には雄大な桜島がそびえる、鹿児島ならではの抜群のロケーションにあります。

桜島赤水町は明治10年に起こった「西南戦争」の際、兵乱を避けるために臨時の鹿児島県庁がおかれたそうです。

桜島港フェリーターミナルから2.5kmですので、散歩がてらに歩くのもよいかもしれません。(因みに、車では5分程で到着しました。)

桜島観光ポータルサイト『みんなの桜島』
 


上空から見た、7万5000人の観客で埋め尽くされたコンサート風景。
桜島フェリーにてかけうどんと
安寧芋の焼き芋を。

桜島に降り立つ交通手段が、桜島フェリーです。
鹿児島市街地(鹿児島港)から、わずか15分の航行。(大人150円 子供80円)
錦江湾は穏やかな海面なので、ほとんど揺れを感じません。

その中にある立ち食いうどんをすすめられました。「名物なの?」と尋ねると…「特に名物とは~」という返事に少々戸惑いながら、再度尋ねてみると……わずか15分の間で食べる醍醐味が評判のようです。

で、肝心のお味は!?  これがしっかり鰹出汁が効いていて、美味しいのです!「かけうどん」で400円って少し高いのでは? と思ったら、さつま揚げと、揚げ玉が入って(←これって、かけうどんじゃないですよね?関東では“たぬきうどん”、関西では“ハイカラうどん”プラス“さつま揚げ”。)そういえば、鹿児島市内で1軒も“立ち食いそば&うどん”のお店を見かけませんでしたが、あるのかしら?

もうひとつ名物があります。安納芋の焼き芋です。蜜芋と呼ばれているくらい甘くてしっとり! 3個で500円也。(うどん&芋…かなり、ヤバいです!)と、船内からの景色も見る間もなく…到着してしまいますので、ご注意を!

桜島フェリー


桜島フェリー「新桜島丸(サクラエンジェル)」


「やぶ金」のかけうどん400円
桜島ミュージアムにて。

桜島は、錦江湾(正式には鹿児島湾)にあり東西約12km、南北約10km、周囲約55km、面積約77km²。1914年(大正3年)の噴火によって大隅半島と陸続きになりました。

桜島のPRを行っているのが、桜島ミュージアムの理事長 福島 大輔さん、専門は火山地質学(理学博士)。桜島全体を博物館(ミュージアム)ととらえ、桜島の自然・歴史・文化の調査・保存・展示活動を行っています。 

http://www.sakurajima.gr.jp/

 
福島さんが、それはそれは、とても詳しい説明をしてくれた中で、ちょっと意外なお話をご紹介します。

1914年(大正3年)1月12日に噴火が始まり、その後約1ヶ月間にわたって多量の溶岩が流出した時、ゆっくりと流れる溶岩でタバコの火を付けたという人や、自宅を解体して別の場所に運んだという人がいたそうです。それを思うと、かなりゆっくりとした流れのようですよね!


フェリーの中から見た桜島。

理事長の福島さん。左が鹿児島湾、右は東京湾(似ています!)
40数年前……の桜島。

今回、私が桜島に降り立ったのは、ナント! 40数年ぶりです。

当時の事は薄らと記憶に残っておりますが、なんせ3~4歳位の頃ですから…何をしたかということまでは覚えておりませんが、2歳年上の従姉と一緒の写真があることに気づきご紹介致します。

もちろん、当時カラー写真はございませんので、モノクロ写真ですが、しっかりと桜島と岩石が写っております。従姉も私も、面影どころか!このまんまの顔で、大人になっています。(笑)

そして…桜島と変わらず、元気でやっております!!


1960年代の桜島を背に記念写真。
桜島の美味なるモノ。

鹿児島の有名な食べ物といえば、“黒豚”“さつま揚げ”“きびなご”等々がございますが、他にも美味しいモノが沢山あります。

今回宿泊しました国民宿舎レインボー桜島のレストラン「アルコバレーノ」で、イタリアンのコース(全10種類)を戴きました。その中でも、鹿児島の食材を使用した“鹿児島産赤えびとマグロのタルタル(バジルソース)”は、エビ好きには嬉しい1品、アルゼンチン産の冷凍物はよく見かけますが、鹿児島産は初めて!

2つ目は“桜島椿油を使ったトリッパとガーリックトースト”、桜島の名産の逸品で“食用の椿油”があります。その“食用の椿油”を使ったトリッパ。(←“椿油”については後ほど。)

そして、“鹿児島黒牛とフォアグラのソテー(バルサミコソース)”、鹿児島黒豚は有名ですが、実はきめ細かで柔らかい黒牛も生産量が日本一!和牛肉の王様。鹿児島で育てられた黒毛和牛のブランド名が“鹿児島黒牛”なのです。

http://www.rainbow-sakurajima.com/ryouri/index.html


赤えびとマグロのタルタル(バジルソース)


椿油を使ったトリッパとガーリックトースト。


黒牛とフォアグラのソテー(バルサミコソース)

絶品!桜島のかんぱち。

“かんぱち本舗”との出会いは、2年前でした。鹿児島市出身の方からご紹介を頂き、その後東京での物産展で、常務の濵田 三喜夫さんにお会い致しまして、おススメ商品を大人買いしました。

刺身、あぶり、燻製、燻製あぶりと“かんぱち四兄弟”です。
特に、私が気に入ったのは“燻製”。(←もともと“燻製”好きなので!)噛めば噛むほど、チップで炙った香りが鼻にやって来ます。
桜島の溶岩大地は地下水の天然浄水器と言われています。

かんぱちの養殖でも加工でもその水を活用していますので、全く魚の臭みがありません。

また、かんぱち本舗は獲れたて鮮度・味覚・風味を「CAS(キャス)=細胞・生きている・システム」で一気に凍結。(Cells=細胞、Alive=生きている、System=システム)

解凍時のドリップ汁が無ければ、旨みや栄養素も流れ出ないのです。凍結前と変わらぬ新鮮な状態に蘇り、冷凍臭も気にならないですよ! 山葵と醤油も良いのですが、私は“燻製ガーリック塩”( 紀ノ国屋で1袋189円)とレモンで戴きます。何度も、言いますが酒飲みにはたまらない逸品です!!

桜島道の駅「火の島めぐみ館」でも購入できます。


ピンクのはっぴの濵田さん。

かんぱち四兄弟”刺身、あぶり、燻製、燻製あぶり。
ブームの予感 !?  “桜島 椿油”

ダイエットをする際に、「油は厳禁!」と言われたのは昔の話(?)最近のダイエット事情は、上質な油を1日小さじ1杯は摂取しましょう。ということを教えてくださいました。その方は、亜麻仁油(火を通さずに)を生野菜と一緒に摂って、数か月で約8㎏痩せたそうです。(←こりゃ、やるしかないでしょう!)

と、半年かかってマネてみましたところ…体重が6㎏と、ナント!体脂肪は10%弱減りました。夕食時に、まずは生野菜→亜麻仁油→豆腐などの大豆料理→魚または肉料理、という順番で食べて行きます。(炭水化物はランチで戴きます。)

で、先日この“食用 つばき油”をお土産にお届けを致しましたところ…上質の“椿油”は、他の食用の油脂に比べて酸化されにくく固まりにくい性質を持つ(不乾性油)ということので、今度は“椿油”が来る(流行る)かも!とお墨付きを頂きました。
そして、もうひとつ…“青切り 小みかんドレッシング”。桜島名物“小みかん”を青い内に収穫し、こちらも“桜島 椿油”を使用した香りも味も爽やかなドレッシングです。(←かんぱち“あぶり燻製”にバッチリ!の相性ですよ。)


食用 つばき油 200ml 2,100円.。

青切り 小みかんドレッシング 180ml 880円
ギネスに登録の桜島大根。

忘れてはいけない名産物があります。ギネスで認定された世界一大きな大根(世界最大種)。重さは通常で約6kg前後、大きな物になると約30kg(直径にして約40-50cm)ほどにもなります。
今回訪れたのは、“ファームランドさくらじま”代表 村山 利清さんの農場。

そこで、ひとり1個の収穫体験を!まずは、腰を落として「後ろに引っ張る!引っ張る!」って、言われて引っ張ってはいるのですが、腰が引けて後ろにではなく上に力が入ってしまい、なかなか抜けないのです。
「ハイ!もっと踏ん張って!」で、ようやくムク!と出て参りました。7㎏前後って感じです。

いやぁ~18℃の気温の中での収穫、汗が噴き出てきました。現在は、収穫が終わっていますが、この桜島大根の収穫体験は、毎年行っているそうです。マイ大根をご希望の方は、是非!チャレンジしてみてください。

■桜島大根の体験

・開催時期:9月種まき、9~10月間引き、1月収穫
・料金:1人3,000円(桜島大根1本の料金含む)
・体験時間:2~3時間程度
※日程については、あらかじめ決められています。1名から申込できます。事前に申し込みください。

http://www.city.kagoshima.lg.jp/green/html/sakurajima/sakurajima_farm.html


桜島大根と格闘中。出て来た大根の大きさに感激。
1日1組限定!桜島天然温泉掘りツアー。

“桜島ミュージアム”の福島さんオススメ、海辺での天然温泉堀りツアーに参加しました。
海辺を少し掘るだけで、40℃前後の天然温泉が湧き出します。(湯気が立っている所は、40℃以上の温泉が出て来ます。)スコップ(ツアー参加費に入っていますので)で砂浜を掘り出して、周りを石で囲めば“マイ足湯”の出来上がりです。

この場所は、かなりレアな場所だそうで“桜島ミュージアム”ならではの体験ツアーの1つだそうです。
そう言えば、他のスポットと違って観光客は誰もいませんでした。(穴場スポット!でした。)


足を入れるとポカポカに!

桜島でも“ハート岩”見つけました。
陸続きなった大隅半島から福山の黒酢へ。

鹿児島市街地から、フェリーに乗って桜島へ、そして帰りは陸続きで行ける黒酢の産地:福山(霧島市)へ。
「かごしま。黒」のキャッチで、“黒”にまつわる食材のひとつが“黒酢”。(他には:黒豚、黒牛、黒砂糖など)歴史は長く…江戸時代から200年以上続く製法です。

鹿児島の名産ひとつ薩摩焼の壺の中に、蒸し米と米麹、地下水を入れ、太陽に当て、酢酸菌などの無数の微生物によって発酵させます。(この製法は福山地方だけに伝わる製法だそうです。)発酵が進み、熟成するにつれ“黒”が増し、味もまろやかになって来ます。“黒”が作りだす神秘。それが“黒酢”なのです。

『くろず屋』
『坂元醸造』
霧島市綜合観光案内


『くろず屋』霧島市福山の黒酢の甕畑。

『坂元醸造』半年・一年・三年モノの黒酢。
JR九州新幹線“1周年”を迎えて。

2011年3月12日JR九州新幹線が全線開業し、1周年を迎えてますます活気立っています。鹿児島中央駅のお土産が買える“旬鮮館”へも引っ切りなしのお客さんで賑わっています。その中でも、私も大好きな「鹿児島黒豚みそ」が、お弁当で登場しました。

お弁当屋の社長が、同じく「鹿児島黒豚みそ」のファンとのことで、考案したお弁当が先月2月から中央駅のキヨスク弁当店で販売しています。売上も好評で、早い時間に売り切れになってしまいますから、お早めにゲット! してみてくださいませ。

「グルメ・スタジアム」


「鹿児島黒豚みそ」「鹿児島黒豚ラー油みそ」

鹿児島中央駅キヨスク限定!「黒豚味弁当」

これで、「“伝統と旬”を求めて、春を迎える旅へ」(鹿児島市街地編)(桜島編)の旅もおしまいです。
今回の旅は盛りだくさんでしたので、もっともっとご紹介したい観光スポットも美味しい食べ物がありましたが、それは…またの機会に!
  
ではでは、皆さまこれからも「きばいやんせ~」